一枚布で作る!簡単で便利な折りマチ付きコップ袋の作り方
2018/08/03
幼稚園や保育園の入園をきっかけにコップ袋を用意するママも多いのではないでしょうか?コップは給食のときにお茶を飲むため、食後の歯磨きやうがいをするために使います。コップ袋にはコップだけを入れる場合もあれば、歯ブラシも一緒に入れる場合もあります。
コップ袋を作るサイズの参考になりますので、事前に入園説明会でコップと一緒にどんなものを入れるのか確認しておきましょう。今回は折りマチ付きのコップ袋の作り方を紹介します。折りマチ?と聞きなれない方でもミシンで真っ直ぐ縫うことができれば一時間以内で簡単に作ることができます。
用意する生地については布幅約100cm(※ほとんどの布幅は100cm前後です)×長さ約50cmあれば作れますので、キャラクター生地なら800円程度、それ以外ならおよそ半分の約400円程度で購入することができます。紐は100円ショップのもので大丈夫です。材料費としては500円~900円程度でしょう。(購入する布代を含めた材料費であって、使用する布代で計算した材料費ではありません。)
折りマチや作り方について写真付きで分かりやすく説明しておりますので、ぜひ参考になさってください。
このページの目次
用意するもの(材料)
今回は一枚布を使って縦16.5cm×横15cm×マチ4.5cmのサイズを作ります。(出来上がりイメージは作り方に掲載している写真を参照してください。)ここではどんな生地を用意すればよいのか、生地やその他の材料について紹介します。
1.生地
- オックス生地 (横17×縦48cmを一枚)
生地にはオックス生地がおすすめです。オックス生地とはオックスホードの略で、シーチング・ブロード生地の生地に比べて少し厚みのある中厚の平織りの生地です。通気性が良い、シワになりにくい、キャラクターや子供向きの柄が豊富に揃っているところが特徴です。入園・入学グッズに適した生地として人気です。
オックス生地の特徴
- 通気性が良い、シワになりにくい
- キャラクターや子供向けの柄が豊富に揃っている
オックス生地以外にどんな布があるの?
オックス生地以外にも、ブロードやシーチング、リネン生地など生地には様々な種類があります。それぞれの生地にはどのような違いがあるのでしょうか。違い・特徴を把握することで、コップ袋にはなぜオックス生地が最適なのか確認してみましょう。
- ブロード・シーチング
ブロードやシーチングは薄手のコットン生地です。通気性に優れているため、ブロードやシーチングを使ってコップ袋を作ることもできます。今回はブロードの生地でコップ袋を作ってみたところ、一枚ではハリが少ない印象でした。
ブロードやシーチングのような薄手で柔らかい生地なので、ハリがあるオックス生地に比べると縫いにくいところがあります。ミシン初心者の方にはオックス生地をおすすめします。ブロード・シーチング・オックス生地については好みもありますので、実際に生地を手にとってみて厚みを確認してみるのもおすすめです。
- リネン
リネン生地は綿麻が混合したオックス生地よりやや厚みがある生地になります。ハリがあり、一枚でもしっかしたコップ袋を作ることができますが、シワができやすいところも特徴です。そのため入園グッズとしてはシワができやすいリネン生地はおすすめではありません。
2.紐
- 丸ひも (太さ0.5cmの90cmを1本)
丸ひもにはカラー展開が豊富です。ドット・ストライプとデザインも多数ありますので、生地の柄に合わせてお好きなものを選んでください。
用意するもの(道具)
裁縫道具やミシンなど必要な道具を揃えましょう。はさみはどれも同じ?と思っている方もおられるかもしれませんが、裁ちばさみは一度紙を切ってしまうと布がきれなくなってしまいます。また余分な糸を切るときは大きな裁ちはさみでは作業が難しくおすすめではありません。布には裁ちばさみを、糸には糸切りばさみを、専用のはさみを用意しましょう。
1.裁縫セット
- 裁ちばさみ
- 糸切りばさみ
- 待ち針
- 印つけペン(チャコペンなど)
2.裁縫セット以外のもの
- ミシン
- ミシン針(11号)
- ミシン糸(60番) ※布の色に合わせたもの
- ものさし
- アイロン
- アイロン台
作り方
今回は上の写真にあるコップ袋の作り方を紹介します。出来上がりサイズは横15cm×高さ16.5cmです。写真のように直径約7.5cm×高さ約10cmサイズ(持ち手含めたサイズは横幅約10cm)のコップが入ります。
コップ袋に歯ブラシも一緒に入れたい方は、用意する布の縦を6cm長くした「横17cm×縦54cm」で作成することをおすすめします。出来上がりサイズは横15cm×高さ19.5cmになります。
1.布を裁ちます
横17cm×縦48cmで布を裁ちます。
2.脇をジグザグミシンで始末します
脇がほつれないようにジグザグミシンで始末します。
3.底を4.5cm折り返します
布を中表にして半分に折りアイロンをかけます。さらに底から4.5cmのところをどちらでも良いので片側に折し倒しアイロンをかけます。
4.両脇を縫います
布の上からあき止まり7cmを残して縫い代1㎝で両脇を縫います。
ポイント!
どこからどこまで縫うのか分かりやすくするために、あき止まり7cmの場所には印付けペンで目印をつけておきましょう。
5.アイロンで縫い代を割ります
アイロンで縫い代をどちらでもよいので片側に倒します。あき止まり7cmは両側にアイロンをかけて縫い代を割ります。
ポイント!
このときアイロンをしっかりかけておくことで、次の工程のあき口が縫いやすくなります。
6.あき口を縫います
あき口の端から0.5cmのところをコの字に縫います。
ポイント!
あき口の縫い代1cmを端から0.5cm縫うときは、待ち針がさしにくく細かい作業になります。作業工程の中で最も難しいところです。そのため仮止め用布用のりを使用して布をある程度固定することで、待ち針を使用しなくてもズレずに縫うことができます。またミシンで縫う場所を消えるペンを使って印つけると、仕上がりに余計な線が残らずキレイに仕上げることができておすすめです。
※消えるペンは水で消えるもの、時間が経つと自然に消えるものなどが約200~400円で販売されています。布に合わせて選べるようカラーバリエーションがありますので、1本持っておくと便利でおすすめです。
消えるペンを選ぶときは、印を付けたい場所にあわせて使いやすい太い・細いの太さが二種類あるもの、自然に消えるタイプがおすすめです。筆者はClover 水性チャコペンツインを愛用しており400円ほどで購入できます。
6.袋口を縫います
布の上側を1cm折り,さらに2cm折って三つ折りしてアイロンをかけます。次に三つ折りにした下から2mmのところをミシンで縫います。
7.ひもを通します
生地を表に返し、アイロンで形を整えます。仕上げに90cmのひもを真ん中で(45cmが二本できるように)切ります。ひもを通したら完成です!
折りマチとは?
折りマチとは隠しマチともいいます。表から見たときに、マチになるところの生地を中に折り上げて縫うことで、表からはマチが見えない方法になります。三角に縫うマチと比べ、作業工程が少なく非常に簡単にマチ付き作ることができます。マチがあるのにごわつかず幼い幼児でもキレイにたためることができ、アイロンもかけやすいと、ママ・子供にとっても便利な作り方です。
折りマチのメリット
折りマチは三角に縫うマチに比べてメリットがたくさんあります。簡単にきれいに作れるのに、使いやすいと非常に便利な方法です。
- 作業工程が簡単
- 三角マチと比べて製作時間も短くできる
- たたむときに平らになるので、幼い子供でもきれいにたためる
- アイロンがけがしやすい
- 袋を広げたときに底が楕円形になってコップのような形状を入れやすい
まとめ
コップ袋には入園グッズを作るうえで必要な基礎が沢山詰まっています。ひもを通す袋口が作れるようになれば、体操服袋、お弁当袋などのコップ袋より大きめの巾着袋のデザインが作れるようになります。
コップ袋の製作時間は、入園グッズをきっかけにミシンを始めるような初心者の方で1時間、慣れてくると30分ほどで作れるようになります。ミシンに自信の無い方でも挑戦しやすいものになりますので、ぜひオリジナルのコップ袋を作ってみてくださいね。