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赤ちゃんのおむつかぶれはなぜ起こる?どんな薬を使えばいい?ステロイドって大丈夫なの?

      2018/09/03

赤ちゃんに多い肌トラブル「おむつかぶれ」。一度かぶれるとオシッコやウンチのたびに、真っ赤にただれたおしりはとても痛そうですよね。早く治してあげたいけど、おむつかぶれにはどんな薬を使えばいいのでしょうか?

ステロイド外用薬は赤ちゃんに使っても大丈夫なのでしょうか? 薬の効きめだけではなく、副作用や赤ちゃんに危険がないのかどうかとても心配ですよね。今回ここでは、赤ちゃんのおむつかぶれに使われる薬の種類と使い方、使用する際の注意点についてまとめました。



おむつかぶれはなぜ起こるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤ちゃんの皮膚は大人に比べてとても薄くデリケートで、1日のほとんどの時間をおむつをつけたまま過ごす赤ちゃんのおしりは、汗やオシッコなどの湿気で蒸れやすい状態です。

オシッコやウンチに含まれる酵素・尿素・細菌による刺激が原因でおむつかぶれを引き起こしてしまいます。また、おむつの繊維が擦れたり、おむつ交換の際のおしりふきによる摩擦行為の刺激も大きな要因となっています。

とくに新生児の頃や月齢の浅い赤ちゃんの場合は、ウンチが柔らかく水分を多く含んでいる為、より一層かぶれやすくなっています。

おむつかぶれにはどんな薬を使えばいい?

 

 

 

 

 

 

 

 

おむつかぶれには大きく分けて3つの種類の薬があり、症状の程度によって使い分けられています。

保湿剤

ヒルドイドソフト軟膏(処方薬)・ベビークリーム・ベビーワセリンなど

おむつかぶれのなりはじめや、症状が軽度な場合は薬を使わずに保湿剤で対応が可能です。おしりを保湿することにより、オシッコやウンチ、おむつの繊維などによる外部刺激から皮膚を守ることができます。

※「ヒルドイドソフト軟膏」は処方薬ですが、有効成分である「ヘパリン類似物質」を含む市販薬に小林製薬の「アットノン」などがあります。

非ステロイド外用薬

アズノール軟膏(処方薬)など

おむつかぶれが広範囲に広がっていたり、赤く湿疹が出来ている場合に使用します。「保湿効果のある成分」や「かゆみを抑える成分」のほか「炎症を抑える成分」が入っているものがありますが、ステロイド外用薬のように炎症を起こしている根本に働きかけるものではないので、薬の効きめはステロイド外用薬に比べて緩やかになります。広範囲への塗布や長期に渡る連続使用が可能です。

ステロイド外用薬

ロコイド軟膏(処方薬)・キンダベート軟膏(処方薬)など

おむつかぶれの症状が重度な場合、また非ステロイド外用薬で改善が見られない場合に使用します。炎症を起こしている原因の根本部分に働くので、即効性があり、強い抗炎症作用があります。ステロイドは薬の効果や強さによって5段階にランク分けされていますが、赤ちゃんのおむつかぶれに処方されるステロイド外用薬は、一般に使用されるステロイド剤の中でも一番弱いタイプのステロイド剤になります使用範囲や連続使用期間については、副作用の観点から限られています

 



ステロイドってどんな薬?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ステロイド」と聞けばみなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか? 私は昔母に聞いた祖父が病に倒れたとき、医師に「諸刃の剣だ」と言われたという話の記憶が頭を離れません。

昔は副作用を度外視して、万能薬のように使われた時期もあり、気付けば体はとんでもない状態になっていたとか。長期間使用し続ける事により、過剰に免疫抑制作用が働き、感染者や副腎不全、骨粗鬆症などを引き起こしてしまうといった事例がありました。

その為ステロイドは副作用などのデメリットについて多く議論されている薬のひとつでもあります。「ステロイド=怖い副作用」という認識をお持ちの方は少なくないのではないでしょうか? ではステロイドとはどんな薬なのでしょうか。

ステロイドとは、副腎(両方の腎臓の上端にあります)から作られる副腎皮質ホルモンの1つです。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われています。副作用も多いため、注意が必要な薬です。

引用元:http://www.twmu.ac.jp/NEP/steroid.html

効果・効能

肌荒れや湿疹などの炎症を鎮めたり、アレルギー反応を強力に抑制する

副作用

必要以上に強いものを長期間にわたって使い続けると、皮膚の細胞増生を抑制し、皮膚が薄くなる

皮膚表面の免疫反応を抑制し感染症に弱くなる

強さのランク

ステロイド外用薬は、作用の強さにより5段階にランク分けされています。

1.Weak(弱い)

一番弱いタイプになりますが、非ステロイド外用薬でも代用が可能な為、処方薬としてはほとんど使われていません。

・オイラゾンD軟膏
・プレドニゾロン軟膏、プレドニゾロンクリーム

2.Medium(中間)

一般に処方される中で一番弱いタイプです。

ロコイド軟膏ロコイドクリーム
キンダベート軟膏
・アルメタ軟膏
・リドメックス軟膏、リドメックスクリーム、リドメックスローション
・ケナコルトA軟膏、ケナコルトAクリーム
・レダコート軟膏、レダコートクリーム

3.Strong(強い)

Medium(中間)で効果が見られない場合に処方されます。

・フルコート軟膏、フルコートクリーム
・リンデロンV軟膏、リンデロンVクリーム、リンデロンVローション
・ベトネベート軟膏、ベトネベートクリーム
・ボアラ軟膏、ボアラクリーム
・メサデルム軟膏、メサデルムクリーム
・エクラー軟膏、エクラークリーム

4.Very Strong(とても強い)

Strong(強い)で効果が見られない場合に処方されます。

・フルメタ軟膏、フルメタクリーム、フルメタローション
・アンテベート軟膏、アンテベートクリーム、アンテベートローション
・リンデロンDP軟膏、リンデロンDPクリーム
・トプシム軟膏、トプシムクリーム
・マイザー軟膏、マイザークリーム
・ビスダーム軟膏、ビスダームクリーム
・ネリゾナ軟膏、ネリゾナクリーム
・パンデル軟膏、パンデルクリーム

5.Strongest(最も強い)

ステロイドの強さが最上級のものです。

・デルモベート軟膏、デルモベートクリーム
・ダイアコート軟膏、ダイアコートクリーム
・ソルベガ軟膏、ソルベガクリーム
・ジフラール軟膏、ジフラールクリーム

※作用が強いということは、そのまま副作用も強く表れるということですが、先にも触れたように赤ちゃんのおむつかぶれに対して病院で処方されるものはMedium(中間)で使用されている中では一番弱いタイプのステロイド剤になります。医師の判断により処方された場合は、医師の指示に従い、用法・容量を守って使用すれば問題ありません。重度のおむつかぶれを悪化させずに短期間で改善させるために、ステロイド外用薬はすぐれた効果を発揮します

薬の塗り方と注意点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、赤ちゃんや子供のおむつかぶれには、大人用の抗炎症剤は使用しないでください。量や使用頻度を調整すればいいというものではなく、体の作りや皮膚の薄さなど大人と子供では薬の効果に大きな差があり、症状を悪化させる可能性もあります

薬を選ぶ際には小児科や皮膚科の受診を強くおすすめしますが、やむを得ず市販薬を購入する際にも薬局の薬剤師に相談の上購入してください。薬を塗る際には、あらかじめ患部を清潔にし、用法・用量を守って塗布してください

早く治したいからといって、何度も塗ればいいというものではありません。とくにステロイド外用薬を使用する場合には薬の副作用により症状を悪化させることにつながりますので注意が必要です。自己判断で使用量や使用頻度を変えずに、必ず医師の指示に従い使用してください

患部に薬を塗る際には強くこすり過ぎないように、「塗る」というよりは、トントンと「軽くたたく」ようにしてください。



おむつかぶれを繰り返さないために

 

 

 

 

 

 

 

 

薬の使用などにより症状がせっかくおさまっても、またすぐにおむつかぶれをぶり返してしまうことがあります。症状は一時的に薬で抑えることはできますが、根本的におむつかぶれを起こさせないための対策が必要です。

正しいおむつがえのやり方と簡単な赤ちゃんのおしりのケアにより、おむつかぶれを未然に防いだり、症状を悪化させないことが可能です。以下の方法でオシッコやウンチ、おむつやおしりふきの繊維による摩擦などの外部刺激から、赤ちゃんのおしりを守るように心がけましょう。

おむつの替え方

  1. ウンチが水っぽかったり、時間が経って固くなってしまったり、回数が多くて何度も拭き取らなければならないときには、おしりふきを使うのではなくシャワーで流すようにしましょう。お風呂に連れて行くのが困難な場合は霧吹きなどを使って洗い流すようにします。このとき水や熱すぎるお湯ではなく、赤ちゃんの体温より少し温かいくらいのぬるま湯を使うようにしてください。
  2. 水分を拭き取るときはゴシゴシとこすらないように、おむつの汚れていない部分やおしりふきで軽く押さえ拭きしてください。オシッコのみのときは基本的におしりふきでしっかりと拭き取る必要はありません。気になるようであれば、おしりふきで軽くポンポンと押さえる程度で十分です。
  3. 新しいおむつをつける前に、おしりをよく乾かしてください。

おしりのケア

  1. おむつ替えのときだけではなく、お風呂上りにもよく乾かしてからおむつをつけるようにしましょう。
  2. こまめにおむつが汚れていないかチェックし、オシッコやウンチがおしりに触れる時間を少しでも短くしましょう。
  3. ベビークリームなどの保湿剤を使用し、おしりを保護しましょう。

おむつかぶれに似た、カンジダ性皮膚炎に要注意

 

 

 

 

 

 

 

 

一見おむつかぶれに見える症状にも、実は違った皮膚炎を起こしてしまっているケースがあります。「カンジダ」というカビが原因のカンジダ性皮膚炎です。おむつかぶれのように赤い湿疹ができるため、見分けるのが難しく間違った判断をしてしまうことがありますが、通常のおむつかぶれの対処をしても薬の効きめはありません

低月齢の頃の赤ちゃんは肌の抵抗力が弱く、ウンチも水分を多く含んでいる為カンジダ性皮膚炎を起こすことがよくあります。また「カンジダ」はカビの一種である為、高温多湿を好み、季節としては夏に発症することが多く見られます。

また、ステロイド外用薬を使用することで症状を悪化させてしまうことがあるので注意が必要です。ポロポロと患部近くの皮膚が剥がれてきたり、水ぶくれや白っぽいブツブツができていたらカンジダ性皮膚炎の疑いがあります。放っておくとどんどん症状が悪化してしまいますので、すぐに医師の診察を受けてください

まとめ

いかがでしたでしょうか? 赤ちゃんのおむつかぶれは油断するとすぐにできてしまい、何度も繰り返してしまいます。「ステロイド」と聞くだけで抵抗を感じてしまう人もいますが、おむつかぶれが悪化する前に症状に合わせた薬を使用し、早く治してあげることも必要です。

薬を使用する際には医師や薬剤師など専門家の指示を仰ぎ、用法・用量を守って正しく使用してください。そして一刻も早く赤ちゃんのおしりを治してあげてください。

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