初めての妊娠、ついに21週突入!胎児の体重や成長度合いはどのぐらい?ママの悪阻や体重の変化は?
2017/09/30
初めての妊娠でドッキドキの毎日が過ぎていきますね。妊娠は最終生理日から数えるので、妊娠21週は妊娠147日目~153日目になります。
妊娠期間半分を終えて、胎児の身長はどこのまで大きくなったのでしょう?体重はどのぐらい重たくなった?頭囲はどれぐらいになっているのでしょう?この時期の胎児の体の大きさはもちろん、体が器官がどのぐらい成長しているのかも気になりますね。
もちろん、ママの体の変化も気になる時期ですよね。悪阻は治まったと思って良いの?お腹はまだ出てくるの?体重はまだまだ増えるの?と戦々恐々としてしまう妊娠21週ですね。
胎児の大きさは?ママの体は?心配事は全て解決しちゃいましょう!
このページの目次
妊娠21週の胎児の大きさ
妊娠21週、6ヵ月に突入するとだんだん気持ちは出産に向かっていきますよね。まだ続く悪阻や腰痛など体の変化と共にお腹の中の赤ちゃんも日々大きくなっていきます。
妊娠21週はちょうど妊娠折り返し地点。胎児の身長はどれぐらい?大きさは?体重は?健診でもらったエコー写真を照らし合わせながら見て下さいね。
胎児の身長、体重、頭囲
妊娠21週の胎児はエコーで診てもクルンと丸くなっているのがわかるぐらい大きくなってきています。でもお腹の中の状態はいまいちピンとこない…。そんなママにも想像しやすいように胎児の身長・体重・頭囲の一覧です。
身長 | 約19~23センチ |
体重 | 約280~450グラム |
頭囲 | 42~51ミリ |
身長も大きくなって体重も少しずつ増えてきました。胎動を感じるママも多いかもしれません。でも、表のように身長・体重はどんどんバラバラになってきます。「もしかして、うちの子小さいのかな?」「大きすぎる?」と不安になるママも安心して下さいね。まだまだ出産時の胎児の大きさは分からない時期です。
これからどんどん大きくなる子もいれば、生まれる頃には平均体重に留まる赤ちゃんもいます。日々成長する赤ちゃんがどのぐらいの大きさになっているか想像してみて下さいね。
エコー写真の見方
健診に行った時にもらうエコー写真。でもよく見ると単語と数字がたくさん書かれていて、見方が分かりづらいですよね。エコー中は先生に聞けるけど、お家に帰って見返した時には忘れてしまう事もしばしば…。ここで、健診時のエコー写真に写っている英単語や数字についても調べてみましょう。
GS | 胎嚢の大きさ | 胎児の部屋でもある胎嚢の大きさ。エコーでは楕円形の状態で映る。 |
CRL | 頭殿長(とうでんちょう) | 胎児の頭頂部からお尻の出っ張り部分までの長さ。 |
BPD | 児頭大横径(じどうだいおうけい) | 胎児の頭の長さ。頭の一番出っ張っている部分を端から端まで計る。 |
FL | 大腿骨長 | 太ももから膝までの長さ。 |
AC | 腹部周囲長 | 胎児の腹部一周の長さ。 |
APTD | 腹部前後経 | 胎児のお腹の前と後ろの厚さ。 |
TTD | 腹部横経 | 胎児のお腹の横の長さ。 |
CTAR | 心胸郭断面積比 | 胸郭と心臓の幅。胎児の先天性異常発見に使用する。 |
AFI | 子宮内の羊水量。 | |
+、× | 長さを計測する最初と最後の地点。 |
ママがもっと気になるエコー写真の情報はこちら!
AGE | エコー撮影時の妊娠週数。最終月経日や胎児の大きさから計算される。 |
DEL | 出産予定日。最終月経日とBPD値、CRL値から計算する。 |
EFBW | 胎児のエコー撮影時の推定体重。BPD、FL、APTD、TTDから計算される。 |
エコー写真一枚の中には胎児に関するほぼ全ての情報が書かれています。妊娠判明の時からまとめていくと、どんどん大きくなっていくのが分かりますね。表情が出てくる赤ちゃんや、指吸いしている所が撮れることもあります。出産までのワクワクが加速していきます。
胎児が双子の時の大きさ
胎児が1人の場合と双子の場合では、胎児の身長・体重・頭囲ももちろん変わってきます。双子の時は周りの妊婦さんとの話をしても同じ情報が共有できずにモヤモヤすることもあるので双子のデータもまとめてみました。
双子の身長、体重、頭囲
身長 | 約20センチ |
体重 | 約350グラム~400グラム |
頭囲 | 約50ミリ |
赤ちゃんが1人の時より体重は少し小さめですね。双子の場合、お腹の中で赤ちゃんは上側と下側の上下に分かれて寝ています。胎児が小さいうちは左右に寝ている事もありますが、成長してくると子宮内の場所が狭くなってくるので上下に移動していきます。
双子の場合は出産の時赤ちゃんへの危険とママへの負担も考慮して帝王切開を勧める産院も多いですが、中には条件さえ満たせば普通分娩が可能な産院もあります。
- 双子の普通分娩を扱っている産院である。(助産院では緊急時の対応が出来ないので扱っていません。)
- 34週を経過している。
- 胎児が2人とも逆子になっていない。
- 推定体重が2人とも1800グラム前後まで成長している。
- 陣痛が起こる前に破水する可能性が低い。
産院によっては条件が妊娠32週だったり、双子のうち1人は普通分娩で1人は帝王切開を選択する所もあります。出産方法の希望がある時は事前に確認しておきましょう。
妊娠21週の胎児の成長
妊娠21週の胎児はお腹の中でどんな成長を遂げている所なのでしょうか。耳は聞こえる?神経はどこまで育っている?体の大きさ以外の成長も見ておきましょう。
胎児の身体的発達
- 耳が聞こえてくるのでママやパパの問いかけが赤ちゃんにも伝わるようになります。積極的に声掛けをしてあげましょう。
- 羊水を飲んで尿を出すようになる。
- 身体の形が整ってくる。
- 髪の毛、まつ毛、眉毛が生えてくる。
- まばたきをする。
- 脳神経が発達してくる。
- 生殖器が完成してくる。赤ちゃんの性別は卵子が受精に成功した瞬間から決まっています。そして生殖器を作る活動を始めて、妊娠21週頃には女性器、男性器が完成されて外からでもはっきりと判明してくるのでエコーで性別が分かるようになります。
胎児の仕草や様子
- 少しずつ全身を動かすようになる。エコーでは指しゃぶりをしている場面が見られる時もあります。
- 起きる、寝る、を短い間隔で行うようになる。
- うたた寝をするようになる。
小さくて全然姿が分からなかった赤ちゃんも21週には顔や身体、寝ている顔がエコー写真でも確認できるようになってきます。生まれるまでもう少し、とだんだん実感が湧いてきますね。
妊娠21週のママの変化
妊婦になって半年。ママになる心の準備は急ピッチで進められていると思います。初期の頃に比べて悪阻がマシになったり、反対にひどくなっているママもいるのでは?妊娠21週を迎えたママの体の変化や、注意しなければいけないトラブル、トラブル予防についてもまとめたので見てみて下さいね。
ママの身体の変化
- 胎動を感じるようになる。
- 胎児の成長に合わせて子宮も大きくなり、妊娠21週にはお腹が前に出てくるようになるので体の重心が前に移動する。
- 重心が体の前になる為、支えようとして腰痛を発症する。
- ホルモンの作用によって関節やじん帯が緩んでくる。
- 浮腫みが出てくる。
- 妊娠21週には乳腺も開通してくるので乳房マッサージで母乳が出てきます。これは乳腺が開通してきた証拠です。しかし、母乳には子宮収縮作用があるので無理に出そうとしないで下さいね。21週の今からは乳首が柔らかくなるように手入れをして、妊娠後期に入ってから医師と相談しながらおっぱいマッサージを始めてみましょう。
赤ちゃんの成長と同じように、ママの体も出産に向けてどんどん変化していきます。妊娠前から変わっていく体の変化に戸惑うママも多いと思いますが、安静第一で過ごす事が大切ですよ。
妊娠21週の3つのトラブル
意外と知られていない妊娠21週のトラブル!今までは悪阻で体力的にも精神的にも疲労してきました。やっと悪阻が治まった…と思ったら実はこんなトラブルがあるんです。安定期に入って少し落ち着いた時に出てくるトラブルがこちら。
1.細菌性膣炎
妊娠中はママの免疫力も低下し、疲れも溜まってきます。
すると、カンジタを発症したり、体が持っている菌のバランスが崩れて細菌性膣炎を発症する事があります。
放置していると、流産や早産の危険性もあるので早めの治療が大切です。
いつもと違うおりものの匂いがする時は主治医に相談してみましょう。
2.妊娠性歯肉炎、歯周病、歯槽膿漏
妊娠中に歯のトラブルはつきもの。
検診表にも歯の検診がセットになっている自治体も多いと思います。
特に歯よりも歯茎のトラブルが増えるのも妊娠21週頃の時期。
妊娠初期に悪阻が酷い時は歯磨きをしていても吐き気が襲ってくるので、きちんとできなくなりますよね。
歯磨きが出来なくなっていたり、妊娠中は体質が変化して口の中が酸性になっているので歯や歯茎に支障が出てきます。
放置しておくと、陣痛促進剤と同じ成分を持っているホルモンが口の中に発生するので早産の危険性が高まります。
歯周病を放置した場合,歯周組織周辺に歯周病原因菌と炎症性物質が集積し,歯周ポケット内の歯肉の毛細血管から血液中に炎症性物質と歯周病菌が侵入するため,血液中のサイトカインやプロスタグランジン濃度が上昇する.また,歯周病合併妊婦の中で血液中のサイトカインやプロスタグランジンの濃度が高い妊婦ほど分娩の時期が早いという報告が見られた.
http://www.kawasaki-m.ac.jp/soc/mw/journal/jp/2008-j18-1/1_kugahara.pdf
今後は妊婦の歯肉炎は早産のリスク上昇を招く要因のひとつであることを認識して妊婦に歯周病検診を促し歯周病管理の重要性を説明していくことが重要であると考えられた.
http://www.kawasaki-m.ac.jp/soc/mw/journal/jp/2008-j18-1/1_kugahara.pdf
妊娠中に歯科にかかると不安なのはまずレントゲンですよね。私たちは普通に過ごしているだけでも1年間で1.4mSvの放射線量を浴びています。これは歯科のレントゲン150枚分です。歯科のレントゲンは口腔内を撮影するので、お腹からも離れていて胎児とも距離があるので胎児に対して強い影響を与えない事もわかっています。
防護エプロンの着用により被ばく量を軽減でき、かつ歯科用のエックス線撮影は腹部からも離れており、胎児にはほとんど影響がありません。
http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/faq01.html#faq_d0101
気になる治療中の麻酔も定められた量ならほとんど影響がないことがわかっています。
2%リン酸リドカイン製剤(歯科用キシロカイン、オーラ注)を通常量使用した場合、胎児や母乳への影響はほとんどないと報告されています。
http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/faq01.html#faq_d0102
麻酔無しで治療をする時は痛みが出てくる事もあります。痛みを感じたストレスの方がママにとっては大敵なので、妊娠中であることを告げて適切な麻酔量を処方してもらいましょう。
歯科に行く時は悪阻が治まっていて、治療の椅子に座ることが負担にならないかまず確認して下さいね。
産院の主治医には歯科治療に行くことは必ず伝えておきましょう。
歯科の医師にも妊娠中で歯周病の治療を受ける事を伝えておくと、口腔内のケアも含めて教えてもらえます。
3.痔の発症
今まで便秘知らず!だったママも、子宮が大きくなっていく影響で腸が圧迫されて便秘になることが増える時期です。
便通が悪くなるのも仕方がない時期なので、食物繊維の多い食べ物を選んだり、飲み物を意識して多めに飲んだりしましょう。
お肉は消化不良を起こしやすいので、便秘の時は避けるようにしましょう。
まとめ
妊娠21週になると胎児も大きくなり、姿がエコー写真できちんと確認できるようになります。胎児の体の成長も脳の発達もめまぐるしく変化する時期です。
ママの体にも大きな変化が出てくるので、今までできてた動作ができなくなることもあります。そんな時は無理をせずにパパや周りの人に手伝ってもらうようにして下さいね。
赤ちゃんの体も生まれるまでのカウントダウンに合わせて進んでいます。ママの体への負担も増えていきますが、妊娠生活残り半分!ストレスを溜めないように安静に過ごせるようにして下さいね。