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赤ちゃんの咳は大丈夫? 病院に行く目安を教えて!

      2017/09/16

赤ちゃんが小さい体で咳をしていると心配になったり、見ているほうも辛くなりますよね。咳は熱が出ることと同じくらい、赤ちゃんの症状としてよく見られるものです。

咳は、外から侵入するウイルスやほこりなどの異物を体内に入れないための自然な反応で、体を守る大切な機能でもあります。しかし、長引く咳には原因があり、病気が隠れていることがあります。

「咳が続いてるけど、すぐに病院に行った方が良いの?」「どの科を受診したらいい?」と心配されている方に、咳の種類から、病院に行く目安や咳の原因についてお伝えします!

赤ちゃんはどの咳に当てはまる!?

咳にはいくつかの種類があります。ここでは、0〜12ヶ月ころの赤ちゃんにみられる特徴的な3つの咳と咳が続く期間について解説します。

特徴的な3つの咳とは?

  1. 「コンコン」という乾いた咳
  2. 「ゴホゴホ」「ゲホゲホ」という痰がからむ湿った咳
  3. 「ケンケン」という犬が鳴いているような咳

1.「コンコン」という乾いた咳

乾性咳嗽(かんせいがいそう)といい、風邪の引き始めや空気の乾燥、ほこりや異物を吸い込んだ時に起こります。百日咳にかかった時もこのような咳になります。

2.「ゴホゴホ」「ゲホゲホ」という痰がからむ湿った咳

湿性咳嗽(しっせいがいそう)といい、風邪が治りかける頃に起こります。 赤ちゃんは気管が発達しておらず、うまく痰を排出できないため、痰が絡みやすくゼロゼロと音がすることがあります。

3.「ケンケン」という犬が鳴いているような咳

犬吠様咳嗽(けんばいようがいそう)といい、クループ症候群でみられます。炎症によってのどが腫れ、空気の通り道が狭くなるため、犬が鳴いているような咳になります。

咳はどのくらい続いている?

咳は長引くものが多いですが、どのくらいの期間続くと重篤な状態なのでしょうか。風邪の咳は3週間以内におさまることが多いです。しかし、3週間以上長引く咳は、赤ちゃんが気管支炎や肺炎、乳児喘息などの病気にかかっている可能性があります。

咳の種類や咳が続く期間を知ることで、隠れた病気を見つけることができます。赤ちゃんの様子をよく観察し、咳の音や特徴、咳が続いている期間をメモしておくと、医師から症状を聞かれた時に役に立ちます。

病院へ行く目安はこれ!

「すぐに病院に行かないといけない状態なの!?」と心配されている方も多いと思います。ここでは病院へ行く目安について、3つに分けて解説します。

  1. すぐに受診
  2. 診療時間内に受診
  3. 家で様子を見てOK

1.すぐに受診

  • のどに異物が詰まったような激しい咳をする
  • 呼吸のたびに胸がへこみ、体全体で苦しそうに呼吸をする
  • 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という呼吸音がする
  • 「ケンケン」という咳をし、唇が青白く、顔色が悪い
  • 咳がひどくて飲んだり食べたりできない
  • 呼びかけの反応が鈍い
  • 咳が止まらず眠れない

2.診療時間内に受診

  • 咳が3週間以上続く
  • 2〜3日にくらべて咳をする回数が多くなり、ひどくなっている
  • 38.0℃以上の熱があるが、母乳・ミルクの飲みは変わらず、眠れていて機嫌が良い

3.家で様子を見てOK

  • 熱がなく、母乳・ミルクの飲みも変わらず、眠れていて機嫌も良い
  • 軽く2〜3回「コンコン」という乾いた咳をするくらいで、繰り返し続く咳をしない

赤ちゃんの咳の原因は? 隠れた病気を探る!

赤ちゃんの咳には重篤な病気が隠れていることがあります。咳は体の異常を知らせるサインでもあります。咳の原因を知り、対処していくことが大切です。

赤ちゃんの咳で考えられる病気

赤ちゃんの咳で考えられる病気は7つあります。

  1. 風邪
  2. クループ症候群
  3. 気管支炎
  4. 肺炎
  5. 百日咳
  6. 乳児喘息
  7. 副鼻腔炎

1.風邪

鼻からのウイルス感染により、鼻水・鼻づまりが発生し咳が起こります。鼻水がのどに降りてきて、それが刺激になり咳が出ることもあります。

2.クループ症候群

ウイルス感染により、声帯やのどの周辺に炎症が起こることで、「ケンケン」という犬が鳴いているような咳が出ることが特徴です。風邪の症状から始まり、突然、息を吸うことができない、息を吸う時に「ゼーゼー」いうなどの症状が起こり、呼吸困難に陥ることがあります。

3.気管支炎

ウイルス感染により、気管支に炎症がすすんだ状態です。「コンコン」と乾いた咳で始まり、次第に「ゴホゴホ」「ゲホゲホ」という痰がからむ湿った咳になります。乳幼児の気管支炎の半数以上はRSウイルスが原因で、RSウイルスの流行期である12〜3月に多くみられます。

RSウイルス(RSV)は乳幼児でのウイルス性下気道感染症の中で最も頻度の高い原因ウイルスである。米国のコホート調査では流行期における細気管支炎あるいは肺炎の半数以上がRSVによるものであった。(中略)ほとんどすべての児が2歳までに罹患するとされており、多くの場合、初感染時には上気道炎で終息するが、1歳未満での初感染では時に喘鳴、湿性咳嗽、呼吸困難などを伴う細気管支炎や肺炎を惹起する。

引用元:小児科領域におけるRSウイルス感染症 - 厚生労働省-戸山研究庁舎

4.肺炎

ウイルスや細菌感染により肺に炎症が起きて、発熱・咳・呼吸困難の症状が出ます。赤ちゃんは免疫力が弱いため、風邪が悪化して肺炎になりやすいです。肺炎にかかった場合、日に日に症状が悪くなることも特徴です。

肺炎は様々なウイルスや細菌が原因となり起こりますが、インフルエンザ菌b型と肺炎球菌による肺炎の予防として、生後2か月からヒブ(Hib)ワクチン、肺炎球菌ワクチンの予防接種を受けることができます。

Hib感染症は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Haemophilus influenza type b)という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。
主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有(保菌)して日常生活を送っている子どもも多くいます。この菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎、敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎等の重篤な疾患を引き起こすことがあります。

引用先:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/hib/index.html

肺炎球菌感染症は、肺炎球菌という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。
主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有(保菌)して日常生活を送っている子どもも多くいます。集団生活が始まるとほとんどの子どもが持っているといわれる菌で、主に気道の分泌物により感染を起こします。しかし、これらこの菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎、や中耳炎、敗血症、髄膜炎等になったり、あるいは血液中に菌が侵入するなどして重篤な状態になることがあります。

引用先:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/pneumococcus/index.html

5.百日咳

百日咳菌の感染により起こります。百日咳はくしゃみや鼻水、微熱などの風邪の症状で始まります。1〜2週間すると咳がひどくなり、顔を赤くして立て続けに咳き込むようになります。咳のあとに急に息を吸い込むため、「ビュー」と笛を吹くような音がします。

百日咳の予防として、生後3か月から四種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)の予防接種を受けることができます。

6.乳児喘息

ほこりやダニ、ペットの抜け毛などが原因でアレルギー反応が起こり、気管支に炎症によりむくみ、気管支が狭くなることで起こります。牛乳や卵などの食べ物が原因でアレルギー反応が起こり、乳児喘息になることもあります。

乳児喘息の診断については以下のようにされています。

乳児ぜんそくの診断目安は「呼気性喘鳴を3回以上繰り返す」ことです。

(中略)

1回目の呼気性喘鳴を認めた後、無症状の時期が1週間以上続いてから、次に呼気性喘鳴を認めた時に2回目と数えます。

例:咳のかぜ(呼吸器感染症)にかかった時にはじめて「呼気性喘鳴があります」といわれた場合を例に挙げると、
翌日もゼーゼーしていても2回目の呼気性喘鳴とは数えません。咳のかぜがすっかり治って、少なくとも一週間以上たってから、再び「呼気性喘鳴があります」といわれた時を2回目と数えます。

このように数えて、3回以上の呼気性喘鳴を認めれば、小児ぜんそくである可能性が高いと考えながら診察を続けます。

引用先:赤ちゃんと子どもの咳・乳児喘息診断 | 小泉重田小児科

7.副鼻腔炎

ウイルス感染により、鼻の穴の周囲にある空洞部分(副鼻腔)に炎症が起こることで発症します。痰がからんだ湿った咳・黄色や黄緑色の鼻水・鼻づまり・微熱などの症状が出ます。赤ちゃんは副鼻腔が狭く、副鼻腔に鼻水がたまりやすいため、風邪から副鼻腔炎になりやすいです。

病気以外の原因はあるの?

赤ちゃんの咳は風邪などの病気以外でも起こることがあります。

  1. 誤飲
  2. アレルギー反応

誤飲したことで出る咳

飲み物や食べ物をうまく飲み込めず、気道に飲み物や食べ物が引っかかると、なかなか咳が止まらないことがあります。飲み込んだ後で、激しく咳き込む、呼吸困難の症状があれば、異物が気道をふさいでいる可能性が高いです。

誤飲した場合、舌の奥を指やスプーンなどで下の方に押して、すぐに吐かせます。ただし、下記のものを誤飲した場合は吐かせずにすぐに病院へ行ってください。

  • 除光液・灯油・ガソリン・ベンジン…吐いたものが気管に入り、肺炎などを起こすため吐かせない
  • トイレ用洗剤・漂白剤…無理に吐かせない。強酸性・強アルカリ性であるため、牛乳・卵白を飲ませて中和させる。

2.アレルギー反応

病気が原因ではなく3週間以上咳が長引く場合、アレルギー反応により咳が出ることがあります。咳をしていても食欲があり元気なときは、空気の乾燥・ほこり・ハウスダストが原因であることがあります。

放っておくと、アレルギー反応が進行し、乳児喘息につながることがあるため、小児科やアレルギー科を受診し、医師の診察を受けることをおすすめします。

病院はどの科に行けばいい?

病院に行くときはどの科を受診したらよいか悩みますよね。まずは、かかりつけの小児科を受診することをオススメします。

かかりつけの小児科がオススメな理由

  • 今までの受診した経過や持病を知っているため、その子の特徴を理解した上で診察してくれる
  • 咳以外の症状がないか、聴診や触診をして、体全体を診てくれる

小児科を受診しても咳・鼻水などの症状が改善しない、中耳炎を起こしている場合は、耳鼻咽喉科を受診することも一つの方法です。

耳鼻咽喉科を受診するメリット

  • 鼻・のどの症状をおさえる治療をしてくれる
  • 鼻水が原因で咳が出ている場合、鼻水を吸ってくれるなどの処置をしてくれる
  • 風邪から中耳炎を起こしている場合は、その場で治療してもらえる

そして、小児科・耳鼻咽喉科を受診しても症状が改善しない場合は、呼吸器科がある総合病院を受診しましょう。

まとめ

赤ちゃんの咳は体の異常を知らせるサインでもあります。咳の種類や咳が続く期間を知ることで、隠れた病気を見つけることができます。咳の原因を知り、病気が原因の場合は治療することが大切です。

病院を受診する目安について「すぐに受診」「診療時間内に受診」「家で様子を見てOK」の3つに分けて解説しました。しかし、「家で様子をみてもOK」の項目に当てはまっていても、普段とくらべて赤ちゃんの様子がおかしかったり他にも症状があり不安な場合は、かかりつけの小児科を受診してください。

 

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