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園児~小学生までのしつけとは?効果的なしつけ方法と注意点

      2018/06/11

誰もが愛する我が子にはきちんとした人間に育ってほしいはずです。一方、あまり厳しいしつけをして子どもの個性や自主性を縛ってしまうのは避けたいと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。実際に「いつからしつけを始めればよいか」「しつけを行ううえで注意するべきことはなにか」などしつけに関する疑問を持たれている方は大勢いらっしゃいます。今回は園児~小学生までのしつけについてご紹介します。


1.しつけとは?

みなさんはしつけの意味をご存知でしょうか。「子どものに教えなければ!」「子どもをきちんと育てなければ!」という想いが先行し、しつけが持つ本来の意味や役割を考えたことがない方もいらっしゃるでしょう。まずは「しつけ」について知ることからはじめてみましょう。

1.1生活習慣を身につける

子どもに生活習慣を教えることもしつけの一部です。たとえば早寝早起きをする時間を守るきちんと食事を取るなどが挙げられます。見たいテレビがあるからといって夜更かしをしたり、嫌いなものがあるからといって食事を取らなかったりすると子どもの健康を害してしまう可能性もあります。よい生活習慣を身につけることは、子どもの健康を守るためにも必要不可欠です。子どもの頃から正しい生活習慣を身につけさせてあげましょう。

1.2礼儀・マナーを身につける

基本的な礼儀やマナーは子どもの頃から身につけさせてあげるようにしましょう。たとえば人と会ったときや食事のときの挨拶、食事の食べ方、謝ることなどが挙げられます。これらは子どもに教えるだけでなく、親や周囲の大人が模範となる姿勢を取ることも重要です。どこまで礼儀やマナーを重視するかは家庭によってさまざまなため、子どもに教える際は事前に夫婦で話し合うとよいでしょう。

1.3社会的ルールを身につける

集団生活を行ううえで社会的ルールを身につけることは非常に重要です。たとえばおもちゃはみんなで仲良く使う、汚したら自分できれいにする、順番を守るなどが挙げられます。社会的ルールを身につけるということは、よい生活習慣を身につけることや礼儀・マナーを身につけることと密接に関わっています。子どもに教える際は親である自分自身が集団のルールをきちんと理解しておくことが大切です。

2.しつけはいつからはじめるの?

それでは子どものしつけはいつからはじめるべきなのでしょうか。その答えはしつけの内容と子どもの発達段階によって異なります。適切な時期としつけの内容を知り、子どもを伸ばすしつけを心がけましょう。

2.1しつけの内容によって適切な時期は異なる

しつけの内容によって、そのしつけを行う適切な時期が異なります。たとえばまだ1歳くらいの赤ちゃんに「脱いだ靴はそろえましょう」と教えても十分に理解することができませんし、実際に自分で靴をそろえるのも難しいでしょう。極端な例ではありますが、子どもの発達段階によっては親がしつけを行っている気でいても、子どもはそれを正しく理解できないことがあります。まずは適切な時期を知ることが大切です。

2.1.1危険を教えるのは0歳から

まだ小さな赤ちゃんにとって、それが危険なもの、危険な行為なのかを正しく判断するのは非常に難しいことです。たとえばコンセントのプラグをしゃぶる、道路に飛び出すなどの危険な行為をしようとする際は、「危ないよ!」と少し強めに叱る必要があります。まだ言葉を上手く理解できない時期でも強く叱られたことで「これは怖いもの」と理解し、危険防止につなげることができます

2.1.2挨拶は言葉を理解しはじめる頃から

日常挨拶などは言葉を理解できるようになる頃からが目安です。挨拶の多くは理解できる前から大人が習慣的に行うことが理想です。離乳食をはじめる頃くらいからは食事の前の「いただきます」「ごちそうさま」を子どもに話しかけてあげるようにしましょう。最初は上手にできないかもしれませんが、繰り返し行っていくことで習慣として身についてきます。まずは大人がお手本を見せてあげるように心がけましょう。

2.1.3社会的ルールは集団生活に入る頃から

社会的ルールは集団生活に入る頃を目安にはじめましょう。基本的なルールはあらかじめ習慣化し、保育園や幼稚園のルールは入園前にお家で練習すると安心です。園だけで学ばせるのではなく、自宅でも園のルールを部分的に取り入れるなどすれば自然と身につけることができます。集団生活のルールは環境が変わるたびに少しずつ変化していくものなので、子どもだけではなく親も把握しておくことが大切です。

3.保育園・幼稚園児のしつけ方法

それでは保育園・幼稚園児にはどのようなしつけが必要なのでしょうか。保育園・幼稚園に通いはじめる子どもたちの多くは、はじめて集団生活を体験します。そのため慣れない環境に戸惑い、上手くできないこともたくさんあるでしょう。園だけではなく、家庭でも保育園・幼稚園のルールを取り入れてみることも大切です。

3.1保育園・幼稚園児で身につけたいこと

まずは保育園・幼稚園児で身につけたいことには、どのようなものがあるのでしょうか。具体的な項目をチェックしてみましょう。

3.1.1順番を守る

順番を守ることは集団生活を行ううえで非常に重要なことです。特にこれまで家庭内で遊んでいた子のなかには順番を守ったり、おもちゃをシェアすることに慣れていない子もいます。家庭では自分が主役でも、集団生活に入れば集団のひとりとなります。常に自分の希望が通るわけではなく、時には我慢をしたり、お友だちに譲ってあげることも大切です。子どもには「みんなで遊ぶ楽しさ」「優しい気持ちを持つ大切さ」を教えてあげるようにしましょう。

3.1.2友だちと仲良くする

保育園や幼稚園に通いはじめると、お友だちとのコミュニケーションが増えます。時にはおもちゃを貸したくなくてお友だちを突き飛ばしてしまったり、けんかをしてたたいてしまったりすることもあるでしょう。そのようなときは相手の気持ちになって考える大切さを教えてあげましょう。たたかれれば痛いですし、いじわるをされたら悲しい気持ちになります。自分がやられる立場だったらどんな気持ちになるだろうか、子どもと一緒に考えることでお友だちに優しくする気持ちが育まれます

3.1.3時間を守る

集団生活を行ううえで時間を守ることはとても大切です。保育園や幼稚園では登園の時間や遊びの時間、お昼ご飯の時間が決まっています。子どもたちは決められた時間を守り、行動しなければいけません。家庭でも規則正しい生活をすることで、生活にメリハリを持たせることができます。休日でも好き勝手に夜更かしをさせる、食べたいときに食べさせるといったダラダラした生活はひかえ、生活リズムを崩さないように気を付けましょう

3.1.4行儀よく食事をする

食事のマナーを身につけることも非常に重要です。特に立ったり歩いたりしながら食べる、椅子やテーブルの上に立つ、ご飯で遊ぶなどの行為はお行儀よくありませんよね。家庭でそのような行動が見られるようであれば、きちんと注意をしてあげましょう。お箸の持ち方を覚えたり、食べ物の好き嫌いなどには個人差があるため、無理に詰め込む必要はありません。少しずつ練習していき、徐々にできるようになれば問題ありません。

3.1.5約束を守る

保育園・幼稚園児頃になると約束ごとができるようになります。帰ってきたら手洗いうがいをする、家に上がるときは靴をそろえる、脱いだ服は洗濯かごに入れるなど生活に密接したルールや約束ごとを守ることは、集団生活のルールやマナー・礼儀を身につけるためにも非常に大切なことです。約束ごとをきちんと理解しているのに、めんどうだから、やりたくないからと理由で約束ごとを破った際はきちんと注意してあげる必要があります。

3.2小学校低学年で身につけたいこと

小学生になると自分でいろいろなことを選択できるようになります。それと同時に自分の欲求が優先され、今までできていたことができなくなってしまったり、嘘をついたりするようにもなります。悪いことは悪いときちんと教えてあげることが大切です。

3.2.1学習習慣

小学校に上がると各教科の勉強がはじまります。宿題が出され、学校だけでなく家庭でも勉強をする機会が増えていきます。宿題だけではなく、予習や復習などの時間を設けることで学習習慣を身につけるようにしましょう。ただし、小学生は勉強よりもお友だちと遊んでいたい盛り。ついつい宿題を放って遊びに没頭してしまうこともあります。そのような際は遊びの時間と勉強の時間をきちんと分け、声掛けをかけてあげましょう。

3.2.2身支度・生理整頓

小学生になったら自分の身支度は自分で行うようにしましょう。小学校には時間割があり、それに合わせて教科書やノートを入れ替えなければなりません。明日の予定を確認し、前日までに準備をすることを習慣化しましょう。自分で時間割を確認したり必要なものをそろえるという行為は子どもの自立をうながします。また、鉛筆削りにたまったクズを捨てる、使った文房具はきちんと引き出しにしまうなどの整理整頓も子どもが自分でやることが大切です。

3.2.3門限を守る

小学生になると子どもたちだけで遊びにでかける機会が多くなります。子どもたちの安全を守るためにも、きちんと門限を守るように教えてあげましょう。夏と冬では暗くなる時間帯が異なります。住まいの地域にもよりますが、夏は18時でも明るいですが、冬は17時頃になればすっかり暗くなってしまいます。季節によって門限を調整することも子どもを犯罪から守ることに繋がります。門限を決める際はきちんと子どもと話し合い、子どもが納得したうえで導入するようにしましょう

3.2.4お手伝いをする

小学生になったら何か役割を与えてみるのもよいでしょう。たとえばお風呂掃除をする、ペットを散歩に連れていく、食事の準備を手伝うなど与える役割は何でも構いません。お手伝いの多くは生活に密接しているため、お手伝いをすることで自然と生活力を身につけることができます。また、役割を与えることで責任感を育むことができるのも大きな特徴です。ただし、あまりお手伝いをさせ過ぎても子どもの自由な時間を奪ってしまうことになるため、無理のない範囲で任せてみましょう。

3.2.5善悪の区別をつけさせる

小学生のうちにきちんと善悪の区別をつけさせることが大切です。たとえばお友だちをいじめたり、人のものを盗んだりすることは悪いことです。本人が頭では理解していても友だちにそそのかされたり、その場の雰囲気に流されて悪いことをしてしまうこともあります。しかし、どんな状況や都合があっても悪いことに変わりはありません。犯罪などを未然に防ぐためにも善悪の区別について家庭でも話し合ってみましょう

4.しつけのポイント

子どもにきちんと理解させるためには、いくつかのポイントがあります。しつけのポイントをしっかりとおさえ、単に叱るだけではなく理解をうながすしつけを心がけましょう。

4.1失敗は叱らない

子どもがご飯をこぼしたり、物を壊したりするとついつい叱りたくなってしまいますよね。しかし、それが子どもが挑戦した結果の失敗だった場合は叱ってはいけません。失敗したことに対して叱ってしまうと、子どもの自発性や挑戦意欲を否定することに繋がってしまう可能性があります。

子どもが失敗してしまった際は、怒るのではなく正しいやり方を教えてあげるようにしましょう。正しいやり方を教えてあげることで次に失敗してしまうのを防ぐことができますし、成功体験を積んでいくことで自分に自信が持てるようにもなります。

4.2子どもの言葉に耳を傾ける

叱る前に子どもの言葉に耳を傾けることも大切です。その場の状況や結果だけを見て一方的に叱ってしまうと、子どもが悪くないことに対しても叱ってしまうことがあります。子どもを叱る際は状況や結果だけでなく、その過程をきちんと確認することが重要です。

子どもを叱る際は、まず「どうしてこうなったの?」「なんでそうしたの?」と子どもの言葉を聞く時間を設けましょう。そして子どもの考えを理解したうえで、適切な言葉をかけてあげることが大切です。

4.3夫婦で同時に叱らない

子どもを叱る際は夫婦どちらかが叱る役に立ち、もう一方がフォローする役に回りましょう。悪いことは「悪い」ときちんと叱ることも大切ですが、叱った後に「なぜ叱られたのか」「これからどう直すべきか」を優しく諭し、フォローしてあげることも重要です。

しかし、両親が二人で叱る役についてしまうと、子どもは逃げ場を失ってしまいます。なかには両親にこれ以上怒られるのが嫌で自分の気持ちにふたをしてしまう子もいます。子どもを叱る際は夫婦でどちらがフォローに回るかを決め、子どもの言葉にも耳を傾けるようにしましょう。

4.4叱る内容は統一する

子どもを叱る際は、叱る内容を統一することが大切です。たとえばお父さんは「門限は18時だ」と言っているのに、お母さんは「門限は17時よ」と言った際、子どもはどちらの言葉にしたがえばよいのでしょうか。このようにお父さんとお母さんとで叱る内容が異なると、子どもはどちらの言葉にしたがえばよいか迷ってしまいます。子どもとなにか約束事を決める際は事前に夫婦間で内容を共有する、子どもを叱るときの内容は統一しておくことを徹底し、夫婦間で差異がないように注意しましょう

4.5子どもの自主性を育む

子どもを叱る際は「○○しなさい」ではなく、「○○しようよ」「○○って約束したよね?」と子どもが自主的に動けるような声がけをしましょう。子どもが約束事を守らないと、ついつい「○○しないさい」と口うるさくなってしまいますよね。しかし、言って聞かせることが本来のしつけの目的ではありません。子どもに自ら考えさせ、行動をうながすことで子どもの自主性を育むことができます。子どもを叱る際は、言い方や言葉の言い回しにも注意しましょう。

4.6よいことは褒める

叱ることだけがしつけではありません。よいことや成功したことはきちんと褒めてあげましょう。叱ると褒めるのメリハリをきちんとつけることで、子ども自身を尊重することができ、子どもにとってもそれが自信につながります。これは子どもの承認欲求を満たしたり、自己肯定感を育むうえでも非常に効果的です。子どもを褒める際は後から褒めるのではなく、その場ですぐに褒めてあげることが大切です。

5.しつけで注意するポイント

間違った叱り方をしてしまうと、子どもの心を傷つけたり、子どもにトラウマを与えてしまったりすることがあります。子どもを叱る際は言葉遣いや態度にも注意が必要です。

5.1子どもの人格を否定しない

子どもを叱る際に、子どもの人格を否定してはいけません。たとえば「あなたは本当にダメね」「何もできない子ね」と子どもの行動ではなく、人格そのものを否定するような言葉は避けましょう。人格を否定されるということは、自分そのものを否定されていることと同じです。特に子どもにとって親は非常に大きく、大切な存在です。そのような存在の人に自分を否定されるというのは、大人が想像する以上にショックを受けるものです。叱る際は人格でなく、子どもの行動や行いに目を向けましょう

5.2大人の都合で叱らない

大人の都合や今の気分によって子どもを叱りつけてはいけません。たとえば「うるさいから静かにして」「忙しいから早くして」というのは、子どものためではなく大人の都合です。大人の都合というのは時と場合によってころころ変わりやすいため、子どもはなぜ自分が叱られているのか上手く理解できません。子どもを叱る際は「みんな寝る時間だから静かにしようね」「幼稚園に遅刻しちゃうから急ごうね」と理由と目的を明確にすることが大切です。

5.3感情的にならない

子どもを叱る際は感情的になってはいけません。感情的になってしまうと「いいかげんにして!」「ちゃんとして!」というような抽象的な言葉が増える傾向が高くあります。子どもは抽象的な言葉で叱られても、自分がなぜ叱られているのか上手く理解できません。また、感情的に叱るというのは言葉や姿勢で子どもを脅しているだけで、大人が本来伝えたいことが伝わりづらくなってしまいます。子どもを叱る際は気持ちを落ち着かせ、きちんした言葉で伝えるようにしましょう。

5.4長時間叱らない

子どもを叱る時間も大切です。長時間叱っても、途中で子どもの集中力が欠け、時間をかけた分だけの効果を得られるわけではありません。子どもを叱る際は、伝えるべきことや改めるべきことを明確にし、冷静に言葉で伝えることが大切です。感情的になり過ぎてしまうと同じことを何度も繰り返したり、叱るべきこと以外の話を持ち出したりしはじめ、本来の目的がズレてしまうことがあります。叱る内容を整理し、10~15分程度と短めにまとめるようにしましょう。

5.5暴力や脅しで解決しない

暴力や脅しは子どもを一時的に黙らせるだけであって、しつけの内容を理解させることではありません。一時的には行動を改めることもありますが本来の意味を理解できていないため、また同じような間違いを繰り返してしまう可能性があります。しつけの目的は一時的に改めることではなく、正しいことを習慣化させることです。子どもを叱る際は暴力や脅しで訴えるのではなく、きちんと顔を向き合わせ、言葉で諭すことが大切です。

5.6ご褒美でつらない

むやみにご褒美でつるのは逆効果です。たとえば「お手伝いしてくれたらご褒美あげる」とご褒美でつると、お手伝いをする目的が「ご褒美をもらえるから」となってしまいます。本来、お手伝いとは本人が自発的に行うべきものですが、ご褒美をちらつかせることでお手伝いをする意味がすり替わってしまうのです。日常的な約束事を守らせるために、ご褒美でつるのはひかえるようにしましょう。

一方、大きな目標を達成させるためのご褒美は子どものモチベーションを上げる効果が期待できます。たとえば「野球の大会で優勝したら新しいグローブを買ってあげる」というご褒美であれば、もっと練習をして上達しよう!という気持ちを奮い立たせてくれます。ご褒美を与える場合は目標の大きさ、与える頻度のバランスが大切です。

まとめ

子どものしつけに関する考え方は、各家庭によって異なります。しかし、生活習慣を身につける、礼儀・マナーを身につける、社会的ルールを身につけるという大枠では同じ意味を持ちます。しつけを行うことは悪い行動を正すだけでなく、よい習慣を教えることでもあります。悪いところを見つけて叱ることだけにとらわれず、子どものよい行いや行動にも積極的に目を向け、褒めてあげるようにしましょう。しつけにメリハリをつけることで、子どもの自主性や個性を尊重することができます。

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