ベビスマonline

妊活・出産・育児子育て・生活の知恵に特化した専門知恵サイト

高温期はいつから始まるの?数え方と高温期の過ごし方

      2018/08/14

妊娠を希望されている多くの方にとって、高温期はドキドキ、そわそわしてしまう時期ですよね。高温期は受精卵が着床するかどうかが決まる大切な時期です。基礎体温を計るたびに「体温が下がっていませんように」と願っている方も多いでしょう。しかし高温期の数え方を誤っていると排卵日を逃してしまったり、妊娠検査薬が使えるようになる期間を間違えてしまいます。高温期をきちんと把握することが大切です。



1.高温期とは

基礎体温を正しく記録していくうえで、低温期と高温期の違いを知ることが大切です。まずは高温期について知っていきましょう。

1.1排卵期から次の月経までの期間

女性の月経周期は「卵胞期」「排卵期」「黄体期」そして「月経期」に分かれています。高温期は排卵期から次の月経までの期間である黄体期のことを指します。月経がはじまる期間から卵巣にある卵胞が少しずつ成熟し、排卵期になるとその卵胞が放出されます。妊娠が成立すれば基礎体温は高温期を維持したままになり、受精卵が着床しなければ基礎体温は下がっていきます

1.2高温期の体温

一般的に高温期は低温期よりも0.3℃高い期間のことを言い、必ずしも体温が高温になっていなければならないというわけではありません。もともと基礎体温が低い方の場合、高温期でも36.50℃を下回ることもあります。妊娠にとって体の冷えは大敵ですが、基礎体温が低いから妊娠できないというわけではありません

1.3なぜ体温が上がるのか?

高温期になると子宮壁を受胎可能な環境にするためにプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。黄体ホルモンには体温を上昇させる効果があるため、基礎体温が上がってきます。本来高温期にあたる時期になっても基礎体温が横ばいの場合、排卵が行われない無排卵の可能性が考えられます。基礎体温が横ばいの周期が続くようであれば一度病院を受診してみてもよいでしょう。

2.体のリズムの把握方法

高温期の時期を知るためには、月経周期だけでなく体のリズムを正確に把握することも大切です。次は体のリズムの把握方法を知っていきましょう。

2.1なぜ体のリズムを知ることが大切なのか

自分の正しい体のリズムを知ることで、妊娠しやすいタイミングや気を妊娠している可能性を予測することができます。高温期に限らず、「卵胞期」「排卵期」「黄体期」「月経期」のリズムを正しく把握することが大切です。体のリズムを知るための方法はいくつかあります。段階や生活環境に合わせて取り入れてみましょう。

2.1.1基礎体温

基礎体温を計る際は婦人用体温計を使いましょう。婦人用体温計は通常の体温計とは異なり、小数点第二位まで表示することができます。低温期と高温期の差は0.3~0.5℃程度なため、より正確に記録するためにも専用の体温計を準備しましょう。基礎体温は毎朝起きてすぐに計ることが大切です。体を起こしたり、立ち歩いてしまったりすると基礎体温に誤差が生じてしまいます。また、毎日同じ時間帯に計ることも重要なポイントです。基礎体温は専用アプリや専用用紙などに書き写し、グラフにすると管理しやすくなります。

2.1.2排卵検査薬

排卵検査薬は排卵日を特定するための薬です。妊娠検査薬のようにテストスティックに尿をかけることで排卵日を特定することができます。照準線に対して同じような色が出たら陽性、まだ薄い線しか出ないようであれば陰性と非常にわかりやすいのが特徴です。夜勤の仕事をしていて毎日同じ時間に基礎体温が計れなかったり、上手く排卵日を特定できないという方にオススメの方法です。また排卵日の翌日から高温期に入るため、ひとつの目安にもなります。

2.1.3卵胞チェック

卵胞チェックは産婦人科や不妊外来などに通院して行う方法です。具体的には経膣からエコーを入れ、卵胞の発育を確認します。専門の医師に診てもらうため精度が高く、場合によっては薬などを用いて排卵を促したり、ホルモンバランスを整えたりすることもあります。基本的には数日から1週間程ごとに通院をするため、卵胞の発育だけでなく排卵後や高温期へ推移するタイミングなどを把握しやすくなります。



3.高温期はいつからいつまで?

それでは基礎体温はどれくらいの時期からはじまり、どのくらいまで続くのでしょうか。次は高温期の期間について解説します。

3.1高温期の数え方

高温期は排卵日の翌日を1日目としてカウントします。途中で体温がガクッと下がってしまった日があっても、前後数日で高温期を維持していれば高温期期間内となります。月経周期から見る場合、月経周期が28日の方は月経がはじまった日を1日目とすると14日目頃に排卵期を迎えることになります。ただし月経周期には個人差があるため、必ずしも14日目に排卵するとは限りません。また、ストレスや体調によって排卵日がずれることもあるため、基礎体温を計って管理するとよいでしょう。

3.2高温期の平均体温

高温期には平均体温がありません。基本的に高温期は低温期と高温期との平均体温よりも0.3℃高い期間を指すため、もとの平均体温が異なれば、高温期の体温も異なるからです。高温期になっても36.6℃前後までしか体温が上がらない方もいらっしゃいますが、この場合平均体温が36.3℃前後であれば高温期に入っていると考えらえれます。他の人よりも高い低いと判断するのではなく、きちんと自身の平均体温との差で判断するようにしましょう。

3.3高温期が続く期間

高温期は14日程度続きます。高温期の期間内で妊娠が成立すれば14日目以降も高温期が維持されます。一方、妊娠が成立していなければ基礎体温が下がっていき、生理がはじまります。ただし高温期の期間には個人差があるため、14日よりも早く生理がはじまってしまう人もいれば、生理予定日を過ぎて妊娠検査薬を試しても陰性が出てしまったという人もいます。あくまで目安として考えましょう。

3.3妊娠していないのに高温期が続く

3.3.1排卵日を間違えて認識していた

自分が予想していた排卵日がズレていたために、高温期が長く続いていると勘違いしてしまうケースもあります。排卵日を確実に予測するのは非常に困難です。一般的には低温期と高温期の境目といわれていますが、体温が徐々に上がっていったり基礎体温のグラフがガタガタしていたりすると境目がわかりづらくなってしまいます。基礎体温表だけで排卵日を特定しづらいという場合は、排卵検査薬や病院での卵胞チェックなどを試してみるのもよいでしょう。

3.3.2妊娠検査薬を早く試し過ぎた

高温期は赤ちゃんを授かれるかどうかの大切な時期なので、早く妊娠の有無を知りたいと思っている人も多いでしょう。市販されている妊娠検査薬は生理予定日1週間後から使用できますが、早く妊娠の有無を知るために生理予定日前に妊娠検査薬を試すフライング検査をされる方もいらっしゃいます。このフライングがあまり早すぎると妊娠していても陰性の結果が出ることがあります。正しい判定をするためには、きちんと用法を守って検査しましょう。

3.3.3ホルモンバランスの乱れ

女性の体は非常に繊細なため、ストレスや疲労などで高温期が長引く場合があります。普段は周期通りに生理がきていても、ホルモンバランスの乱れにより1~2週間ほど生理が遅れることがあります。特に妊娠の有無を気にすることが知らないうちにストレスになってしまっているケースもあります。赤ちゃんがいるかいないかドキドキする期間ではありますが、なるべくリラックスした状態で過ごしましょう。

3.3.4婦人系の病気

生理が遅れる原因のひとつとして婦人系の病気も考えられます。特に子宮内の病気は目に見えないために発見が遅れてしまうこともあります。なにか少しでもおかしいなと思う点があれば、婦人科を受診してみましょう。早期に対処することで事態の悪化を防ぐことにも繋がりますし、安心して赤ちゃんを迎える準備ができるようにもなります。

4.高温期の過ごし方

妊娠の有無が決まる大切な時期だからこそ、心穏やかに過ごしたいですよね、次は高温期の過ごし方についてご紹介します。

4.1規則正しい生活

規則正しい生活を心がけることは妊活のためだけではなく、健康な体をつくるためにも大切なことです。特に睡眠不足はストレスやホルモンバランスを乱す原因にもなります。夜更かしや無理な仕事はひかえ、余裕のある生活を心がけましょう。成人の理想とする睡眠時間は7~9時間程度です。人によって個人差はありますが、きちんと体を休められるくらいの睡眠時間を確保することが大切です。

4.2体を温める

妊活中の女性にとって冷えは大敵です。基礎体温が上がる時期だからといって冷たいものをたくさん摂取したり、薄着をしたりするのは控えましょう。首や手首、足首など「首」がつく部分には太い血管が流れており、そこを温めることで全身の血流がよくなります。夏場でもシルクの靴下を履くなどの対策を取り、体が冷えすぎないように注意することが大切です。また、お風呂の際は湯舟にしっかりとつかって全身を温めるのも効果的です。ただし、温めすぎは体に負荷がかかってしまうのでやりすぎに注意しましょう。

4.3バランスのよい食事

体調を整えるためにはバランスのよい食事が大切です。特に高温期は黄体ホルモンが活性化し、普段よりもビタミンやミネラルが必要となります。また、体をつくるたんぱく質や血液を生成する鉄分ビタミンEも妊活に必要な栄養素です。そのほかにも体を温める効果のある食事を取ることで体の芯から温めることができます。栄養価の高い食材だけを摂取するだけではなく、いろいろな食材をバランスよく食べることが大切です。

たんぱく質を豊富に含む食材
  • 肉類(牛肉、鶏肉、豚肉など)
  • 魚介類(さけ、かつおなど)
  • 豆類(納豆、木綿豆腐など)
  • 乳製品(牛乳、チーズなど)
鉄分を豊富に含む食材
  • 魚介類(いわし、かつお、さけなど)
  • ブロッコリー
  • ほうれん草
  • ゴーヤ
  • 大豆製品(納豆など)
  • ひじき
ビタミンEを豊富に含む食材
  • アーモンド
  • ヘーゼルナッツ
  • モロヘイヤ
  • かぼちゃ
  • 玄米
  • アボカド
体を温める効果のある食材
  • にんじん
  • かぼちゃ
  • 山芋
  • 生姜
  • 肉類
  • 豆類(黒豆、納豆など)

4.4適度な運動

適度な運動を取り入れることで全身の血流がよくなり、基礎代謝があがります。ウォーキングやストレッチなどの軽めの運動を取り入れるように心がけましょう。ただし、激しい運動やスポーツは体に負荷がかかってしまうため、避けた方がよいでしょう。運動量と妊娠の確率は必ずしも比例しているわけではないので、やり過ぎには注意が必要です。

4.5禁酒、禁煙

高温期は受精卵が着床し、妊娠が成立する可能性がある期間のため、飲酒や喫煙はひかえるようにしましょう。特に喫煙は胎児の成長を妨げてしまう原因にもなりえますので、妊活を意識した時期からひかえた方がよいでしょう。ただし、高温期中に飲酒や喫煙をしたからといって必ずしも妊娠しづらくなる、胎児に悪影響が及ぶというわけではありません。ひかえられるに越したことはありませんが、それがストレスになるようであれば少しずつセーブしていきましょう

4.6ストレスをためない

心を穏やかに保ち、ストレスをためないことも大切です。ストレスがかかるのは仕事や家事、育児などだけではありません。「妊娠したい!」「何で妊娠できないの?」という妊活に対する思いが無意識のうちにストレスになってしまっていることもあります。なかなか妊娠できないことにもやもやしている場合は、没頭できる趣味などを見つけて妊活のことから離れられる時間をつくるようにしましょう。



5.高温期が22日以上続いた場合

高温期が続いた場合、妊娠している可能性が出てきます。次は高温期が22日以上続いた場合の対処法を紹介します。

5.1妊娠検査薬を試してみる

市販の妊娠検査薬の多くは生理予定日の1週間後から使用することができます。高温期が22日以上続いた場合というのも、排卵日から14日後に生理が来ると考えた際の生理予定日の1週間後を指します。排卵日がずれていなければ、おおよそ正確な判定を確認することができます。ただし、排卵日がずれていた場合は妊娠していても陰性判定が出る可能性もあります。生理が来るまでは妊娠の可能性がまったくないとは言い切れません。

また、早く妊娠の有無を知りたいという場合は早期妊娠検査薬を使用するとよいでしょう。早期妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から使用できる妊娠検査薬よりもhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を検出する感度が高いため、生理予定日当日から使用することができます。

hCGとは受胎直後から胎盤の一部をつくるためのホルモンです。妊娠が成立するとhCGの値が上昇し、それを妊娠検査薬で検知することで妊娠の有無を確認することができます。

ただし、国内で販売されている早期妊娠検査薬は第一類医薬品に分類されているため、薬剤師のいる店舗や通信販売でしか購入することができないので注意しましょう。

5.2陽性反応後、病院で受診する

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、病院で受診することになります。ただし、妊娠検査薬で陽性が出た直後に受診しても胎嚢を確認できない可能性があります。妊娠の期間は最後に生理が来た日を0週0日を数えます。胎嚢や心拍が確認できる時期はおおよそ妊娠6週前後のため、慌てて病院に行っても再診になることがあります。着床した時期によって多少前後するため、陽性反応が出てから1週間程度経ってから受診するとよいでしょう。

早期妊娠検査薬を使用した場合は、生理予定日の1週間後に再度市販の妊娠検査薬で妊娠の有無を確認してから病院で受診するようにしましょう。早い時期に妊娠検査薬を試した場合、一時的にhCGホルモンの値が上昇し、妊娠をしていないのに陽性反応が出ることがあります。きちんと妊娠の有無を確認してから受診するためにも最終確認を行いましょう。

5.3陰性反応後、生理が来ない場合

妊娠検査薬の使用法を正しく守り、陰性反応が出た場合は次の生理が来るのを待つことになります。基礎体温は少しずつ降下、もしくは急降下してきます。ホルモンバランスの乱れによって生理が遅れることも考えられますが、場合によっては婦人科系の病気が発症している恐れがあります。基礎体温が下がってもなかなか生理が来ないようであれば、一度婦人科を受診してみましょう。

 

まとめ

高温期は受精卵が着床し、妊娠にいたるまでの過程を過ごす重要な時期です。低温期から高温期へ推移していくことで、排卵ができているかどうかの目安にもなるため、毎日正しく基礎体温を計って管理するようにしましょう。基礎体温のグラフが低温期と高温期の2層になっていればきちんと排卵している可能性が高くあります。高温期の期間を正しく知ることで自分の体のリズムが管理しやすくなり、トラブルにも気づきやすくなります。妊娠を成功させるためにも体のリズムをきちんと管理しましょう。

参考文献

 - 妊娠初期 ,