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妊娠34週目の早産。リスクが大幅に下がる?原因や兆候、赤ちゃんへのリスクは?

      2018/05/05

妊娠34週目に入り、長かった妊婦生活も残りわずか。しかし、妊娠中は母体に起こる様々な身体の変化でトラブルはつきものです。正期産まであともう少しのところで、切迫早産早産になってしまうことも珍しくありません。正期産を待たずに34週で早産してしまう場合、赤ちゃんや母体にも危険が及ぶ可能性があります。

今回は、妊娠34週目で早産になってしまった場合の胎児へのリスク。早産の原因や兆候、予防法についてご紹介します。



34週目でリスクが低下?早産児のリスクは?

妊娠34週目には、赤ちゃんの肺の機能がほぼ完成すると言われています。もしも赤ちゃんが産まれて来てしまったとしても、自力で呼吸するための機能が十分に備わっている可能性が高いため、34週未満で産まれた赤ちゃんと比較すると胎児へのリスクは大幅に下がると言われています。

また、もともとの出産予定日が近づくにつれて改善していく症状も多いですよ。現在は医学も進んでいるため、1000g以上で生まれた赤ちゃんの95%が生存できるようです。ママは心配が尽きないと思いますが、赤ちゃんの経過をゆっくりと見守りましょう。

しかし、34週の早産だとしても早産児としてのリスクは多少なりとも残ります。早産児のリスクは、主に次のような症状が挙げられます。

1・未熟児無呼吸発作

脳の呼吸中枢等、呼吸機能が未熟な状態で生まれた場合、呼吸が上手くできない未熟児無呼吸発作になる場合があります。無呼吸の状態が15~20秒程度続く症状が一般的で、心拍の低下が見られる場合もあります。

2・母乳が飲めない

早産児は、消化吸収機能や哺乳力が弱いこと等が原因で、母乳が飲めないことがあります。時間をかけて少しずつ飲めるようになっていく場合が多いので、心配しすぎないようにしましょう。

3・未熟児動脈管開存症

未熟児動脈管開存症は、早産児に多く見られる症状で全体の5~10%を占めています。生産期で生まれた赤ちゃんは生後24時間後~48時間後には自然と動脈管が閉鎖しますが、低体重児ほど動脈管の閉鎖が遅くなる傾向にあります。そのため、開いている動脈管を通じて大動脈から肺動脈へ血液が流れてしまい、心不全や体循環不全などのリスクが生じる危険性があります。

4・未熟児網膜症

未熟児網膜症は、早産の中でも26週未満に生まれた赤ちゃんに多い症状ですが、早産児のリスクの一つです。出生後、網膜の血管が異常に成長することで、出血や視力障害、重篤な場合は失明に至ることもあります。軽度の症状は自然に治るケースがほとんどです。

早産とは?

早産は、お腹の中の赤ちゃんが妊娠37週0日~妊娠42週6日までの正期産を待たずに、妊娠22週0日~36週6日までに生まれてきてしまうことを指します。切迫早産とは、早産の一歩手前の状態で赤ちゃんが生まれてきてしまいそうなことを指します。 子宮収縮が頻繁に起こり子宮口が開いたり、破水した状態です。妊娠22週未満の出産は流産になり、早産とは区別されています。



早産の原因は?

34週目前に切迫早産の症状が現れた場合は、34週まで持たせることを目標に治療が行われるケースがほとんどです。

1・子宮や胎盤の異常

子宮頸管の強度が弱く、陣痛が来ていないのに子宮口が開いてしまったり、子宮頸管が短くなってしまう子宮頸管無力症子宮筋腫子宮奇形。子宮の出口付近に胎盤が付いており、母子ともに通常よりもハイリスクな出産となってしまう前置胎盤。胎盤が子宮壁から剥がれてしまう常位胎盤早期剥離などは、早産に繋がりやすいと言えます。

2・羊水過多

胎児に水頭症等の異常がある場合や、糖尿病や妊娠糖尿病の妊婦さんに多い羊水過多症。羊水の生産量が過剰に増えることで子宮が引き伸ばされ、子宮収縮が起こりやすくなったり、陣痛が来る前に破水してしまう前期破水を引き起こしてしまう場合があります。

3・絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)

早産の原因として最も多いのが、絨毛羊膜炎です。腟に細菌が侵入し細菌性腟症を起こすと、子宮頸管炎絨毛膜羊膜炎を引き起こす場合があります。その結果、前期破水をしてしまったりと早産につながる可能性が高いです。胎児感染まで発展することもあり、注意が必要です。

多胎妊娠の場合、子宮の増大が早くお腹が張りやすくなります。妊娠高血圧症候群にもかかりやすいため、単胎妊娠と比較すると早産のリスクが高くなります。定期的に妊婦健診を受け、経過をよく診て貰うことが大切です。

 5・母体の合併症

妊娠糖尿病妊娠高血圧症候群などの合併症は、ハイリスクな出産となり、早産になりやすい傾向にあります。胎児にも危険が及ぶ可能性があるので、医師から、誘発分娩や帝王切開での早めの出産を告げられる場合もあります。

6・生活週間

生活習慣の影響が早産に繋がることもあります。34週目は妊娠後期となり、お腹も大きくなるため子宮収縮が起こりやすくなります。特に喫煙は、「百害あって一利なし」と言われているほど有害物質が多く含まれています。喫煙本数が増加するにつれて早産リスクも増加するので注意が必要です。

また、疲労やストレス、重い荷物を持つ、冷え性なども子宮収縮を引き起こす可能性があるため、妊娠中は出来るだけ周囲の協力を得て、身体を休めることが大切です。

34週での出産 NICU(新生児集中治療管理室)には入る?

一般的には、34週の出産でも新生児の免疫などを考慮し、NICUに入るケースがほとんどです。下記では、NICUでの治療が必要となる赤ちゃんの基準をあげていきます。

NICUとは?

NICUは、早産児や低体重児として生まれた新生児に特化した集中治療室のことです。免疫力の無い赤ちゃんへの細菌感染などを防ぐために、滅菌や消毒が徹底されており、24時間体制で治療を行っています。

NICUに入院する基準

病院の基準や医師により判断が異なりますが、NICUに入るケースは様々です。

  1. 体重が2000g~2500g(産院により異なる)未満の低出生体重児
  2. 身体の機能、臓器の身体機能が未発達だとみなされた場合
  3. 先天性の病気がある場合
  4. 母子感染症や、赤ちゃんに合併症がある場合

NICUでの治療が必要になったとしても、ママも一緒に入院出来る母子入院や、赤ちゃんとママの体調が良好な場合、直接触れ合うことの出来るカンガルーケア等の処置をとっている病院もあります。



34週目の早産・兆候は?早めの対処でリスクを下げよう

早産の兆候は、妊婦さん本人にも自覚症状が多いです。妊婦健診は必ず定期的に受診し、それ以外でも違和感を感じた場合は、自己判断せず、すぐに産婦人科に連絡することが大切です。切迫早産の兆候がある場合、子宮収縮抑制薬の投与や入院治療の処置が取られる場合もあります。自宅安静を告げられた場合にも出来るだけ安静にし、少しでも出産を遅らせることが重要です。

早産の兆候としては、主に次のような症状が挙げられます。

1・下腹部痛やお腹の張り

妊娠後期は、お腹の張りを感じる妊婦さんが多いですが、規則的なお腹の張りを感じる。安静にしていても治まらないお腹の張りが10分感覚より短くなる等の症状がある場合には要注意です。子宮収縮の症状で、切迫早産の可能性があります。

2・不正出血

出産間近になると、おしるしと呼ばれる出血がある場合があります。しかし、まだ正期産に入っていない段階でおしるしがあると、切迫早産の症状である可能性があります。多少の出血程度なら心配のないことも多いですが、トラブルが起きている可能性もあるので、産婦人科へ連絡するのが安心です。

3・破水

破水してしまった場合、子宮内への細菌感染をしてしまう場合があります。細菌が侵入しやすくなるため、破水後のお風呂やシャワーは控えましょう。少量の破水の場合は尿漏れと区別がつきにくいですが、尿の場合は自力で止められます。破水の場合は自力で止めることが出来ないので、異変に気がついたら生理用ナプキンを着用し、すぐに産婦人科へ受診するようにしましょう。

細菌感染をしてしまった場合は、赤ちゃんへの影響を考慮し、1週間以内に出産となる可能性が高いです。

早産は予防できるの?予防できる原因は予防しましょう!

34週は正期産まで後一歩です。早産は正期産と比較するとリスクが残る危険性があります。健康な赤ちゃんを生むためにも、予防できる原因は予防したいですよね。

切迫早産や早産は、多胎妊娠や持病など母体側の原因が理由で予防出来ないこともありますが、生活習慣などが理由の場合は予防できる可能性が高いです。妊娠中に気をつけることで早産のリスクは大幅に下がります。

定期的に妊婦健診を受けましょう

定期的な妊婦健診で、お腹の赤ちゃんやママの異常が早めに発見できます。切迫早産は、早産にならないうちに早めに対処することが何よりも重要です。ママに自覚症状がなくても異常が見つかる場合もあるので、妊婦健診はきちんと受けましょう。

重い荷物を持たないようにしましょう

重い荷物を持つとお腹に力が入り、お腹が張ってしまうことがあります。仕事や家事では周囲の人に協力してもらい、重い荷物を持つことは控えましょう。

身体を冷やさないようにしましょう

妊娠中に身体を冷やすと、血管が収縮するため、お腹が張りやすくなります。その結果、切迫早産のリスクを高めてしまったり、子宮口が開きにくくなるなど、難産に繋がる可能性もあります。

室内でも靴下やカーディガン等を着用し、夏はクーラーの温度を低くしすぎない。冬は厚着をするなど、身体を冷やさない工夫をしましょう。

疲労やストレスを溜めないようにしましょう

ストレスや疲労も、切迫早産の原因であるお腹の張りに繋がる可能性があります。妊娠中仕事を継続している妊婦さんはもちろんですが、家事や育児をしている主婦の方も、妊娠中はこまめな休息をとることが大切です。出産予定日が近づくと積極的に動くことを指示される場合も多いですが、正産期まではなるべくリラックスして安静に過ごすことが大切です。

心配しすぎないで。34週の早産はリスクが大幅に下がります!

切迫早産は、34週まで持たせることが最も重要視されているほど、34週でリスクが大幅に下がります。

しかし、正期産で産まれて来る赤ちゃんと比較すると未熟な部分も多く、身体の機能や免疫機能等を考慮し、新生児集中治療室(NICU)での入院治療をしていく必要があります。

現在は医学の進歩のおかげで、34週で出産してしまったとしても正産期で生まれた赤ちゃんと変わらないぐらいに成長していくことがほとんどです。しかし、赤ちゃんへのリスクを減らすためにも予防や早めの対処を心がけましょう。

もしも34週で早産になってしまったとしても、我が子は本当に可愛いものです。ママは心配しすぎず、赤ちゃんを育てていく体力を養うためにも産後の身体をきちんと休めて下さいね。

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