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4種混合接種後、赤ちゃんにトラブル!これって予防接種のせい?

      2017/03/02

赤ちゃんが生後2か月を過ぎるころからはじまる予防接種。予防接種は赤ちゃんを怖い病気から守るために大事なものですね。しかし、最近では種類も増えて、スケジュールを立ててみると1日に何本かをまとめて接種するなんてこともよくあります。こんなに立て続けに接種して大丈夫なのかなと不安になりますよね。

予防接種による副反応で熱が出た、なんてことも耳にします。今回は副反応ってどういうものか、もし副反応が出た場合どうすればよいのか、特に接種回数の多い4種混合の副反応についてみていきましょう。

副反応って何?どうして起こるの?

予防接種は、いろいろな感染症を引き起こす細菌やウィルスの毒性を弱めたり、無毒化したワクチンを身体に接種することです。それによって身体の中で抗体を作らせ病原体に対する免疫を作らせることを目的としています。

予防接種とは、ウイルスや細菌などの病原体を極めて弱くしたもの(生ワクチン)、病原体の一部だけを取り出したもの(不活化ワクチン)、無毒化した毒素(トキソイド)などの免疫源を投与しておくことにより、その感染症に対する抵抗力(免疫)をつくることです。投与するものをワクチンと言います。

引用元:http://www.hachioji-med.com/kenshin/yobou.php

しかし毒性を弱めているとはいっても、病原体という異物を体内に入れることになります。なので、体がなんらかの反応を起こすことがあります。これらの反応のうち、予防接種との関連性が否定できないものを副反応とし、それは発熱、下痢などの好ましくない反応がほとんどです。

予防接種の副反応の特徴を以下にまとめました。

副反応とは?

  • 予防接種後の体の反応
  • 自然感染した時の症状よりも比較的症状は軽い
  • 予防接種後24時間以内に起こることが多い
  • 2~3日で自然におさまることがほとんど

予防接種は、接種後主に発熱や接種したところの発赤、はれ、しこりなどの副反応とよぼれる症状がみられることがよくありますが、通常は数日以内に治ります。

引用元:http://www.city.funabashi.lg.jp/kodomo/kenkou/005/p024905.html

「副反応」というと「とてもこわいもの」とか、「副反応が怖いから予防接種を受けたくない」と思っているママさんもいますが、むやみに怖がる必要はありません。副反応のほとんどが一時的な症状で、予防接種を受けないことでその病気にかかるリスクに比べると接種した方が安全です。

副反応をむやみに恐れないためにも、予防接種の副反応にはどのようなものがあるのか正しく知っておく必要があります。予防接種の副反応の種類について、以下にご紹介します。

副反応には、どんなものがあるの?もし出たらどうしたらいいの?

一般的な予防接種の副反応には、主にどんなものがあるのでしょうか。詳しくみていきましょう。

通常見られる反応
ワクチンの種類によっても異なりますが、発熱、接種したところが赤くなったり、腫れたり、硬結(しこり)、発しんなどが比較的高い頻度(数%から数十%)で認められます。通常、数日以内に自然に改善するので心配は不要です。

引用元:http://www.city.niiza.lg.jp/soshiki/31/yobou-huku.html
予防接種の主な副反応
  1. 発熱
  2. 接種部位の異常
  3. アレルギー反応
  4. その他

1.熱が出る

予防接種後の発熱は一時的なものがほとんど、1~2日ほどで下がります。38℃以上でも赤ちゃんの様子が元気だったり、熱が長く続かなければ心配いりません。風邪とは違い、咳や鼻水といった熱以外の症状がないのが特徴です。

熱が出た場合の対処法
  • 薬は飲ませず様子を見ましょう。
  • 脱水症状に気を付けこまめな水分補給をしてあげましょう
  • 厚着させすぎないようにしましょう。
  • 鼻水や咳がないか確認しましょう。

副反応で熱が出ることは、病気ではありません。なので、薬は飲ませなくて良いです。また、風邪の時の発熱時と同じで、熱が出ているときは脱水症状が出ないようにこまめに水分補給しましょう。母乳はほしがるだけあげて大丈夫です。さらに必要ならば湯冷ましなどもあげてください。

熱があるときは熱を下げやすくするために、薄着を心がけましょう。赤ちゃんの様子を見ながら、空調を調節し、赤ちゃんの身体に熱がこもりすぎないように、着せる洋服は普段より1枚少ないくらいでOKです。

熱のほかに鼻水や咳が出る場合は、副反応ではなく風邪など他の病気にかかっていることが考えられます。副反応か風邪の発熱かをよく見極めましょう。

2.接種したところが赤くなる

注射をうったところが赤く腫れたり、硬くなったりすることがあります。また、痒みが出る場合もあります。いずれも1~2日で治ります。

接種局所の腫れ・かゆみが出た時の対処法
  • 注射のあとの部分は清潔に保ちましょう。
  • 赤ちゃんが気になって触ってしまったり、引っかいたりしないようにしましょう。
  • ゆるやかに冷やしましょう。

注射の痕が腫れたり痒くなると、赤ちゃんはどうしても気になって触ってしまいます。傷口が大きくなり、細菌やウィルスなどが入ってしまっては大変です。赤ちゃんが触れにくいように長袖を着させたり、気になり始めたらおもちゃや絵本などで気をそらすと良いでしょう。どうしてもかゆがるようなら、濡らしたタオルで抑えるなどゆっくり冷やしてあげましょう氷などで急激に冷やすと刺激になってしまうのでやめましょう。

 

3.アレルギー反応

特にインフルエンザの予防接種は、そのワクチンを造る過程で鶏卵を使うためにワクチンの中にほんの少しの卵の成分が含まれます。その量はとても少ないので、卵アレルギーであってもほとんどの人はインフルエンザの予防接種を受けることができます。

しかし、過去に卵によってアナフィラキシーなどの強い症状が出たことがある人は接種を見合わせることもあります。卵アレルギーであってもほとんどの場合接種は可能です。しかし、必ずしも副反応が起こらないというわけではないので、卵アレルギーのある赤ちゃんの場合は事前に医師に相談しましょう。

食物アレルギーを起こす特定原材料:7品目
  • 小麦
  • かに
  • えび
  • そば
  • 落花生

卵以外にも、上記のとおり食物アレルギーを起こす特定原材料7品目が制定されています。この7品目のうち、現在のワクチンの成分に含まれているのは卵だけです。

赤ちゃんが卵アレルギーでアナフィラキシーのような反応が出た時の対処法

 アナフィラキシーショックに陥った場合、緊急で治療が必要です。赤ちゃんの呼吸が苦しそうだったり、意識がもうろうとしている状態になったら、直ちに受診しましょう。アナフィラキシーについては後に詳しく書いていますので、確認してください。

4.その他

上記のほかにも、機嫌が悪くなる、下痢をするといった症状があらわれる赤ちゃんもいますが、いずれも1~2日でおさまるもので心配はいりません。

4種混合の副反応とは?

最初に書いた通り、4種混合は接種回数が多いです。他の予防接種の副反応とはどう違うのかを見ていきましょう。

4種混合とは?

まず4種混合とは何か、ご説明します。

4種混合ワクチンで予防できる病気
  1. ジフテリア
  2. 百日咳
  3. 破傷風
  4. ポリオ

どれも乳幼児がかかると重症化しやすく、深刻な事態に陥る病気です。それぞれの病気についてご説明します。

1.ジフテリア

ジフテリア菌という菌がのどや鼻から感染し炎症を起こす病気です。感染した場合、致死率5~10%とされ注意が必要です。症状は、鼻水や高熱、咳が出て、首が腫れて大きくなるのが特徴です。

2.百日咳

百日咳菌という菌が感染し起こる病気です。感染すると激しい咳が長く続き、小さい子どもは肺炎や脳炎を発症しやすく重症化しやすいです。

3.破傷風

主に土の中にいる破傷風菌が、傷口などから侵入し感染する病気です。感染すると口が引きつり開けにくくなり、全身がけいれんします。致死率は20~50%とされ注意が必要です。

4.ポリオ

ポリオウィルスが口から入り、腸の中で増えることで感染します。感染するとのどの痛みや発熱、頭痛など風邪に似た症状があらわれます。腸に入ったウィルスの一部が脊髄に入ることで麻痺が起こり、その麻痺が一生残ってしまうなど重症化することもあります。また、このウィルスは腸で増えたあと便から排出されるので、この便から他の人にうつりやすいのも特徴です。

接種のタイミング

次に4種混合の接種の回数・間隔・追加接種の時期について、確認しておきましょう。

  • 初回接種(3回):標準的には生後3か月から12か月に3回 (20日以上、標準的には20日から56日までの間隔をおく)
  • 追加接種(1回):初回接種から12か月から18か月後(最低6か月後)に1回

1歳になるまでに3回、さらに追加接種が必要です。他の予防接種の接種できる時期なども考え、スケジュールを立てて接種していきましょう。最近では、小児科で予防接種のスケジュールを立ててくれるところも多いです。赤ちゃんが生まれたら、まずはかかりつけの小児科を決めて、予防接種のスケジュールを立ててもらうと安心です。

 

4種混合の副反応の特徴

4種混合ワクチンによる主な副反応は、一般的な他のワクチンと同じように発熱・接種局所が腫れるなどです。さらに複数回接種するので、他のワクチンと異なる点があります。

4種混合ワクチンの副反応の一番の特徴は、接種回数が増えるごとに副反応の出る頻度が高くなることです。

発熱の頻度
  • 初回1回目で1~2%
  • 追加接種で3~4%
接種局所の赤み・腫れ
  • 初回の1回目で9%
  • 追加接種では16%

4種混合予防接種後に副反応が出たら

ここまで述べたように、4種混合の予防接種でみられる副反応の内容は、他の予防接種の副反応と大きな差はありません。ただ、接種回数が増えるごとに、副反応が出やすいということなので、もし初回接種後に熱が出たりする副反応が見られた場合、次回接種のときには事前に医師に報告しておきましょう。

副反応が出た場合の対処法は、上記の”副反応にはどんなものがあるの?出たらどうしたらいいの?”の項目をご覧ください

予防接種を受ける時に気を付けること3点

予防接種による副反応は大きな心配が必要ないケースがほとんどですが、やはり少しでも副反応が出ないにこしたことはないです。そのためにも、予防接種を受ける時に気を付けておいた方がよいことを以下にまとめました。

予防接種を受ける時に気を付けるべき3点

【あらかじめ気を付けること】
①予防接種は体調の良い時に受けましょう
②子どもの場合は、日頃から保護者が子ども
の体質・体調など健康状態によく気を配り、気
になることがあれば、あらかじめかかりつけ医
に相談しましょう
③市から配布の冊子「予防接種と子どもの健
康」などで、接種するワクチンの必要性、効果、
副反応などについて理解しましょう

引用元:https://www.city.kawanishi.hyogo.jp/dbps_data/_material_/localhost/kikaku/kawa0003/koho_kawanishi/2013/7/12-13.pdf

  1. 予防接種は赤ちゃんの体調の良い時に接種する
  2. 接種前にそれぞれの予防接種の概要をきちんと知っておく
  3. 接種後30分は医院にとどまるなど、すぐに医師に連絡が取れるようにしておく

1.予防接種は赤ちゃんの体調の良い時に

普段から赤ちゃんの平熱を把握するなど、健康状態をよく観察しておきましょう。風邪をひくなど免疫が弱っているときに予防接種を受けると、病気になるリスクがあがります。また、発熱やその後の良くない反応が予防接種による副反応なのか、そうでないのかの特定が難しくなります。集団生活をしている赤ちゃんや冬場は、風邪をひきやすくなり予防接種が進められないとつい焦りますよね。体調が悪い時は無理をせず、元気な時に受けるようにしましょう

2.受ける予定の予防接種について調べておく

予防接種につて、市町村からの通知やパンフレットを配布しているので、事前によく読みましょう。わからないことや心配なことは医師に質問し解決しておくと安心して受けることができます。

3.予防接種を受けた後の注意点

急な副反応は接種後30分以内に起こることが多いので接種後30分間程度は医療機関、接種会場にとどまりお子さんの様子を観察しましょう。病院内にとどまることができない場合でも、医師とすぐに連絡が取れるようにしておきましょう

受診が必要な副反応

大きな心配はないことがほとんどの副反応ですが、まれに重篤な副反応があらわれるケースもあります。受診した方が良い副反応について、以下にまとめました。

副反応で受診が必要な場合

  • アナフィラキシー
  • 血小板減少紫斑病(けっしょうばんげんしょうしはんびょう)
  • 反応が3日以上続いている
  • 意識がもうろうとしているなど、明らかに様子がおかしい

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーとは、主にアレルギーとなる食物を口にしたり、薬品に触れたりすることをきっかけに、血圧が低下したり意識障害などを引き起こす反応のことです。以下のように定義されています。

アナフィラキシーの定義について
「アレルギー疾患に関する調査研究報告書」によると
「アナフィラキシーとは、アレルギー症状が2臓器以上に出現した状態を言い、アナ
フィラキシーショックとは、その状態が更に血圧低下や意識消失にまで至った状態を言
う。」

引用元:http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/19408.pdf

アナフィラキシーは予防接種後30分以内に起こることが多く、対応には緊急を要します。ワクチンだけでなく、食品、薬品などさまざまな原因があるので、ワクチンでなくても過去にアナフィラキシーの反応が出たことがある人は必ず医師に報告しましょう。

血小板減少紫斑病

血小板減少紫斑病とは、文字通り血液を固める働きをしている血小板が減少し、出血が止まらなくなる病気です。紫斑とは、内出血などの皮下出血によって皮膚が紫色に変色してしまうことです。以下を参考にしてください。

特発性血小板減少性紫斑病とは

  • 明らかな基礎疾患や原因薬剤の関与がなく血小板の数が減少し、出血症状をひき起こす病気です。
  • 血小板以外の赤血球や白血球には、異常はみられません。
  • 6ヶ月以内に治癒する「急性型」と、6ヶ月以上続く「慢性型」に分類されます。

引用元:http://www.kyowa-kirin.co.jp/itp/about.html

小児の場合、数週間から6か月以内に、自然に血小板の数が正常に戻ることが多いです。

 

副反応が3日以上続いている

発熱や接種局所の腫れ、機嫌が悪いなど、心配のいらない予防接種の主な副反応の場合でも、以下のケースでは受診が必要になってきます。

予防接種を受けた後、接種部位のひどい腫れ、高熱、ひきつけなどの症状があった ら、医師の診察を受けてください。その症状が予防接種後副反応報告基準に該当する 場合は、医師から独立行政法人医薬品医療機器総合機構へ副反応の報告が行われます。

引用元:http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/hokenfukushibu/kenkousuishinka/a220201.data/kyoutuu28.4.pdf

  • 高熱が3日以上続く
  • 水分が取れない
  • 腕全体が腫れて広がっている
  • 明らかに様子がおかしい

まとめ

病気を予防するための予防接種で、熱が出たり具合が悪くなったりすると驚いてしまいますよね。

副反応は治療が必要でないケースがほとんどですが、予防接種後はお子さんの体調を普段以上に注意してみてあげてください。そして、冷静な対応ができるように、受ける予防接種についてはよく調べて知っておきましょう。

 - 病気, 赤ちゃん