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生まれたばかりの新生児赤ちゃんに黄疸が出たら。原因は?気をつけること。

      2017/06/27

無事に出産が終わり、子育てがスタートしたばかり。そんな中赤ちゃんに黄疸が出て、治療が始められたり、赤ちゃんだけ入院が延びてしまったこともあると思います。

赤ちゃんの肌や目が、だんだん黄色くなってしまったら、とても不安になりますよね新生児期の赤ちゃんに黄疸はよくあると言われても、パパやママは心配になります。

そこで黄疸とは何か、どのようなことに注意すればよいかについて、まとめてみました。

 新生児の黄疸とは

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画像出典元:http://photoofficezk.jugem.jp/?eid=152

新生児に黄疸が起きてしまう理由

新生児に黄疸が起きる原因には、赤ちゃんの未熟な体の機能からおこる生理的なものと病気の可能性のある危険な黄疸があります。まずは生理的におこりうる黄疸について説明したいと思います。

生理的黄疸

生まれた赤ちゃんの肌は赤く、赤みが落ち着いてくると、だんだん肌が黄色くなってきます。この黄色くなる原因は、赤血球の中に含まれているビリルビンです。

どうしてビリルビンが肌に表れてくるのか、お腹の赤ちゃんと大人との違い
  • 私たちは肺で呼吸をして、赤血球が新鮮な酸素を運んでいる
  • しかし、お腹の中にいる赤ちゃんは、お母さんのへその緒を通して酸素をもらっている
  • 肺で呼吸するより、酸素を取り込みにくいため、酸素を確保するため、私たちより赤血球の数が多い
赤ちゃんは生まれてくると、外の世界で生きていくために変化します
  • 自分自身でで呼吸をするようになるので、多い赤血球は壊されていく
  • 赤血球が壊されるとビリルビンが出来る
  • ビリルビンは肝臓で処理され、うんちと一緒に外に出される
  • 新生児は肝臓の機能が未熟なため、ビリルビンを処理しきない
  • そのため、皮膚にビリルビンが表れ黄色くなってしまう

これらの変化からおきる黄疸を「新生児黄疸」と言います。

新生児黄疸は生後2日から3日から現れ、4,5日目に症状がピークを迎え、10日から14日ほどで、落ち着いてきます。

これを生理的黄疸と呼び、新生児の大部分は生理的黄疸が現れます。

母乳性黄疸

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画像出典元:https://www.amoma.jp/column/baby/b-faq/27600.html

母乳に含まれる女性ホルモンは、赤ちゃんの肝臓の働きを抑える性質があります。そのため、赤ちゃんは肝臓でビリルビンを分解するのに時間がかかってしまいます。完全母乳の赤ちゃんは、通常2週間くらいで落ち着いてくる黄疸が長引いて、生後2カ月くらいまで続くことがあります。

母乳性なので、母乳をやめれば治まっていきます。しかし、母乳をやめることは慎重に考える必要があります。母乳は赤ちゃんにとって大事な栄養ですし、母乳を一度やめると、出づらくなってしまい、再開したい時に、なかなか思うように母乳が出なくなってしまう可能性があります。

ただ、1か月を過ぎても、ビリルビンが高い場合、小児科の医師から、混合栄養やミルクを提案されることがあります。母乳性黄疸か、病気が隠れているか判断をつけるためです。その場合は、医師と相談してミルクの時は、母乳は搾乳して、母乳量を維持するのが望ましいです。

病気の危険性のある黄疸

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新生児の黄疸は、上記で説明したとおり生理的におこるものですが、その生理的黄疸の範囲を超えた病気の可能性があるものもあります。病気が考えられる新生児の黄疸について、以下にまとめました。

病気が考えられる4つの原因

1.新生児溶血性黄疸

生まれてから24時間以内に強い黄疸が出たり、貧血が出る病気です。血液型不適合妊娠の場合は注意が必要です。

血液型不適合妊娠とは
  • ママの血液型がO型で、生まれてきた赤ちゃんの血液型がA型、B型のABO式血液型不適合の場合
  • ママがRh(-)型で赤ちゃんがRh(+)型のRh式血液型不適合の場合

ABO式血液型不適合の場合は、第1子から起こる可能性があります。しかしRh式不適合の場合は、Rh(-)型のママが、Rh(+)型の赤ちゃんを出産し、次に妊娠した赤ちゃんがRh(-)型の場合、起こる可能性があります。

ママがRh(-)の場合、2回目以降妊娠出産の回数が増えると確率が高くなるため、2回目以降の妊娠出産は注意が必要です。

2.核黄疸

通常は脳と血液の間に、血管脳関門という脳の機能があるため、血液中のビリルビンは脳に入らないようにブロックされてます。新生児は血管脳関門が完成していないため、血液中のビリルビンが脳に行き、付着して脳に障害を起こします。

これを核黄疸といいます。核黄疸になると、難聴や脳性まひなどの後遺症を残すことがあります。

血管脳関門は通常生後10日から14日で出来てきて、血管脳関門が出来た後は血液中のビリルビンは脳に侵入出来なくなると考えられているため、生後2週間以内は強い黄疸には注意が必要です。

  核黄疸の初期症状
  • 母乳の飲みが悪い
  • 常にうとうと眠る
  • 手足をブラブラさせる

気がつかないで症状が進むと、発熱、甲高く泣いたり、けいれんを起こしたり、ぐったりするようになります。

様子がおかしいと感じたら、早めに受診しましょう。

3.胆道閉鎖症

胆汁は肝臓で作られ、胆のうで貯えられています。食べ物が口に入ると、胆のうから胆汁が胆管を通り十二指腸に流れて、食べ物の消化吸収を助けます。胆道閉鎖症とは、この胆管が閉じてしまってしまい、胆汁が流れることが出来なくなった病気です。

胆道閉鎖症が疑われる症状
  • 2週間以上黄疸が続く(通常は2週間程度で落ち着く)
  • 一度黄疸が落ち着いたのに、再び黄疸が表れる
  • 通常は黄色いうんちが、白っぽくなる
  • おしっこが、濃い黄色、茶色、ウーロン茶のような濃い色が出る

胆汁が流れなくなると、肝臓に溜まってしまいます。胆汁が肝臓にたくさん溜まってしまうと、肝機能障害になります。肝機能障害になってしまうと、肝臓は元の状態に戻ることができません。肝機能障害が進むと、肝硬変になり、肝硬変が進むと肝不全になります。

胆汁が腸に流れなくなると、脂肪の吸収が悪くなります。脂肪と一緒に吸収されるビタミンの吸収が悪くなり、ビタミン不足になってしまいます。特にビタミンKが不足すると、脳内出血を起こしやすなります。

以上のように、早期発見早期治療が赤ちゃんの命を左右する病気です。少しでもおかしいと感じたら、早めに病院を受診しましょう。

4.新生児肝炎症候群

黄疸や肝臓の中に胆汁が貯まる症状があり、直接ビリルビンが高くなり肝機能障害をおこします。原因は、はっきり分かっていません。新生児から生後2カ月以内に見つかることが多いです。

新生児肝炎が疑われる症状
  • 通常は2週間程度で落ち着く黄疸が、生後2週間以上続く
  • 体重の増え方が悪い。
  • うんちが黄色ではなく、白っぽくなる。おしっこが、濃い黄色、茶色、褐色

気になることがあれば、早めに病院に相談しましょう。

新生児黄疸の治療方法について

1.光線療法

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画像出典元:https://cuta.jp/1672

赤ちゃんを青白色光や緑色光を当ててることにより、ビリルビンを体の外に出やすくします。赤ちゃんをオムツ1枚にして、アイマスクをつけ、24時間保育器の中に入れます。アイマスクは赤ちゃんの目を光から守るためです

授乳やオムツ交換以外は、保育器の中で、赤ちゃんは過ごします。24時間経って、採決をして、ビリルビンの値が下がっていれば、終了になります。もし、値が下がっていなければ、もう12時間から24時間続けます。

2.交換輸血

光線療法をしても、ビリルビンの値が下がらない、上がり続ける、急激に値が上がった場合など、急いで値を下げる必要がある場合に、交換輸血を行います。

交換輸血とは、2本のカテーテルと呼ばれている管を、赤ちゃんの左右の腕の血管にさします。片方の血管から血液を抜き、もう一方の血管から輸血を行い、体の中の血液を入れ替えます。

3.ガンマグロブリン大量治療点滴療法

交換輸血の替わりに行う治療方法として取り入られていき、交換輸血が減少し、ガンマグロブリン大量治療点滴療法が増えてきています。ガンマグロブリンとは血液中に含まれているタンパク質のことです

赤血球がビリルビンに変化する物質は、ガンマグロブリンと反応します。そのため、事前にガンマグロブリンを点滴し体内に取り入れると、赤血球からビリルビンに変化をしていく量を減らしていき、赤血球が壊されることを防ぐと考えられています。

退院した後に気をつける5つのポイント

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画像出典元:http://www.akachan.biz/2016/16030912.html

1.母乳やミルクの飲む量

母乳の場合

  • 原則は欲しがれば授乳する
  • 3時間以上空けない
  • 1日8回以上授乳する
  • おしっこが1日6回以上出ている

ミルクの場合

赤ちゃんの月齢ごとにミルクの目安の量をまとめました。

生後0日から7日の場合 10mi+生後日数×10mi 生後5日の場合、10ml+5×10ml=60ml
生後8日から生後14日の場合 80mlから100ml 3時間おき.1日7回
生後15日から1カ月の場合 100mlから120ml 3時間おき.1日7回
生後1カ月から2カ月の場合 120mlから160ml 1日6回


ただ赤ちゃんによって必要な量は違います
。2500gで生まれた赤ちゃんと、3500gで生まれた赤ちゃんとでは飲む量は違います。

もう一つの目安としては、1日に飲む量=140×赤ちゃんの体重÷1000です。

体重が4キロの場合140×4÷1000=560です。

新生児は1度に飲める量が少ないです。1か月近くになると、まとめて飲めるようになるので、神経質になりすぎるのは良くはないですが、いつも眠ってばかりで、飲まない場合は、病院に相談しましょう。

2.体重の増え方

黄疸が強くなると、赤ちゃんはしんどく、飲む量が減っていしまい、体重の増え方が悪くなる傾向があります。生理的黄疸や母乳性黄疸以外の病気が隠れている場合も体重の増え方が悪くなります

新生児の体重増加の目安は1日20gから30gです。毎日測って一喜一憂するのは良くはありません。1週間単位で見たときに、増えているか確認するのが良いです。もし、赤ちゃんを測るスケールがなくても、大人が普段使っている体重計でも、おおよその体重が測れます。

赤ちゃんを抱っこして測る-ママの体重=赤ちゃんの体重

1週間単位でみて、体重の増え方に気になることがあれば、病院や助産師などに相談しましょう。

3.いつも眠っている

新生児は一日の大半は眠っていると言われます。個人差がありますが、15時間から20時間くらいです。黄疸が出ていると、赤ちゃん自身がしんどくて、眠りがちになることがあります。

いつも眠っており、授乳時間になって起こしても起きない、元気に泣くことが少ない、最初は元気に泣いていたのに、だんだん元気に泣くことが減ってきたなどあれば、病院に相談しましょう。

4.うんちの色

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画像出典元:http://www.ikomaiin.com/index.php?注意すべきうんちの色

生まれたばかりの時は胎便といい、黒い、いわのりのような、うんちです。胎便がでた後は、黄色いや緑色のうんちが出るようになります。母子手帳の1か月頃の記載をするページに、上記のうんちの色を確認できるカードがあります。

パソコンのモニターの画面やプリンタで印刷したものなどは色が違って見えてしまうため、ぜひ母子手帳にある、うんちの確認カードで確認してください。

胆道閉鎖症の可能性のあるうんち

  • 母子手帳のうんちカードの1番から3番に近い色
  • うんちの色がベージュ薄い黄色や、レモンイエロー(メロンパンのような色)
  • うんちの形状がおぼろ豆腐のようなボロボロしている

ある日突然変わるのではなく、徐々に変わっていくため、注意が必要です。生後1カ月から3カ月くらいの間は、確認しましょう。もし気になることがあれば、うんちのついたオムツを持って、早めに小児科医、小児外科医の診察を受けましょう。

5.黄疸が強くなってきていないか

退院した後、だんだん皮膚が黄色くなっていないか注意が必要です。皮膚は日本人は黄色人種のため、もともと黄色く見え、分かりにくい場合があります。その時は、赤ちゃんが目を開けた時、白目を見てみましょう

白目が白ければ黄疸が強くありませんが、白目が黄色くにごった色をしていると、黄疸が強い可能性があります。退院した時と比べて、だんだん黄色くにごってくるのであれば、病院に相談しましょう。

 まとめ

生まれたばかりの赤ちゃんに黄疸が出てしまうのは自然なことで、徐々に落ち着いていきます。しかし、長引く黄疸には病気が隠れている場合もあります。

赤ちゃんの日々の様子を観察をして、何かおかしいなと感じれば迷わず病院で相談しましょう。

新生児期はママの体調も回復していないので大変な時期ですが、無理をせず子育てを楽しみましょうね。

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