子育て世代におすすめの車、特徴や人気ランキングは?suvや外車、セダンでも赤ちゃんと出かけられる?
2018/10/09
赤ちゃんが産まれて家族が増えるので、車の買い換えを検討しているパパとママ。選ぶときは「子育てに便利かどうか」ということがポイントになります。車の広さはもちろん、「乗り心地」「荷物が積めるか」「ドアの開閉がしやすいか」など、様々な視点が必要になります。
パパだけでなくママも免許を持っている場合は、日中赤ちゃんと一緒にいる時間が長いママが運転する機会が増えますね。ですので、ママと赤ちゃんだけで外出しやすい車が必要になります。
今まではパパの趣味で「かっこいいもの」「燃費がいいもの」などの観点で車を選ぶことができました。ですが、赤ちゃんも乗るとなると、上記の視点から車を選んでいくことになります。
「子育てにおすすめな車はどんな車か?」「子育て世代に人気の車ランキング」をご紹介します。また、パパも今まで通り喜んで運転できるよう、男性に人気の「suv」「外車」「セダン」のそれぞれについて、子育てに便利な車をご紹介していきます。
このページの目次
子育てにおすすめな車ってどんな車?
「いずれは子供が2,3人になるし、荷物も多くなるから大きめの車!」と考えがちです。ですが、「普段はママが運転することが多い」「普段出かける場所は、スーパーや病院、近くの遊び場」という場合がほとんどです。運転する道路は狭い道路もあります。駐車場もこぢんまりとしていて、大きい車では駐車しづらい場合もあります。
大きい車にはこのようなデメリットもあるのです。ですので大きさも重要ですが、大きさだけにとらわれずに車を検討することが重要です。子育てに便利な車の特徴をいくつかご紹介していきます。選ぶときはまずこの点に注目してみて下さい。
1.トランクが広い
着替え・オムツ・離乳食・おやつ・おもちゃなどで、赤ちゃんの荷物は多くなりがちです。たくさん積めるように、トランクは広めがおすすめです。
2.リアモニターが付いている
リアモニターとは、車の天井やヘッドレストなどに付いている後部座席専用のモニターのことです。テレビやDVDが見られるので、赤ちゃんが退屈してぐずったときに気を紛らわすことができます。
3.ウォークスルーがある
ウォークスルーとは、椅子を倒さずに運転席や助手席から後部座席へ移動できるスペースのことです。後部座席に座っている赤ちゃんがぐずったときに、車から降りることなく車内ですぐに後部座席へ移動することができます。雨の日などは、ママやパパが濡れることなく後部座席へ移動できるので便利です。
4.スライドドアがある
ドアはスライドドアの方が便利です。お子さんはチャイルドシートに乗ります。まずドアを開けて、チャイルドシートに座らせ、そのあとにベルトを留めます。この一連の作業をスライドドアでない横に開くタイプのヒンジドアの車でやると、毎回大変です。
ヒンジドアではなぜ子供を乗せたり降ろしたりしにくいの?
- ヒンジドアは大きくは開かないので大人の背中や腕にドアが当たり、ベルトを留めづらい
- 狭い駐車場の場合は、隣の車にドアがぶつからないように気を遣いながらチャイルドシートにお子さんを乗せるので、大変
- 子供をチャイルドシートに乗せるときに、ドアが広く開かない分狭く、子供の体を車体にぶつけそうになる
私自身はコンパクトカーであるティーダに乗っています。独身時代から乗っていた車で、結婚・出産前に買い換えはしませんでした。ティーダはスライドドアではなくヒンジドアです。子供をチャイルドシートに乗せるときは、隣の車にぶつからないようにドアを開け、子供を車にぶつけないように抱っこして乗せ、など毎回とても気を遣っています。
スライドドアなら広くドアが開き、腕や背中、隣の車にドアが当たることはありません。お子さんのチャイルドシートへの乗り降りがとてもスムーズです。
スライドドアは電動がいい?
手で開閉するタイプよりも、リモコンでワンタッチや足で開閉できるようなスライドドアがおすすめです。赤ちゃんを抱っこしながら手でドアを開けるのは大変だからです。
子育て世代に人気の車ランキング1~5位!
ママが子育てしやすい車として選ぶのは、上記の特徴を満たしている「軽自動車」「ミニバン」が多いです。子育て世代に人気の軽自動車やミニバンにはどんな車があるのでしょうか?ランキング形式でご紹介します。
1位:ダイハツ「タント」
画像出典元:https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/
子育て世代にダントツ人気なのが「タント」です。
タントの特徴
- スライドドア:A型ベビーカーを折りたたむことなく、そのまま載せられるくらい広く開く「ミラクルオープンドア」
- トランク:開口部が広く開くので、荷物を楽に積める
- しゃ車内高:お子さんが立ったまま着替えられる130cmの高さがある
- 助手席スライド:助手席に座ったまま後部座席までスライドでき、赤ちゃんのお世話が楽にできる
- 助手席シートバックテーブル:助手席を前倒しにするとテーブルになり、車内でおやつ・食事が楽にできる
2位:ホンダ「N-BOX」
画像出典元:https://www.honda.co.jp/Nbox/?from=RSS
タントと同じく人気の軽自動車が「N-BOX」です。「エンジンなどのメカは小さく、人のための空間は広く」がモットーです。
N-BOXの特徴
- 車内高:140cmで、お子さんが立ったまま楽に着替えできる
- 座席:「左右の席一体型のベンチシート」「助手席を前後に大きくスライドできるスーパースライドシート」など、組み合わせを自由に決められる
- 前後のシート間隔:大柄な男性が足を組んでもゆったりと座れる
- 吸音材:走行中、より静かな音になるよう吸音材を適所に配置
- 窓ガラス:UVカットで紫外線から肌を守る
3位:日産「セレナ」
画像出典元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena.html
3列シートのミニバンの中で最も人気の高いのが「セレナ」です。
セレナの特徴
- シートアレンジ:7人乗り・8人乗りのアレンジが自由。2列目を2人乗りにすれば、ウォークスルーができる
- スライドドア:足だけで開閉できる「ハンズフリーオートスライドドア」で、お子さんを抱っこしていても簡単にドアが開けられる
- トランク:広くてたくさん荷物が積める。狭い場所でも簡単に開けられる小さい「デュアルバックドア」
- USB充電:2,3列目にUSB充電ソケットがあり、スマホの充電が可能
4位:ホンダ「ステップワゴン」
画像出典元:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/?cid=STEPWGN_PCSP_GL_KW_shimei_1807_eta3_koujyou
同じくミニバンの中で人気なのが「ステップワゴン」です。セレナより男らしい雰囲気なので、パパが好むことが多いです。N-BOXのところでも述べた「エンジンなどのメカは小さく、人のための空間は広く」というホンダのモットーはミニバンでも変わりません。
ステップワゴンの特徴
- 加速がよく、低燃費
- スライドドア:電動で開閉が簡単。足でも開閉可能
- 空調:運転席、助手席、後席それぞれで、好みの温度に調整可能
- 窓ガラス:UVカット、遮音性のある窓で快適ドライブ
- ステップ高:低いので、小さいお子さん・お年寄りも乗り降りが楽
- シートバックテーブル:車内でおやつ・食事が簡単にできる
5位:トヨタ「ノア」
画像出典元:https://toyota.jp/noah/grade/si/
2017年度販売台数1位のミニバンがノアです。
ノアの特徴
- スライドドア:スマートキーを持っていれば、運転席・助手席のどちらからもワンタッチスイッチを押せば開閉できる
- 施錠予約:スライドドアが閉まっている最中に施錠操作を行うと、施錠の予約ができる。予約しておけば勝手に施錠されるので、スライドドアが閉まりきる前に車から離れることができる
- 空調:後座席も自由に空調の温度が変えられる
子育てにおすすめなsuvは?
画像出典元:https://ベイビーオンボード.net/532/
ミニバン・軽自動車の人気車種を見てきました。ここからは、子育て世代が選びにくいとされる「suv」「外車」「セダン」の中で、子育てにおすすめな車種を紹介していきます。パパは軽自動車やミニバンよりもこれらの車を好む場合が多いです。まずはsuvです。
suvとは、「Sport Utility Vehicle」の略で、「普段使いからレジャーまで広く使える車」のことです。子育て世代がsuvを選びにくい理由には以下のようなことがあります。
suvのデメリット
- 他の車種に比べて車高が高いので子供の乗り降りが大変
- 車が重く、燃費が高い
- スライドドアではないので、子供を乗せる・降ろす作業が大変
反対にメリットもあります。
suvのメリット
- 「砂利などのでこぼこ道」「山道」「雪道」の走行には強いので、キャンプ・ウィンタースポーツなどアウトドアが好きな家族にはおすすめ
- デザインがかっこいい
- 内装が防水シート仕様になっているものが多く、子供にありがちな食べ汚し・おもらしがあってもシミにならない
おすすめのsuvは以下の通りです。
1.日産「エクストレイル」
画像出典元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail.html
2列目でもくつろげるようにリクライニングシートがついていたり、トランクのドアを足で自動で開閉できるように「リモコンオートバックドア」の機能がついていたりします。5人乗りだけでなく7人乗りにもすることができます。
また、高速道路の運転を自動運転にする「プロパイロット」が搭載されていて、アウトドアで疲れていても帰り道が安心です。自動で駐車場に駐車してくれる機能もあるので、運転に自信のないママでも安心です。
2.マツダ「CX-8」
画像出典元:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/
ドアの開き具合を大きく設計しており、お子さんをチャイルドシートに乗せるのをスムーズに行えます。3列シートも可能で7人まで乗ることができます。またディーゼルエンジンを使用しているので、燃費代が安くなります。自動ブレーキ搭載なので、事故を未然に防ぐ安全性も高くなります。
3.トヨタ「ランドクルーザープラド」
画像出典元:https://toyota.jp/landcruiserprado/
路面状況に応じて安定走行に調整できる機能が付いています。フロント・サイド・バックに搭載されたカメラで運転席からの死角の状況を確認できます。遮音性が高いので、高速道路の走行も静かです。
子育てにおすすめな外車はある?
画像出典元:http://www.car-rate.info/volkswagen/childcare/volkswagen_child.html
「子供に優しい設計・装備」と考えて、国産メーカーの車を選ぶ人が多いですが、外車でももちろん子育てに向いている車はあります。
外車のデメリット
- 国産メーカーより値段が高い場合が多い
- 燃費が高い
- 販売店が国産メーカーより少ない
どのメーカーを選ぶか検討するときは、「販売店と自宅の距離」も念頭に置いておきましょう。外車は販売店の数自体が国内メーカーの販売店より少ないです。万が一故障したときに、すぐに修理に持って行ける近さに販売店がある方が便利です。
外車のメリット
- 外車は車体が頑丈の物が多いので、万が一事故に遭っても乗車している人のケガが軽度で済む場合がある
- デザインがかっこいい
以下でおすすめの外車をご紹介します。
1.BMW「1シリーズ」
画像出典元:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/1-series/5-door/2017/at-a-glance.html
コンパクトカータイプを探している人にはこちらがおすすめです。シルエットがかっこいいのでパパの好みに合うことが多いです。燃費は良い方なので、燃費代を抑えることができます。BMWのサービスやアプリを使用すれば、レストランやホテルまでのルート案内はもちろん、予約まで可能です。
2.フォルクスワーゲン「シャラン」
画像出典元:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/sharan.html?tc=google-21747&cm_mmc=google-_-1Q_201802_9-_-text-_-c21747&vgj_campaign_cd=1Q_201802_9_21747
ミニバンタイプを探している人にはこちらをおすすめします。全席が独立したシートになっているので、リクライニングなどの調整や荷物の量に合わせたシートアレンジが自由に利きます。3列使用しても、十分な量の荷物が積めるトランクがあります。
3.ルノー「カングー」
画像出典元:https://www.renault.jp/car_lineup/kangoo/index.html?gclid=Cj0KCQjwuafdBRDmARIsAPpBmVWyNsMBxPogyGXTQCbn6uLplK_6zVo4IgQ-TaDlKZvYjGQT3f0MuukaAp77EALw_wcB
こちらもミニバンタイプです。天井が高くて広いスペースのあるトランクなので、たくさん荷物を積むことができます。バックドアは左右それぞれ開くので、狭い場所でも簡単に荷物の乗せ降ろしができます。床下収納、天井収納もあるので、ちょっとした荷物も収納できます。
子育てにおすすめなセダンは?
画像出典元:https://ベイビーオンボード.net/522/
子育て世代が選びにくい車種の1つに「セダン」があります。「スライドドアでないこと」「4~6人までしか乗れないこと」などから、敬遠されがちです。ですが、「走っているときとても静か」「作りが頑丈」などのメリットもあります。大人数乗せる予定がないのなら、セダンでも十分に子育て世代も走行可能です。
子供の人数によってはセダンはキツイ?
「子供1人なら余裕だけれど、2人以上になると狭くなる」という意見も多いですが、私自身はそうは感じません。前述しましたが、我が家はセダンよりも小さいコンパクトカーのティーダに乗っています。4人家族で子供は5歳と2歳の2人です。チャイルドシートを2つ乗せ、毎年お盆と正月には自宅の関東から主人の実家の東北まで、1週間程度帰省しています。
1週間の泊まりなので荷物はとても多く、毎回トランクがいっぱいになりますが、それでも「買い換えよう」とは現時点では考えていません。全員ちゃんと乗れますし、荷物も積めるからです。セダンならさらにトランクに余裕は出るでしょう。
子供2人まではセダンでも十分です。子供3人になるとセダンだときつくなる可能性はあります。
以下でおすすめのセダンをご紹介していきます。
1.日産「ラティオ」
画像出典元:http://history.nissan.co.jp/LATIO/N17/1410/index.html
5ナンバーのコンパクトセダンなので、ママでも運転しやすいセダンです。コンパクトセダンでありながら、後座席もゆったりとしており、ひとクラス上のセダンの広さと変わりありません。ボンネットの形にもこだわり、運転席からの死角を減らしています。
2.トヨタ「カローラアクシオ」
画像出典元:https://toyota.jp/corollaaxio/
フロントとバンパーの形にこだわり、コンパクトカー並の取り回しやすさを実現しました。踏み間違い時サポートブレーキで事故を防ぐことができます。
3.スバル「レガシィB4」
画像出典元:https://www.subaru.jp/legacy/b4/
大容量のトランクの他に、床下収納もついています。走行中の静粛性にこだわり、騒音や振動を抑制したり、遮音性の高い窓を使用したりしています。
まとめ
まとめると、子育て世代におすすめの車の特徴は、「大きい車」というだけではなく、
- 広いトランク
- リアモニター
- ウォークスルー
- スライドドア
が付いていると便利だということがわかりました。上記の特徴を満たし、ママが運転しやすい車の車種は「軽自動車」「ミニバン」です。「タント」「N-BOX」「セレナ」「ステップワゴン」「ノア」などが人気です。
suv、外車、セダンなどは子育て世代からすると選ばれにくい車種ではありますが、それぞれにメリットもあるので価格・用途に応じて検討してみるとよいでしょう。