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赤ちゃんの目やにがなかなか治らない!知っておきたい原因と対処法

      2017/06/06

朝起きたら赤ちゃんの目に目やにがびっしりついていてびっくり!そんな経験がありませんか? 赤ちゃんに目やには多いものと聞いたけれど、それにしてもいつまでたっても目やにが治らない。そんな悩みを抱えるママは多いではないでしょうか。

たかが目やにだと思っても赤ちゃんの様子は気にかかりますよね。

この症状は病院に行ったほうがいいのだろうか?病院に行くとしても何科に行けばいいのだろうか?そんな疑問に答えるとともに赤ちゃんに特有の「鼻涙管閉塞」について詳しく解説します。

赤ちゃんの目やにの主な原因

花粉やほこり

花粉やハウスダストが目の粘膜に付着し、アレルギー症状を起こして目やにが出ます。白くて粘りのない目やにが特徴です。

新生児や一歳未満の赤ちゃんではあまり多くはありませんが、近年増加傾向にあります。

細菌やウイルス

粘っこい目やにや黄色っぽい色のついた目やになどが大量についている場合は、細菌やウイルスが原因です。

風邪をひいたときに目やにが増えるのもそのためです。風邪をひくと体内のウイルスや細菌を外に出そうと鼻水が分泌されます。しかし赤ちゃんは自分で鼻をかむことができません。鼻水がたまって鼻が詰まると目の汚れも排出できず、目やにが出てしまいます。

目やにが気になったら、まずは小児科へ

赤ちゃんの目やにが気になったら、まずは小児科を受診しましょう。発熱など全身の状態を確認したうえで、必要に応じてクラビットなどの点眼薬が処方されます。

しかし、熱などその他の症状がないのに目やにだけが繰り返す場合があります。その場合は眼科の受診も検討が必要です。次から詳しく見ていきましょう。

繰り返す目やには、鼻涙管閉塞が原因かも?

先天性鼻涙管閉塞のサインはこの2つ

  • 目がうるうるしている
  • 片目だけに白い目やにが出る

この二つの症状に当てはまる場合は、「先天性鼻涙管閉塞」です。

鼻涙管閉塞とは?

大人も赤ちゃんも、私たちの眼球は常に涙で潤った状態にあります。涙腺で作られた涙が常に眼球の表面にあるわけですが、その涙を鼻の奥に流す「鼻涙管」という細い管を持っています。

赤ちゃんはこの鼻涙管が非常に細いため、詰まりやすい(閉塞しやすい)状態にあります。新生児のときに詰まりやすい状態でも成長にともない自然とこの詰まった状態が解消することもあります。

しかし、生まれつきこの鼻涙管が詰まっていて、うまく涙が流れない状態の赤ちゃんもいます。これを「先天性鼻涙管閉塞症」と呼びます。涙が流れないので常に涙が溜まった状態となり、中で細菌感染を起こすこともあります。これが目やにの原因となるのです。

涙は行き場を失ってしまうため、赤ちゃんはいつもたくさんの涙を目に浮かべているような状態となります。うまく涙が流れないため、この管のなかで細菌感染を起こすことがあり、これを新生児涙嚢炎と呼びます。こうなると、眼に涙が溜まる症状の他に、目やにが多く出るようになります。

出典元:日本眼科学会HPより

鼻涙管閉塞の治療

鼻涙管閉塞の3つの段階

  1. 涙囊マッサージ
  2. 通水検査
  3. 鼻涙管解放術(プジー)

鼻涙管閉塞の治療には赤ちゃんの月齢や症状により主に3つの段階があります。

1.涙囊マッサージ

日本小児眼科学会によると、先天性鼻涙管閉塞の大半は涙囊マッサージで治癒するとあります。症状によっては処方される抗菌薬の点眼と並行して行います。

目の内側、鼻の付け根あたりを人差し指で奥に圧迫する要領で10回程度マッサージを行います。これを日に3、4度行います。

出典元:日本小児眼科学会HPより

診療時に医師からマッサージのやり方について指導がありますので、それを元に家庭でマッサージを行うことになります。涙囊マッサージを繰り返しても症状が改善しない場合は次の治療へ進みます。

2.通水検査

鼻涙管に水を通すことで、その水圧により自然と開通することを目指す治療です。洗浄効果もあるので、目やにが出ている場合はその治療にも効果があります。

何度か通水検査を繰り返すうちに自然と鼻涙管が開通すれば治療完了です。

3.鼻涙管解放術(プジー)

涙囊マッサージや通水検査をしても自然開通されなかった場合は、鼻涙管開放術(ブジー)を行います。

これは、涙点から細い針金のようなもの(ブジー針)を鼻涙管に差し込んで、涙の流れを邪魔している膜を突き破るという方法です。

出典元:日本小児眼科学会HPより

 

画像出典元:日本眼科学会HP

プジーは想像すると大変な手術のような印象も受けますが、通常外来診療の中で行われるので入院などは不要です。

ごくまれではありますがこの鼻涙管開放術を行っても治癒せず症状が改善しない場合には、手術を行うこともあります。

先天性鼻涙管閉塞治療体験談

通水検査やプジー術などと聞くと、少し怖いようにも感じてしまいますね。ここでは実際に子どもの鼻涙管閉塞を経験したママの体験談をご紹介します。

新生児期から頻繁な目やに

新生児期から目やにが多く、退院後10日ほど経っての検診時に目薬(クラビット)を処方されました。

一ヶ月検診のときにも目やにがあり引き続き点眼を継続していました。

目やにが気になるものの、ネットを検索すると「自然に治る」という情報も多いし、何より「プジー」の目に細い針のようなものを通すという情報を見て怖い気持ちがありました。

結局ズルズルと目薬をさすと治るもののしばらくすると目やにが増えるというのを繰り返す状態で様子を見る日々でした。

重い腰を上げて眼科へ

相変わらず目やにがたびたび出るので、生後5ヶ月のときにようやく重い腰を上げ初めて眼科を受診しました。

1回目の受診:様子見

最寄駅には眼科が一つしかなくそこに行ったのですが、散々待ってようやく見てもらったもののちょうど受診したときには目やにの症状が出ていなかったため、「様子見」と診断されてしまいました。

しかしその三日後、目が赤いなと思っていたら翌朝目やにがびっしり。今度は隣の駅の大きめの眼科へ行きました。

2回目の受診:結膜炎

目が充血して目やにが多かったこともあり「結膜炎」との診断でこれまでのクラビットとは違う目薬を処方されました。

しばらく手持ちの目薬を差しながら様子を見ていたのですが、生後9ヶ月になっても右目だけ目やにが続いていることから再び眼科を受診します。

3回目の受診:涙管の奥が腫れているかも

このときは充血がなく結膜炎ではない、涙が溜まっていて目やにが溜まっているので「涙管の奥が腫れているかもしれない」ということで、これまでとは種類の異なる目薬を処方され、一週間後の来院を予約しました。

通水検査

そして4回目の受診で初めて、「通水検査」を行いました。

もう9ヶ月ということで動きも活発な時期です。治療の妨げにならないようにするためでしょう。腕が動かないようにタオルで体をぐるぐる巻きにされ、看護師さん二人がかりで動かないようにおさえながら目頭に水を通すための細い注射のような針を差されています。

当然子どもは大きな声で泣き叫んでおり、親としてはかわいそうに思われ泣きそうになったのでした。

その後一週間ごとに通水検査を行い、3回目の通水検査で「もうすっかり鼻涙管が通っています」と言われ治療が完了しました。

素人の目から見ても違いは明らかで、1・2回目は水が目尻からあふれていたのですが3回目はあふれてこず症状が改善したのが見て取れました。

治療後の経過

その後目やにの症状は出なくなりました。思い返せば、9ヶ月まで様子を見てしまったことでタオルぐるぐる巻きのかわいそうな姿での治療にしてしまったのかもと考えてしまいます。

小児科で処方される目薬で済めばそれに越したことはないと考えて伸ばしていたのですが、症状が気になる場合は早めの受診が重要だと反省しています。

もう子どもは10歳になりますが、その後特に眼科にお世話になることはなく健康に過ごしています。

まとめ

いかがでしたか?

体験談にもあったように治療することで赤ちゃんが泣いてしまうと「かわいそう」という気持ちになってしまい、つい治療することを躊躇する気持ちになってしまいます。

しかし幼いだけに治療の痛みも赤ちゃん自身はすぐ忘れてしまうものです。目は重要な器官の一つであり、治療に専門性が必要な分野でもあります。神経質になりすぎるのは禁物ですが、気になる症状がある場合は速やかに専門医を受診することをお勧めします。

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