カバーオールとロンパースの違いって何?〇〇オールがたくさんある!特徴と着せる時期まとめ
2018/04/13
赤ちゃん服はとても可愛いけれど、種類が多くて慣れないと大変ですよね。特にカバーオールとロンパースはよく似ていて、違いが分からない方も多いのではないでしょうか?カバーオールとロンパースの違いや特徴を知って、より楽しく赤ちゃん服選びをしましょう!
このページの目次
カバーオールとロンパースの違いって何?
カバーオールとロンパースの違いは、原則として、形や素材ではなく「どんな時に着せるか」という、使いみちによって呼び分けられています。
カバーオールはどんな時に着せるの?
カバーオールの使いみち
外に出かけるときに着せる、「お出かけ着」
ロンパースはどんな時に着せるの?
ロンパースの使いみち
1.赤ちゃんの素肌のうえにインナーとして着せる「肌着」
2.赤ちゃんがお部屋のなかで過ごすときに着せる「部屋着」
ロンパースとカバーオール、男の子もの、女の子もので違いはあるの?
男の子ものと女の子ものの違い
- ボタンが付いている方が、大人と同じく左右逆になっている
- デザインや素材が、男の子っぽく、女の子っぽくなるように工夫されている (例 女の子っぽくなるよう、ワンピースのような見ためのデザインにしている)
カバーオールとロンパース、どうしてややこしいの? 理由5つ
1.「●●オール」がたくさんある
実はカバーオールは、「●●オール」とつく名前の赤ちゃんのお出かけ着のひとつです。「●●オール」と呼ばれるお洋服の共通点は、お出かけ着であり、前開きできるという2点です。すその形状やそでの長さ、着る時期などで呼び名が分かれていて、全部で5種類あります。
2.ロンパースは使いみちが広く、形もいろいろある
カバーオールと違い、肌着と部屋着の両方を指すロンパースの意味合いはとても広く、形状も様々です。共通しているのは、股下またはズボン部分をスナップボタンで留められて、赤ちゃんのお腹が出ないつくりになっている、という点だけです。
ロンパースの中でも長そで・長ズボンで前開きできるタイプは、カバーオールと全く同じ形状です。また、半そで・半ズボンで前開きできるタイプはショートオールと同じ形状です。
3.赤ちゃんのお洋服は、「お出かけ着」と「部屋着」の区別がはっきりしていない
赤ちゃんのお洋服は、どれも赤ちゃんの繊細な身体を傷つけないよう、やわらかい生地で出来ています。そのため、「お出かけ着」と「部屋着」の区別はあいまいで、長そで、長ズボンで前開きできるお洋服は、カバーオールと呼んでも、ロンパースと呼んでも、どちらでも通じる結果になります。
原則としてお出かけ着であるカバーオールも、シンプルなデザインのものなら、お部屋着として過ごすこともできます。逆に、原則として肌着または部屋着であるロンパースも、凝ったデザインのものなら、お出かけ着としても使えます。
4.お店によって、呼び方を変えている場合がある
お店によっては、便宜上の理由やお店のこだわりによって、商品に特別な呼び名をつける場合があります。
お店によって呼び方を変えている例
- 凝ったデザインで、おでかけにも使えるロンパースの名称を、「おでかけロンパース」という名称にしている
- プレオールやショートオールという名前が、広く知られていないため、これらも「カバーオール」という名称にしている
原則として「●●オール」はお出かけ着、「ロンパース」は肌着またはお出かけ着ですが、迷ったときは素材やデザインから判断するか、店員さんに使いみちを聞いてみましょう。
5.欧米と日本で、新生児の赤ちゃん服の種類が違う
日本の赤ちゃんと欧米の赤ちゃんでは、新生児の時期に着る服が異なります。
日本の新生児の赤ちゃん
- 室内では、短肌着、長肌着、コンビ肌着などの肌着(襟元が着物のようになっている肌着)で過ごす
- お出かけのときは、ドレスオール、ツーウェイオール、プレオールなどの○○オールの服を着る
- 前開きできる服が原則で、頭からかぶるタイプの服は、寝返りをたくさんするようになってから着せる
欧米の新生児の赤ちゃん
- 新生児の頃からロンパースで過ごす
- 新生児の頃から頭からかぶるタイプの服も使用する
日本では出産準備リストにもロンパースは入っていないことが多く、お店などでふとロンパースという名前を目にしたとき、戸惑うお母さんが多いのではないでしょうか。
最近では海外の赤ちゃん服も多く日本に入ってきています。また、ユニクロなどの量販店でも新生児の頃から着られるサイズのロンパースが売られるようになり、日本でも新生児の頃から着せられるサイズのロンパースが、気軽に手に入るようになりました。
カバーオールの特徴と着せる時期
カバーオールの特徴
- 長袖と長ズボンが一着につながった、赤ちゃんの「お出かけ着」
- 胸元から足元までスナップボタンで留める、「前開きタイプ」
- お尻回りはふっくらとした立体的なつくり
カバーオールを着せる時期
月齢の目安
3カ月~12ヶ月
いつから?
3カ月を過ぎた頃から使い始めます。ちょうどこの頃、お散歩などの外出も増えるので、お出かけ着であるカバーオールが活躍します。
いつまで?
スナップボタンが多いので、寝返りをたくさんする6ヶ月頃から、カバーオールを着せるのはだんだんと大変になります。ひとりで歩き始める12ヶ月頃にはカバーオールを卒業し、頭からかぶるタイプのお洋服や上下が分かれたセパレートタイプのお洋服へと変えます。
カバーオールと、どう違うの?〇〇オール4つ
1.ドレスオール
すそがズボン型になっているカバーオールに対して、ドレスオールのすそはドレス型です。おむつ替えに便利で、足の動きが少ない0ヶ月から2カ月頃に使用します。
2.ツーウェイオール
すそのスナップボタンを外せばドレスオールとして、留めればカバーオールとして、二通りに使い分けることができます。0ヶ月頃から12ヶ月頃に使用します。状況に合わせて裾をドレスにしたりズボンにしたり出来るので、使い勝手がよく、新生児準備用にとして揃えるお母さんが多いです。
3.ショートオール
長そで、長ズボンのカバーオールに対して、ショートオールは半そで・半ズボンで、赤ちゃんの夏のお出かけ着です。カバーオールと同じく、3カ月から12ヶ月頃まで使用できます。
「ショートオールという名前は広く知られていない」と考えるお店は、「カバーオール」という名称で売っていることもあります。
4.プレオール
0ヶ月から2カ月頃の低月齢の赤ちゃん着せる、ズボン型のお出かけ着です。すそ丈やそで丈がカバーオールより短く、ズボン部分はМ字型の脚に沿ったゆとりのあるつくりになっています。
「プレオールという名称は広く知られていない」と考えるお店は、「カバーオール」という名称で売っていることもあります。
ロンパースは着せ方と使いみちによって4種類!いつからいつまで着るの?
ロンパースは着せ方と使いみちによって4種類に分かれる
ロンパースには色んな形がありますが、着せ方と使いみちで4種類に分けることができます。
ロンパース 4種類
- 部屋着として使う、前開きタイプのロンパース
- 部屋着として使う、かぶりタイプのロンパース
- 肌着として使う、前開きタイプのロンパース
- 肌着として使う、かぶりタイプロンパース
1.部屋着として使う、前開きタイプのロンパース 特徴と着せる時期
部屋着として使う、前開きタイプのロンパース 特徴
- トップスとボトムスが一着につながった、赤ちゃんの「部屋着」
- 胸元から足元までスナップボタンで留める、「前開きタイプ」
- そで部分は、長そで、半そで、ノースリーブがある
- ズボン部分は、長ズボンと半ズボンがある
部屋着として使う、前開きタイプのロンパース 着せる時期
月齢の目安
0カ月~12ヶ月
いつから?
新生児の頃から
いつまで?
カバーオールと同じく、寝返りをたくさんする6ヶ月頃からひとりで歩き始める12ヶ月頃には卒業し、頭からかぶるタイプのお洋服や上下が分かれたお洋服へと変えます。
2.部屋着として使う、かぶりタイプのロンパース
部屋着として使う、かぶりタイプのロンパース 特徴
- トップスとボトムスが一着につながった、赤ちゃんの「部屋着」
- Tシャツのように頭からすっぽりとかぶせる「かぶりタイプ」
- そで部分は、長そで、半そで、ノースリーブがある
- ズボン部分は、長ズボンと半ズボンがある
部屋着として使う、かぶりタイプのロンパース 着せる時期
月齢の目安
6カ月~18ヶ月
いつから?
寝返りをたくさんするようになり、赤ちゃんがよく動いてスナップボタンを留めるのが大変になったら、使い始めます。
いつまで?
12ヶ月を過ぎると、赤ちゃんの体も大きくなり、上下に分かれたセパレートタイプのお洋服が似合うようになるので、徐々にセパレートタイプのお洋服へと変えていきます。「赤ちゃんのお腹が出るのは不安」というママは、ロンパースやボディスーツなど、お腹がおおわれている肌着のうえにセパレートタイプのお洋服を着せると、お腹が出る事なく安心です。
3.肌着として使う、前開きタイプのロンパース 特徴と着せる時期
肌着として使う、前開きタイプのロンパース 特徴
- 赤ちゃんのお腹が出ないよう、股下をスナップボタンで留める「肌着」
- サイドのスナップボタンで留める、「前開きタイプ」
- ズボン部分はない
- そでは長そで、半そで、ノースリーブがある
肌着として使う、前開きタイプのロンパース 着せる時期
月齢の目安
0か月~6ヶ月
いつから?
新生児の時から使うことができます。
いつまで?
寝返りなどをたくさんする前まで。支えなしでおすわりするようになる7ヶ月頃には、寝かせてのオムツ替えが大変になるので、かぶりタイプの肌着に変えます。
4.肌着として使う、かぶりタイプのロンパース 特徴と着せる時期
肌着として使う、かぶりタイプのロンパース 特徴
- 赤ちゃんのお腹が出ないよう、股下をスナップボタンで留める「肌着」
- Tシャツのように頭からすっぽりとかぶせる「かぶりタイプ」
- ズボン部分はない
- そでは長そで、半そで、ノースリーブなど色々ある
肌着として使う、かぶりタイプのロンパース 着せる時期
月齢の目安
6カ月~24ヶ月
いつから?
寝返りするようになり、赤ちゃんがよく動いてスナップボタンを留めるのが大変になったら、使い始めます。
いつまで?
赤ちゃんが外で歩くようになってズボンの着替えが増えたり、トイレトレーニングを始めたりすると、Tシャツ型の肌着が便利になるので、その頃には卒業します。また保育園に入園するときに、Tシャツ型の肌着を指定されることもあります。
ロンパースと、どう違うの?コンビ肌着とボディスーツ
コンビ肌着とは
すその部分が二股に分かれ、スナップボタンが付いているのが特徴の肌着です。スナップボタンと留めるとズボンのようになります。肌着という名称がついていますが、色や柄が可愛いものもあり部屋着として使うこともできます。
新生児の頃から使うことができ、足を良く動かす3カ月頃からもスナップボタンを留めれば、はだけることなく使えます。二通りで使う事ができて便利なので、新生児用品として揃えるお母さんが多いです。
ボディスーツとは
股下をスナップボタンで留められて、お腹が出ない肌着のことで、「肌着として使うロンパース」と同じです。前開きタイプとかぶりタイプの両方があります。色や柄が可愛いものもあり、ボディスーツのうえにズボンだけをはかせて過ごすことも出来ます。
前開きタイプは新生児から使えて、寝返りなどが増える6ヶ月頃からはかぶりタイプのものを使います。
出産準備用品として揃えるときは
出産準備として用意する赤ちゃん服はどんなもの?
産まれて間もない赤ちゃんはお出かけが少ないので、肌着または部屋着として使える、短肌着などの着物タイプの肌着か、ロンパースを多く揃えます。日本では短肌着などの着物タイプの肌着をそろえるお母さんが多いですが、着物タイプの肌着とロンパース、それぞれに良い点があります。
着物タイプの肌着とは
- 短肌着、長肌着、コンビ肌着などがある
- 襟元が着物のような打合せになっている
- 0・1・2カ月のうちは、部屋着を兼ねる
着物タイプの肌着の良い点
- ひもで結ぶだけなので、着替えが簡単
- すそがスカートのようになっているので、おむつ替えが簡単
- 縫い目やタグが外側になっているなど、細やかな気遣いがある
- 日本製で縫製や素材にこだわったものが多い
ロンパースの良い点
- お腹をしっかり覆うことができる
- オムツが丸見えになることがない
- スナップボタンなので、着くずれない
- 海外製でお洒落な色柄のものが多い
こんな場合はロンパースがおすすめ
- 着せるときにスナップボタンを留めるなどの手間がかかっても良いから、着くずれを心配したくない
- 赤ちゃんのお腹をしっかりと覆いたい(短肌着だと、すそがはだけてお腹が出てしまうことが気になる)
- オムツが丸見えになることがないようにしたい
- 重ね着させたときに、すっきり着せたい(短肌着だと、もたつくことが気になる)
肌着・部屋着はどれくらい買ったらいいの?
春、秋、冬 生まれの赤ちゃん
- 短肌着またはロンパース肌着 5~6着
- 長肌着またはコンビ肌着またはロンパースの部屋着 5~6着
夏 生まれの赤ちゃん
- 短肌着またはロンパース肌着 5~6着
- 長肌着またはコンビ肌着またはロンパースの部屋着 2~3着
赤ちゃんが生まれて間もない頃は、洗濯を毎日するのは大変です。インナーとして着る服と、そのうえに重ねる服を、1日2着として3日分の5~6着ずつを用意します。着物タイプの赤ちゃん服とロンパース、どちらにするか迷う場合は3着ずつ用意してみるなど、使い勝手を比べてみることをお勧めします。
お出かけ着(〇〇オール)は必要?
退院の日や1カ月健診の日のために1着はあると良いですが、それ以上はお母さんの考え方やご家族の予定次第です。多めに用意したい方は3~5着を、少なめで様子をみたいという方は1~2着で良いでしょう。
新生児の頃から着られるお出かけ服(○○オール)
- ツーウェイオール
- プレオール
- ドレスオール
多め(3~5着)に買う場合
- 上の子の送迎や行事など、赤ちゃんを連れて外出する機会が多い
- 知人へのおひろめなど、家の中でもおでかけのような服を着せたい
- 新生児や低月齢の赤ちゃんの可愛さを、色んなお洋服で見たい
少なめ(1~2着)に買う場合
- 赤ちゃんを連れて外出する機会が殆どない
- 柄が可愛いコンビ肌着やお部屋着のロンパースでお出かけしても良い
- 赤ちゃん服のサイズ変化の早さを確認してから買い足したい
季節によって素材選びに注意!
赤ちゃん服の素材は、綿100%が基本ですが、織り方や編み方の違いで名称や特徴、適する季節が変わります。赤ちゃんの生まれる季節に適した素材の服を用意しましょう。
フライス
リブ編みで伸縮性、通気性に優れた素材です。1年じゅう使うことができます。
スムース
編み目がつまった厚手の素材です。保温性が高く冬向きです。
天竺
大人のTシャツにも良く使われる、さらりとした素材です。薄手で夏向きです。
ガーゼ
伸縮性はいまひとつですが、とても通気性に優れています。保湿性が低いため乾きやすく夏向きです。
まとめ
赤ちゃん服は、新生児には前開きタイプですそがドレス型のもの、またはズボン部分がないものを着せてあげます。足の動きが活発になる3カ月頃から、ズボン型のお洋服を、寝返りをたくさんするようになる6ヶ月頃からかぶりタイプのお洋服を使用し始めます。「●●オール」は形状によって細かく名前がついていますが、ロンパースはさまざまな形状のお洋服があります。赤ちゃんの発達に合ったお洋服を選んであげましょう。