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【妊娠中ママ】ローストビーフは食べてもいいの?生肉に潜むトキソプラズマ感染症の危険とは?

      2019/02/06

お祝い事やパーティなどでよく食べられているローストビーフ。スーパーでも手軽に購入できるので、おうちで豪華サラダにしたり普段から食卓に並べている方も多いのではないでしょうか。最近ではローストビーフ丼などもランチメニューでよく見かけます。やわらかくておいしいですよね。

でも妊娠前は何も考えずに食べていたけれど、よく考えたらこれって半生状態のお肉…。もしかして妊娠中は食べてはいけなかった?赤ちゃんに何か影響があるのでは?と心配しているママもいるのではないでしょうか。ローストビーフが妊娠中のママや赤ちゃんに影響があるのかをまとめました。


妊娠中にローストビーフを食べてもいい?

画像出典元:https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/703987/

まれに赤ちゃんに影響することも

結論から先に言うと、妊娠中にローストビーフを食べることは避けたほうがいいでしょう。その理由は、完全に火が通っていない状態のお肉にはトキソプラズマという原虫がついている可能性があるから。それがまれに赤ちゃんに影響を及ぼすことがあるのです。

トキソプラズマとは?

トキソプラズマ


トキソプラズマ原虫の電子顕微鏡写真

トキソプラズマは家畜の肉や感染したばかりのネコの糞や土の中などにいる、ごくありきたりの原虫です。原虫と言っても、とても小さな単細胞動物なので目には見えません。

引用先:先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」

お肉以外にも、猫のフンや土の中にもいるというこのトキソプラズマ。いったい妊婦さんや赤ちゃんにどんな影響があるのでしょうか?

トキソプラズマはここが怖い!

画像出典元:https://millymilly.jp/column/46247

胎盤を通って赤ちゃんに感染する

健康な大人であれば、たとえトキソプラズマに感染していても自然に完治します。気づかないうちに感染している人も多いのです。ですが妊娠中に初めてトキソプラズマに感染すると、胎盤を通って胎児にまで影響してしまいます。これを先天性トキソプラズマ感染症といいます。

先天性トキソプラズマ感染症

せんてんせいときそぷらずまかんせんしょう

概念・定義

妊娠中の妊婦がトキソプラズマによる初感染をおこし、胎児に感染することにより発症する。
出生時より何らかの異常を認める場合や、無症状の場合もある。すでに感染している場合、
高い効果を持ち安全に投与できる薬物治療法は現時点では確立していない。

もし感染症にかかったらどうなるの?

  • 流産・死産
  • 視力に障害が出る
  • 脳に障害が出る
  • 生まれたときは異常がないがのちに異常が出る
  • なにも症状が出ない

こうしてみてみると怖いですね。でもローストビーフを食べたからといって必ず感染症にかかるわけではありませんし、感染したとしても症状が出ないこともあります。先ほども述べましたが、妊娠前にすでにトキソプラズマに感染している場合も多く、妊娠中の初感染率は10%以下となっています。

妊娠中にトキソプラズマに初めて感染すると胎児も感染する場合があります。

多くの成人はすでに感染して抗体を持っていますから、妊娠中に初めて感染することは多くはありません(10%以下)

引用先:藤東クリニックHP

しかし感染した場合のリスクが高いことを考えると、赤ちゃんのために妊娠中だけは避けておいたほうが安心ですね。

いつまで食べてはいけないの?

画像出典元:https://192abc.com/310255

特に食べてはいけない時期はある?

では特に避けるべき時期はあるのでしょうか?以下は看護師さんの解説です。

ローストビーフをたべるのは、妊娠中のどの時期でも避けた方が良いでしょう。特に妊娠初期はやめておきましょう。なぜかというと、トキソプラズマに感染した場合、妊娠初期ほど赤ちゃんへの影響が重症になるとされているからです。妊娠後期になるにつれて、感染率は上がりますが、赤ちゃんへの影響が少ないとも言われています。可能性がゼロではないため、食べない方が良いでしょう。引用元:Kosodate Style

このように、妊娠初期にトキソプラズマに感染すると赤ちゃんへのダメージが大きく、妊娠後期はトキソプラズマに感染する確率が上がります。ローストビーフは妊娠中であれば初期・後期にかかわらず食べないほうが安心のようです。

食べてしまった時は?

画像出典元:https://mamanoko.jp/articles/11890

検査はできる?

もしすでにローストビーフを食べてしまって、トキソプラズマに感染しているか不安な方は、かかりつけの産婦人科で検査をすれば感染したかどうか調べることができます。心配な方は一度相談してみましょう。

生もしくは加熱が不十分な肉を食べてしまいました。 トキソプラズマに感染したかどうか調べるには、いつ頃検査すればいいですか?

早い場合には、食してから2週間程度で体内の抗体が増加してくるため、この頃に検査を受けると感染が判明すると思われます。
ただし、状況により個人差もあるでしょうから、生もしくは加熱が不十分な肉を食してから1ヶ月程度してから検査を受けるほうがより確実な検査結果が得られるでしょう。

引用元:先天性トキソプラズマ・サイトメガロウイルス感染症 患者会(トーチの会)

赤ちゃんに影響があるのは、ママがトキソプラズマに初めて感染した場合だけですので、自分に抗体があるかどうか知っておきたい方は抗体検査をしてみるといいでしょう。抗体がない場合はやはりローストビーフは食べないほうがいいと言えます。

抗体の有無による対応

抗体価が陽性の場合は、過去の感染(胎児には影響しない)か、現在進行している感染かの鑑別をします。IgG抗体のavidityの検討で判断できる場合があります。
抗体陰性の場合は、感染が起こる可能性がありますから、妊娠中には感染するリスクのある行為(上記)を避けるようにします。

引用先:藤東クリニックHP

治療法は?

妊娠中に初めてトキソプラズマに感染したことがわかった場合、妊婦さんに対しては分娩前まで抗菌薬の投与を行います。そして赤ちゃんに対しても超音波検査などを行って異常がないかを調べていきます。

妊娠中に初感染したことが否定できない、あるいは初感染が疑わしい場合はアセチルスピラマイシン(抗菌薬)投与を原則として分娩まで投与します(1,200mg、1日4回に分けて21日間連日服用し続く14日間休薬)。
あわせて,胎児超音波検査などで頭蓋内所見、肝臓、発育状態などを検査します。

引用元:藤東クリニックHP

分娩前までずっと投薬をするのは大変ですし、費用も掛かります。それになによりも赤ちゃんが無事に生まれてくるのかどうか不安な日々を過ごすことになるためママも不安ですよね。

まとめ

ローストビーフはとてもおいしいですが、加熱が不十分なお肉はママや赤ちゃんにとって、とてもリスクがあることがわかりました。赤ちゃんが元気に生まれてくることがママにとって一番喜ばしいことですよね。ママの安心のためにも無事に生まれてくるまでのお楽しみにしておいてはいかがでしょうか。

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