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もうそろそろ?卒乳を考え始めたら知りたいことまとめ

      2016/03/29

母乳のやめどき、赤ちゃんにとって一番いいタイミングはいつでしょうか?

母乳は「完全栄養食」とも言われる、赤ちゃんにとって栄養バランスのとれた飲み物です。

母乳には免疫成分が沢山あって、赤ちゃんが感染症にかかるリスクを減らすといわれています。

また、母乳は赤ちゃんにとって最適な食材になるようにコントロールされています。

例えば赤ちゃんを早産で産んだママは、消化機能が未熟な赤ちゃんでも消化しやすい成分の母乳を分泌します。

こんなに優秀な母乳、果たしてやめてもいいのだろうか?

1歳前後の赤ちゃんをお持ちのママの中にはそろそろ「卒乳」という言葉が頭をよぎる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、そんなママのために「母乳はいつまであげるのがよいか」について解説します。



赤ちゃんがこんな様子ならまだ卒乳しないで!

母乳をいつまであげたらよいか?を考える前に、そもそも赤ちゃんが卒乳しても大丈夫な状態かどうかを考えてみましょう。

赤ちゃんが以下の状態に当てはまるようであれば、卒乳はもう少し待ったほうが良いでしょう。

赤ちゃんがまだ卒乳準備できていない状態

  • 1日3回の離乳食が定着していない
  • 母乳以外から水分をとることができない(コップ飲み、ストロー飲みができない)
  • 歩き方が「トコトコ」ではなく「よちよち」歩きである
  • ある程度言葉を理解することができる

卒乳準備ができていなくても、卒乳を考えたほうがよい場合はある?

完全母乳の赤ちゃんにしばしば見られるのが、「母乳が好き過ぎて離乳食が進まない」ケースです。

生後9カ月以降は、赤ちゃんはママからもらった「貯蔵鉄」が少なくなり、食事から鉄分をとることができないと鉄分不足に陥ります

脳の発達が著しいこの時期に長期間鉄分が不足すると、発達に影響が出てくることも指摘されています。

離乳食からしっかりと鉄分をとることが重要です。

離乳食が進まないと悩んでいる完全母乳のママの中には、思い切って卒乳したら食べるようになった、という方も多くいます。

このようなケースにおいては、1日3回の離乳食が定着していなくても卒乳するメリットがあります。



母乳にはいつまで栄養価がある?

赤ちゃんも1歳近くなってくると、果たして母乳からは栄養を摂っているのだろうか?と疑問に思うママもいらっしゃるかもしれません。

周りから、「1年も経てば母乳は水みたいなものだよ」と言われたことがある方もいらっしゃるでしょう。

しかし、母乳が「水のように」なることはありません。母乳はママの血液から作られており、よほどママの栄養不足でない限り、1年経っても2年経っても母乳には豊富な栄養が含まれています

産後すぐの頃よりは、栄養素は若干の減少がありますが、それでも豊富な栄養が含まれています。

また、産後すぐのころよりも1歳の頃のほうが、たくさんの量の母乳を飲めますから、その分栄養素もたくさん摂取できているといえます。

表:生後間もない頃と生後1年の栄養成分の比較(100mlあたり)

生後間もない頃 生後1年
エネルギー(kcal) 63 62
カルシウム(mg) 30 23
蛋白質(g) 2 1
総アミノ酸量(mg) 1788 972
脂肪(g) 3 3

母乳育児はいつまで?理想は?平均は?最長は?

母乳育児の期間【理想】

母乳育児をいつまで続けるのがよいかについては、各機関によってさまざまな見解があります。

各専門機関の見解

  • 平成19年に策定された、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」によれば、1歳~1歳3カ月頃の間に、1日3回の食事+1日1~2回のおやつ(補食)をとれるようになり、その間に自然に卒乳できることが標準的とあります。
  • WHOのガイドラインでは、生後6カ月まで完全母乳、2歳以降も母乳を与えることを推奨しています。
  • 日本小児科学会では、4歳までの授乳を推奨しています。

母乳育児の期間【平均】

母乳育児の期間についての統計も、母集団によって大きく異なっています。日本の卒乳が世界に比べて早いのは、昔の母子手帳では1歳頃を目途に「断乳」するように推奨されていたことも影響しているようです。

母乳育児の平均期間

  • 日本の平均:1歳~1.5歳
  • 世界の平均:4.2歳

母乳育児の期間【最長】

小児科医であり、ラクテーションコンサルタント(母乳育児支援の専門家資格)でもある水野克己先生によれば、7歳前後でも母乳を飲んでいる子も何人か見たことがあるそうです。



母乳育児を長く続けるメリットは?

母乳には食品からは摂取することが難しい免疫成分(免疫グロブリン、ガングリオシド)が含まれています。これらの免疫成分は、細菌やウイルスの感染を防ぎます。実際、西アフリカの研究では、3歳までに卒乳した子は3歳以降も母乳を飲んでいた子よりも死亡率が高かった(3.5倍)という結果も出ています。

また、1歳以降の赤ちゃんは心の成長が大きく、その時期に授乳を通じてママとのスキンシップを充分に受けていると情緒が安定し、その後の自立にも役立ちます。

 卒乳は赤ちゃんとママの共同作業

授乳の始まりが、赤ちゃんとママの共同作業であったように、卒乳もまた赤ちゃんとママの共同作業です。

赤ちゃんがおっぱいがなくてもママから心の安らぎを充分に受けることができ、かつ、「おっぱい、バイバイね」という言葉を理解することができて赤ちゃん自身が納得して卒乳できることができると赤ちゃんもママも幸せですね。

 

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