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2歳の子供が叩く⁉ なぜ暴力的な行動を起こすのか? やめさせるにはどうすればいい?

      2018/08/01

天使のような我が子が一変、悪魔のように暴力的な行動を起こすようになり、困惑されている人もいらっしゃるのではないでしょうか?訳もわからず叩かれたり、物を投げつけられたりして、ついカッとなってしまったり悲しい気持ちになったりしていませんか?

このままでは乱暴な子に育ってしまうのではないかと心配になり、危機感を持たれる人も多いのではないでしょうか?ここでは、筆者である私の体験談とともに、なぜ子供が暴力的な行動をおこすのか、やめさせるにはどうすればいいのかをご紹介いたします。


かわいい我が子からの暴力⁉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは私の体験談ですが、私の息子がもうすぐ2歳になろうかという頃のことです。かわいい我が子が突然暴力的な行動を起こすようになったときには正直驚き、ショックを隠しきれませんでした。

ちょうど何でも人の真似をしたがる頃だったので、『気付かぬうちに自分が乱暴な行動をしているのかもしれない』『TVなどの影響かもしれない』と子供を取り巻く環境を思い返しては反省を繰り返す日々の中で、止まらない息子の乱暴な行為に困惑していました。

「どうしてそんなことをするの⁉」と、カッとなってつい感情的に叱ってしまうこともありました。その頃の私の息子の暴力的な行動をあげてみました。

  1. 食事の時に食べさせようと差し出したスプーンを叩き落された。
  2. TVを見ていたら、突然オモチャで殴られた。
  3. 部屋を片付けようとしたら、絵本を投げつけてきた。
  4. ソファでくつろいでいたら、背もたれとの間に入り込んできてソファから蹴り落とされた。
  5. 楽しく一緒にあそんでいたら、突然ビンタされた。
  6. 抱っこしていたら嬉しそうにしていたのに、いきなり顔につかみかかってきた。
  7. うっかり置き忘れたスマホを子供が持っていたので取り返そうとしたら、スマホを床に投げつけた。

書き出せばキリがない程です。何度も苛立ち、ときには涙したことも…。

なぜ暴力的な行動を起こすのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではなぜ子供は暴力的な行動を起こすのでしょうか?それには大きく分けて2つの理由があります。

1.言葉でうまく伝えられない

この頃の子供はまだ言葉の発達が未熟で、自分の気持ちや思っていることを言葉でうまく伝えることが出来ません言葉で相手に伝えることが出来ないので、手足を使ってジェスチャーで伝えようとするのです。

2.感情のコントロールがうまく出来ない

『嫌、嫌い!』といった負の感情だけでなく『嬉しい!楽しい』などの場合においても、その感情がピークに高ぶると表現するジェスチャーの力加減が出来なくなります

『嬉しすぎて叩いてしまう』『好きすぎて力いっぱいつかんでしまう』などの行動に繋がっているのです。また『嫌だ!怖い!』などの感情は自分を守るため本能的に、攻撃的な行動をとってしまうこともあります。

理由がわかって思い返してみると…

それでは子供がなぜ暴力的な行動を起こすのか、その理由を理解した上でそのとき息子は何を思っていたのか、私の息子の行動を思い返してみましょう。

1.食事の時に食べさせようと差し出したスプーンを叩き落された。

⇒お腹がすいていない、おいしくない

2.TVを見ていたら、突然オモチャで殴られた。

⇒自分を見て欲しい、遊んで欲しい!

3.部屋を片付けようとしたら、絵本を投げつけてきた。

⇒もっと遊びたい! 絵本を読んで欲しい!

4.ソファでくつろいでいたら、背もたれとの間に入り込んできてソファから蹴り落とされた。

⇒どいて欲しい、一緒に遊んで欲しい!

5.楽しく一緒にあそんでいたら、突然ビンタされた。

⇒楽しすぎる!

6.抱っこしていたら嬉しそうにしていたのに、いきなり顔につかみかかってきた。

⇒嬉しすぎる! 笑顔に触れたい

7.うっかり置き忘れたスマホを子供が持っていたので取り返そうとしたら、スマホを床に投げつけた。

⇒取り上げないでほしい

息子は彼なりに、必死に私に何か伝えようとしていたのではないでしょうか。こう考えてみると、叩かれてついカッとなり感情的に怒ってしまった事を申し訳なく感じます。

それから私は自分と息子をおきかえ、自分が『言葉が全くわからない異国の地にひとり生きている』と想像してみることにしました。すると、自分の気持ちが簡単には伝えられない歯がゆさと苛立ちは容易に想像出来てしまったのです。

やめさせるには?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成長とともに言葉が発達し、言葉で自分の思いを伝えられるようになっていくと、子供の暴力的な行動は段々と減っていきます。それでもやはり叩かれていい気はしませんし、自分や家族以外の人に暴力を振るってしまっては大変です。

暴力で物事を解決しようとすることが当たり前になる前に、やめさせることも必要です。では、やめさせるにはどうすればいいのでしょうか?結論から申し上げますと、即効性のある効果的な方法はありません

暴力的な行動を起こしたときに、危険が及ぶ場合を除いてはなるべく冷静に、それに代わる正しい相手への気持ちの伝え方を教えてあげてください。この頃の子供は、自分から言葉を発信することはうまくありませんが、大人が自分に語りかける言葉を理解しようとしています。

「どうせ言葉で言ってもわからない」などと思わずに、繰り返し根気強く教えることが大切です。

気をつけるポイント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし間違った方法をとってしまうと、やめさせられないばかりか、かえって暴力行為を助長することになってしまったり、子供との信頼関係が崩れてしまうことにもなりかねません。実際に子供に暴力的な行動をやめさせようとするとき、気をつけていただきポイントがあります。

やってはいけない方法

・人格を否定する

→「ダメな子!」「他の子はこんなことしないのに!」などの言葉は子供の自己肯定感を低くし、自分は価値のない存在だと感じてしまいます。

・叩き返す

→叩かれる痛みをわからせる為に叩き返すという人がいらっしゃいますが、これは間違いです。叩かれる痛みは子供同士の遊びやケンカの中で知るべきもので、力や体格の勝る大人が叩くという行為は子供にとっては暴力としか感じられません。また、結果的に暴力で物事を解決しているということになってしまいます

・力で押さえつける

→上から押さえつけたり、腕を強く掴むという行為は、子供に恐怖心を与えます。『叩き返す』と同様に、一時的であっても、強者の力による支配は暴力であり、結果的に暴力で物事を解決していることになってしまいます

・大声を張り上げる

→大声を張り上げる行為は威嚇に他なりません。威嚇とは威力をもって相手をおどすことであり、子供は委縮してしまいます。

・長々と叱る

→あまり長すぎる言葉で叱り続けても伝わりにくく、理解しようとする子供の集中力が持ちません過剰なストレスを感じ、時間が経つとなんで叱られているのかもわからなくなってしまいます。

ついやってしまったときは…

上記のような接し方は子供に恐怖や不安を与え、そのときは委縮しておとなしくなり、暴力的な行為をやめさせることが出来たように感じるかもしれません。しかし根本的な解決にはなっていないばかりか、子供との信頼関係に大きな亀裂を生むことになります

そうはいっても大人も人間です。叩かれてカッとなり、ときには感情的に怒ってしまうこともあるかもしれません。そんなときは目を見て直ぐに謝り、抱きしめてあげてください。子供は大人の体温で温もりを感じ、安心することができます

また、間違ったことをしてしまったときには素直に謝るという姿勢を子供に見せることはとても大切です。

おすすめする方法

まずは冷静になり、子供と自分の置かれている状況を把握します。子供や周りの人に危険が及ぶ場合を除いて、落ち着いて話し始めます。子供と同じ目の高さになるようにして向かい合い、子供の両手を軽く握って最初は2語~3語文で端的に「叩いたらダメ!」のように伝えます。

子供が何を求めているのかを推察し、「叩くんじゃなくて、トントン(肩に軽く触れながら)、ママって呼んでね」のように、正しい方法を教えます。子供が求めていることがわからない場合には「どうして欲しかったの?」とゆったりとした口調で聞くようにしてください

指差しやジェスチャーを用いて、一緒に子供が伝えたかったことを模索します。「なんで叩いたのっ⁉」と強い口調で問いただすことは、子供の感情を高ぶらせるだけで、理由がわからないままになってしまいますので注意しましょう。

子供が自分のしたかったことをジェスチャーや指差し、言葉などで伝えられたときには、それに応えてあげてください。焦らず根気よくこの方法を続けることで、子供は正しい方法で伝えれば、暴力的な行動をとらなくても自分の思いが届くということを学習し、それと同時に、私たち大人は子供の気持ちを理解しようと歩み寄ることが出来るのです。

「うちの子だけ?」ではありません

まわりの同じ歳ぐらいの子供と比べて「叩いたりするのって、うちの子だけ?」と思われる人もいらっしゃるかと思いますが、そうではありません。この頃の子供は他人に対して恥ずかしさを感じるようになったり、自分に近い大人と他人を区別し態度を変えることはよくあります。

自分の気持ちを自分に近い人に伝えようと暴力的な行動をとってしまうことは子供の正常な成長過程であり、多かれ少なかれどの子にもあらわれる行動です。大切なのは、『そこからのどのように子供と接するか』です。

専門家に相談することも

ここでご紹介した方法を試してみても一向に改善しない、またはどうしても感情的になってしまうときには、一度専門家に相談してみるのも良い方法です。保育士さんや地域の保健センターの方はたくさんの子供たちの成長を見てきていますし、良いアドバイスをいただけるでしょう。

その他、子供の暴力的な行動の理由に、どこか体に痛みがある場合や様々な病気が隠されている可能性もあります。医師の診察が必要な場合もありますので、注意してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ここでは2歳前後の子供の暴力的な行動について取り上げましたが、子育てや子供との向き合い方に、『正解』『不正解』を決めるのはとても難しいことです。

はじめから完璧な子供も大人もいません。その時々の子供の成長とともに、我々大人も成長していけるのではないでしょうか?ここであげた内容はほんの一部で些細なことかもしれませんが、子育てに悩む人の支えに少しでもなれたなら幸いです。

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