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流産後に妊娠は可能?子作りはいつから再開していいの?流産すると妊娠しやすくなるって本当?

      2018/06/30

赤ちゃんを待ち望んでいる方にとって、流産はとても悲しい出来事です。流産の悲しみと向き合うとともに、「また赤ちゃんを授かって、今度は元気な赤ちゃんを産みたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

そのような方は、流産の後、妊娠することができるのか、いつごろから子作りしていいのか、流産後に妊娠しやすくなるという噂は本当なのか、気になりますよね。今回は、流産後の妊娠について気になることを解説します。



流産後って妊娠できるの?

流産後って妊娠できるの?

流産を経験した方の中には、再び妊娠できるかどうか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。流産は全体の妊娠の約15%、7人に1人くらいの割合で起こります。また、全体の流産のうち約8割が妊娠初期に起こります。(※)

例外もありますが、一般的に流産は一定の確率で起こりうるものです。一度流産してしまったら妊娠できないということはありません流産してしまったとしても、子宮の状態が妊娠前の状態に戻れば、再び妊娠することは可能です。

(※)参考:日本産科婦人科学会 流産・切迫流産

子宮の状態が妊娠前の状態に戻ったかどうかを判断するポイントは?

  • 子宮内の内容物(胎盤や受精卵等)が全て外に出ており、子宮内がきれいな状態
  • 不正出血が止まっている
  • 子宮の大きさが妊娠前の大きさになっている

体外への出血が止まっていても、子宮内で出血が起きているかどうかはエコーで見てもらわないと分かりません。いずれも、自己判断は難しく、産婦人科医に子宮の中の状態をエコーで見てもらうことで判断してもらいます。

流産を繰り返さないか不安・・・

また、再び妊娠できたとしても、また流産してしまわないか不安に感じる方も多いでしょう。流産は一定の確率で起こりうるため、お母さんの体に問題がなくても、次に再び流産してしまう確率はゼロではありませんが、非常に低いです。

筆者も妊娠初期に一度流産を経験しました。その後、流産から約半年後に再び妊娠し、無事に出産することができました。出産を祝ってくれた2児の母の友人に、話の流れで一度流産したことを打ち明けたところ、「実は私も一度流産しているの」という反応が返ってきたことがあります。

流産をした、という経験はとても悲しいものですし、人になかなか打ち明けづらいものです。周囲には明かしていないけれど、流産を経験して再び妊娠し、出産をしたというお母さんは多く存在します。

ただし、流産を3回以上繰り返す場合は、お母さんの体に何か問題がある可能性もありますので、産婦人科医に相談するようにしましょう。

流産後の妊娠っていつから可能?すぐ妊娠できるの?

流産後の妊娠はいつから可能なの?

では、流産後、妊娠はいつから可能なのでしょうか。妊娠は、排卵が起こることで可能になります。排卵が起こっているかどうかは、基礎体温を付ける、市販されている排卵検査薬を用いる等の方法で調べることが可能です。

基礎体温は、婦人用の体温計を用いて、毎朝同じ時間に安静にしている状態で計測します。排卵日を境に基礎体温が高くなりますので、日々の基礎体温を記録することで、自身の体のリズムを把握しやすくなります

排卵が起こっているかどうかはわざわざ調べる必要がありますので、生理が再開した時期を一つの目安にしてもよいでしょう。

流産後、生理はいつ再開するの?

流産後、生理は一か月程度で再開します。つまり、流産から約一か月後、生理が再開したタイミングで子作りをすれば再び妊娠する可能性があります。

ただし、妊娠する可能性があるとしても、お母さんの子宮の状態や体の負担を考えると、子作りを再開する時期はもう少し先のほうがよいでしょう。流産後の子作りがいつからできるのかについてこの後詳しく解説します。

流産後の子作りはいつからできるの?

流産後の子作りはいつからできるの?

流産後どれくらいで子作りを再開できるのかは、流産した週数やその後の処置によって少し変わってきます。流産は進行具合によって完全流産と不全流産に分類されます。

「完全流産」:子宮内容物がすべて自然に出てしまった状態。出血、腹痛等は治まってきている場合が多い。経過観察(場合によっては子宮収縮剤投与を追加)で対処できることが多い病態です。
「不全流産」:子宮内容の排出が始まっているが、まだ一部が子宮内に残存している状態。出血・腹痛が続いていることが多く、子宮内容除去手術を行う場合が多い病態です。(出典:日本産科婦人科学会 流産・切迫流産

妊娠12週未満で流産した場合は、手術によって子宮内の胎盤等を取り出すか、特に処置をせずに自然と対外に出てくるのを待つかの二つの選択肢があります。どちらの選択肢をとるかは、産婦人科医に流産の進行状況を確認したうえでよく話し合って決めるようにしましょう。

手術を受けた場合はいつごろ子作りを再開できるの?

手術を選択した場合、麻酔を打ったうえで、子宮内の胎盤や受精卵等を完全に取り出すことになります。30分程度の手術で子宮の中に残っていたものを取り出すことができます。手術から約一週間後に子宮の状態を確認して処置は完了です。

経過が順調であれば、手術から約一か月後に生理が再開しますが、子宮の状態を妊娠前の状態に戻すまでに、約2~3か月かかります。そのため、子作りを再開できるのは手術から約2~3か月後になります。

筆者は妊娠初期にお腹の中で赤ちゃんが亡くなる稽留流産を経験しました。産婦人科医と話し合って手術を受けたのですが、手術から一週間後の受診の際に、性交渉は手術から一か月程度は控えること、手術から3か月間は避妊したほうがよいことを指導されました。

完全流産の場合はいつごろ子作りを再開できるの?

すでに子宮内で出血が始まっている場合は、手術を受けずにそのまま体外に出てくるのを待つという選択も可能です。その場合、経過観察によって子宮の中にあった胎盤等が完全に対外に出て、妊娠前の子宮に戻っているのかを確認してもらいます

胎盤等が完全に体内に出るまでの期間は個人差があり、数日から、長い場合は3~4週間かかることもあります(※)。子作りが再開できるのは、それから更に2~3か月後となります。

(※)参考文献:すべてがわかる 妊娠と出産の本(アスペクト)

妊娠12週以降に流産した場合はどうなるの?

妊娠12週以降に流産した場合、お腹の中の赤ちゃんが成長し、自然に出すことも手術により取り出すことも難しくなります。そのため、人工的に陣痛を起こし、亡くなった赤ちゃんを出産する誘発分娩という処置をとることになります。

誘発分娩後、経過が順調であれば生理は約一か月で再開します。ただし、この場合も同様に子宮の回復を待つために子作りの再開は2~3か月待ったほうがよいです。

また、妊娠12週以降の流産の場合、子宮筋腫や子宮奇形、子宮頸管無力症等お母さんの体に流産の原因がある可能性もあります。流産の原因によっては、次の妊娠に備えて手術等の対応をすすめられることもあります。

このような処置をした場合の子作り再開タイミングについては、処置内容やお母さんの子宮の状態によって様々ですので、個別に産婦人科医に相談するようにしましょう。

化学流産後の子作りを再開するタイミングは?

化学流産について、日本産科婦人科学会では以下のように解説されています。

尿を用いた妊娠反応は出たものの、超音波で妊娠が確認できる前に流産してしまった状態 を言います。(出典:日本産科婦人科学会 流産・切迫流産

化学流産の場合は特に処置は行わず、経過観察となります。化学流産から次の妊娠までに間隔をあける必要はなく、次の排卵のタイミングで妊娠することも可能です

子作りのタイミングは、医師によって見解は様々

産婦人科医によっては、子宮を完全に回復させるために、2~3か月よりも長く、半年程度は次の妊娠までの間をあけたほうがよいという見解を示している方もいます。一方で、自然な体のサイクルに任せて月経が再開したタイミングで子作りを開始してもよいと考えている方もいます。

流産後の子宮の状態を確認できるのはかかりつけの産婦人科医です。流産後の受診の際に、子宮の回復具合と次の子作りのタイミングについて、しっかりと相談するようにしましょう。

流産すると妊娠しやすいって本当?

流産すると妊娠しやすいの?

流産を経験した方の中には、「流産をすると妊娠しやすい」という言葉を聞いた方もいるのではないでしょうか。この噂は本当なのでしょうか。

筆者は流産の手術から一週間後に受診した際に、この噂について質問したことがあります。その結果、「手術によって子宮の中を何もない綺麗な状態にしたために、受精卵が着床しやすくなりますよ」という回答が返ってきました。

また、妊娠初期に流産した後の3回の周期における受精率は平均よりも高くなっているという研究結果もあるそうです。(※)

これらのことから、流産後妊娠しやすいという噂は科学的に根拠のあるものだといえます。流産後、妊娠を望んでいる方には心強い情報なのではないでしょうか。

(※)参考文献:すべてがわかる 妊娠と出産の本(アスペクト)

流産後の妊娠を望む方へのアドバイスは?

焦らずに妊活しよう

筆者は流産から3か月後に妊活を再開しました。暴飲暴食を避け、身体を冷やさないようにして、骨盤を整えるヨガに通って・・・と次の妊娠に向けて準備を進めました。今思うと少し神経質になっていました。

幸いそれから数か月後には再び妊娠をすることができて、無事出産することができましたが、再び妊娠することが分かるまでの数か月は、生理が来るたびにすごく落ち込み、涙したのを覚えています。

一度流産すると、再び赤ちゃんを望む気持ちがより一層強くなります。その気持ちが焦りとなり精神的に不安定になってしまうこともあります。妊活がストレスになってしまわないようにしましょう。

自分の気持ちをパートナーに打ち明けて、赤ちゃんが欲しくて焦っている気持ちを受け止めてもらうだけでも気持ちが少し楽になりますよ。一緒に旅行に行ったり、外食に出かけたりしてリフレッシュすることも忘れないようにしましょう。

基礎体温を測っておこう

基礎体温を測ることで、妊娠しやすい排卵前後のタイミングを予測することができます。また、流産後排卵が正常に行われていない場合等の早期発見・早期対策にもつながります

再び妊娠を望む方は、基礎体温を測っておくことをお勧めします。ただし、基礎体温ははかるタイミングやはかり方で正確に計測できないこともあります。毎日の基礎体温の数値に一喜一憂しないようにしましょう。

まとめ

流産は一定の確率で起こりうるもので、再び妊娠することは可能です。流産後の子作りは、子宮の回復を待つために、化学流産を除いて2~3か月は間を空けたほうがよいとされています。

ただし、産婦人科医によって見解が分かれる部分でもありますので、子宮の回復状態をかかりつけの産婦人科医に確認してもらうとともに、子作りの再開時期についてもよく相談するようにしましょう。

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