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妊娠中に葛根湯は飲んでも大丈夫? 赤ちゃんへの影響は? 漢方薬に副作用がないって本当⁉

      2018/07/13

『妊娠中は薬を飲んではいけない』という話はよく耳にしますよね。でも妊娠中にうっかり風邪を引いてしまったらどうすればいいのでしょうか? 市販の風邪薬は赤ちゃんに影響があるかもしれない。では漢方薬なら大丈夫なのでしょうか?

また、妊婦であることを告げた上で病院を受診し、漢方薬の『葛根湯』を処方されたけど、『本当に飲んでも大丈夫なの?』と心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは赤ちゃんとお母さんの健康の為に、妊娠中の葛根湯の服用についてお伝えいたします。



なぜ妊娠中に薬を飲んではいけないのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

妊娠中に飲んでも赤ちゃんやお母さんに影響が少ない薬もありますが、中には悪い影響を及ぼしてしまう薬もあります。また、市販薬は病院で処方される薬に比べて作用が弱いものが多くあります。これにより副作用も弱く安全なのではないかと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません

解熱剤や鎮痛剤の中には、『イブプロフェン』や『ロキソプロフェン』などの、妊娠中に摂取する事が好ましくない成分が使用されているものもあります。妊娠時期によっては、赤ちゃんの発育が抑えられてしまったり、臓器に障害が出たり、流産・早産のリスクが高くなる可能性があります。

専門的な知識の少ない人が、自己判断で薬を服用するのは大変危険なので、絶対にやめましょう

葛根湯ってどんな薬?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医療用漢方薬の一つで、葛根(カッコン)・大棗(タイソウ)・麻黄(マオウ)・甘草(カンゾウ)・桂皮(ケイヒ)・芍薬(シャクヤク)・生姜(ショウキョウ)といった生薬(天然に存在する薬効を持つ産物)を配合し、風邪のひき始めだけでなく、慢性的な頭痛・肩こりにも用いられます。病院で処方される医療用のほか、薬局やドラッグストアで購入できる市販薬(第2類医薬品)もあります

国内に漢方薬メーカーは数多くありますが、その中でも漢方薬の国内シェア8割以上の漢方薬メーカーであるツムラの医療用漢方製剤、ツムラ葛根湯エキス顆粒(医療用)と、ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A(第2類医薬品)についてご紹介いたします。

葛根湯の効果・効能

ツムラ葛根湯エキス顆粒(医療用)

  • かぜの引き始め
  • 鼻かぜ
  • 炎症性疾患
  • 肩こり
  • 上半身の神経痛
  • じんましん

※通常、自然発汗がなく頭痛、発熱、悪寒、肩こり等を伴う比較的体力のある人に用いられます。

引用元:http://www.tsumura.co.jp/kampo/g_medical/pdf02/001.pdf

・ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A(第2類医薬品)

  • 感冒の初期(汗をかいていないもの)
  • 鼻かぜ
  • 鼻炎
  • 頭痛
  • 肩こり
  • 筋肉痛
  • 手や肩の痛み

※体力中等度以上のものの上の諸症に対して用いられます。

引用先:http://www.tsumura.co.jp/products/pdf/jp/PI_N-001A_306001.pdf

漢方薬には副作用がないって本当⁉

 

 

 

 

 

 

 

 

副作用とは、治療を目的とした医療行為を行う際に用いる薬剤の作用のうち、治療目的に沿わない作用や生体に対し不都合な作用がはたらくことを言います。

そもそも漢方とは、もとは中国で発達し日本に渡ってきた伝統医学で、植物・動物・鉱物などの薬効をもつ天然物である生薬を複数組み合わせて作る薬を漢方薬といいます。つまり漢方薬は、原料が天然物だということです。

また一般的に医薬品と呼ばれる西洋薬は、症状に対しピンポイントで効果を得る為、生薬の有効成分だけを抽出したものや、人工的に化学合成された物質から製造された薬のことをいいます。

このことから、西洋薬に比べると、副作用が少ないイメージを持たれる方が多くいらっしゃいますが、必ずしも副作用が起こらないわけではありません

人によっては次のような副作用が起こることがあります。

  • 発疹・発赤
  • かゆみ
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 胃部不快感

さらに、稀に重篤な症状が起こることがありますが、次のような症状が起こった場合はすぐに医師の診察を受けてください

  • 肝機能障害:だるい、発疹・かゆみ、発熱、黄疸
  • 偽アルドステロン症:だるい、血圧上昇、浮腫み、筋肉痛、脱力感

葛根湯の副作用

ツムラ葛根湯エキス顆粒(医療用)

主な副作用として下記の症状が報告されています。

    • 発疹・発赤
    • かゆみ
    • 不眠
    • 発汗過多
    • 頻脈
    • どうき
    • 興奮する
    • 食欲不振
    • 胃部不快感
    • 悪心
    • 嘔吐
    • 排尿障害

このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。このような場合には、使用をやめてすぐに医師の診療を受けてください。

[偽アルドステロン症]
    • 尿量が減少する
    • 顔や手足がむくむ
    • まぶたが重くなる
    • 手がこわばる
[ミオパチー]
    • 体がだるくて手足に力が入らない
    • 手足がひきつる
    • 手足がしびれる
[肝機能障害]
      • 体がだるい
      • 皮膚や白目が黄色くなる

    ※以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または 薬剤師に相談してください。

    ツムラ漢方葛根湯エキス顆粒A(第2類医薬品 )

  • 発疹・発赤
  • かゆみ
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 胃部不快感

まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。

・症状の名称:偽アルドステロン症、ミオパチー

症状:手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。

・症状の名称::肝機能障害

症状:発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。

引用元:http://www.tsumura.co.jp/products/ippan/005/index_s.html

妊娠初期には飲んではいけない?

 

 

 

 

 

 

 

 

妊娠初期とは妊娠4週~15週の期間のことをいいますが、この頃お腹の中では赤ちゃんの中枢神経や各臓器・器官が形成される重要な時期を迎えています。お母さんが摂取するものの影響を受けやすい時期ですので、薬の服用には注意が必要です。

妊娠中期以降は飲んでも大丈夫?

 

 

 

 

 

 

 

 

妊娠中期とは、妊娠16週からのことをいい、『安定期』と呼ばれる期間に入ります。安定期とはいっても、多くの薬の成分は胎盤を通して赤ちゃんに移行してしまいます『安定期に入ったから薬を飲んでもいい』ということではありません

病院で処方されたけど本当に大丈夫?

 

 

 

 

 

 

 

 

妊娠中であることをちゃんと伝えて診察を受けたのであれば、病院の医師は、薬・漢方薬の成分や効能・副作用と、お母さんと赤ちゃんの体について理解した上で、最善策として葛根湯を処方されたのでしょう

お腹の中で赤ちゃんを守り、育てているお母さんが、風邪をこじらせてしまったり、妊娠継続と出産する為の体力がなくなってしまっては、元も子もありませんから。ですが、不安なまま服用することは、お母さんの精神的にもよくありません。不安に思う気持ちを医師に伝えて相談し、納得した上での服用をおすすめいたします。

まとめ

ここまで、妊娠中のお母さんと葛根湯についてお伝えしてまいりましたが、『風邪かな?』と感じた時に、無理をせず、我慢せずに早めに病院を受診してください。とくに私が個人的におすすめするのは産婦人科です。

妊婦健診で通っている産婦人科であればよく知ってもらえているので安心ですし、医師や助産師の方はよりお母さんの気持ちに寄り添った診察と説明をしてくださることでしょう。

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