赤ちゃんにお水をあげても大丈夫?ミネラルウォーターの選び方やあげる際の注意点をご紹介!
2018/04/13
赤ちゃんが汗をかいている時やお風呂上り等に、お水を飲ませてあげたいと考えたことがある方は多いのではないでしょうか。
そもそも赤ちゃんにお水をあげても大丈夫なのか、お水といっても、ミネラルウォーターをあげたほうがいいのか、水道水をあげればいいのか、あげる際にどんなことに気を付ければよいのか、分からないことが多いですよね。
今回は、赤ちゃんにお水をあげる際に知っておきたいことを幅広くご紹介します。
このページの目次
赤ちゃんに水はあげていいの?
赤ちゃんに水を飲ませてもいいの?
夏場の暑い日やお風呂上り、熱があるとき等に、赤ちゃんに水分補給させてあげようと思うお母さんは多いです。そもそも赤ちゃんに水を与えても問題ないのでしょうか。
赤ちゃんに水を飲ませても、特に問題はありません。ただし、赤ちゃんはまだまだ免疫力が十分に備わっていませんし少しの温度変化に敏感です。赤ちゃんに水を与える際は、煮沸したり温度に気を付けたりと注意することが何点かあります。
赤ちゃんに水を与える際の注意点は後述します。
赤ちゃんには水を飲ませたほうがいいの?どんな時に飲ませるべきなの?
では、お風呂上り等は必ず赤ちゃんに水を飲ませたほうがいいのでしょうか。基本的に赤ちゃんは母乳やミルクから水分を十分に補給できています。水による水分補給は、母乳やミルクで足りない水分を補う役割として、必要最低限でよいでしょう。
母乳やミルクを与えているのにいつまでも機嫌が悪い時や、周囲の気温の高さや高熱等で、口でゼエゼエ息をしているような時は、水分が足りていない可能性がありますので、水を飲ませてあげましょう。
赤ちゃんに水はいつからあげていいの?
赤ちゃんに水は与えても問題ないと先ほどご説明しましたが、いつから与えてもよいのでしょうか。与える水の安全性が確保できていれば、新生児から与えても問題ありません。
しかし、新生児期は必要とする母乳やミルクの量も多くありません。水をあげすぎることによって、母乳やミルクの飲みが悪くなり、必要な栄養分を摂れない、といったことにつながる可能性があります。
特に離乳食が始まるまでは、赤ちゃんは母乳やミルクからのみ栄養補給をしていますので、優先して母乳やミルクで水分補給をするようにしましょう。
母乳の場合は量を気にせず、赤ちゃんが飲みたいだけ与えましょう。ミルクの場合、例えば生後三週間であれば80-100mlと、一回にあげてもよい目安量があります。その範囲内でミルクを優先してあげるようにしましょう。
母乳やミルクを飲ませたうえで、それでも赤ちゃんが喉が渇いている様子であれば、水をあげるようにしましょう。
赤ちゃんにあげる水は何がいいの?
赤ちゃんにあげる水はミネラルウォーターがいいの?水道水でもいいの?
赤ちゃんに水をあげようとしたときに、何をあげればいいの?と迷ってしまいますよね。水道水よりも、ミネラルウォーターのほうが安全なのでは?と考えるお母さんも多いのではないでしょうか。
水道水には消毒するためにカルキが含まれているため、そのまま与えるのはあまりおすすめできません。また、ミネラルウォーターもいくつか種類があります。中には未殺菌のものもありますので、「ミネラルウォーターだから安心」とそのまま与えるのも控えたほうがよいでしょう。
ミネラルウォーターを選ぶ際のポイントについて次で詳しくご紹介します。
ミネラルウォーター選びのポイントを知りたい!
ミネラルウォーターを選ぶ際のポイントは?
ミネラルウォーターを選ぶ際はラベルに記載されている以下の二点を確認するようにしましょう。
- ミネラルウォーターの種類
- 硬度
1.ミネラルウォーターの種類
- ナチュラルウォーター
- ナチュラルミネラルウォーター
- ミネラルウォーター
- ボトルドウォーター
参考:農林水産省 ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン
農林水産省は、ミネラルウォーターの種類を、採水した水の種類や処理の有無等によって上の四つに分類しています。上の分類は、ミネラルウォーターの容器やラベルへの記載が義務付けられています。それぞれの特徴と赤ちゃんに与える際の注意点についてご紹介します。
それぞれのミネラルウォーターの特徴は?
ナチュラルウォーターとナチュラルミネラルウォーターは、原水をそのまま採取したものです。加熱・殺菌等の処理が行われていません。免疫力の低い赤ちゃんに飲ませる場合は、煮沸して飲ませるようにしましょう。
ミネラルウォーターやボトルドウォーターは加熱処理がなされていることがほとんどです。ただし、必ず加熱処理をしなくてはならないというルールはなく、中にはろ過処理のみであったりする場合もあります。
ラベルを確認し、「加熱処理」「煮沸消毒」等の記載がない場合は、加熱して飲ませたほうが安心です。煮沸の方法については後述します。
2.硬度
また、上の種類とは別に、ミネラルウォーターに含まれるカルシウムとマグネシウムという成分の量によって、硬水と軟水に分けることができます。
水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」といいます。(出典:evian ミネラル量と水の硬度、硬水と軟水の違い)
カルシウムやマグネシウムの量が少ない軟水のほうが口当たりがまろやかで飲みやすいです。また、赤ちゃんにお水をあげる場合は、赤ちゃんの内臓に負担をかけないためにも、カルシウムやマグネシウムの量が少ない軟水を選ぶことをおすすめします。
硬度の数値や硬水か軟水かは、ほとんどのミネラルウォーターのラベルに記載してありますので、確認したうえで購入するようにしましょう。
赤ちゃんに水をあげるときの注意点は?
必要に応じて煮沸しよう
先ほど、水道水や、ミネラルウォーターの中でも煮沸消毒したことが分からない場合は煮沸することをおすすめすると述べました。煮沸消毒のやり方についてご紹介します。
煮沸のやり方は?
- やかんに水を入れ、沸騰させる
- 沸騰したらやかんの蓋を開け、蒸気を飛ばしながら約5分更に沸騰させる
- 5分経ったら火を止め、そのまま冷ます
煮沸することで水分が減りますので、少し多めのお水を火にかけることをおすすめします。
あげる時の温度に気を付けよう
赤ちゃんは胃腸の機能が未発達ですので、水の温度にも気をつける必要があります。暑い日等は冷たい水をごくごく飲んだほうが気持ちいいのに・・・と考えるかもしれませんが、冷たいものを与えるとお腹を冷やしてしまいますので、必ず人肌~常温のお水を与えるようにしましょう。
また、赤ちゃんは熱いお湯にもびっくりしてしまいますので、煮沸した場合も人肌~常温までは冷ますようにしましょう。
水をあげすぎないようにしよう
先ほどもお伝えしましたが、赤ちゃんの水分補給は基本的に母乳やミルクで十分です。母乳やミルクを与えていても機嫌が悪い、口でゼエゼエと息をしている等、水分が足りなさそうな場合にのみ、補完的な役割として水を与えるようにしましょう。
水を与える場合も、新生児の場合は一回あたり小さじ1杯程度にとどめましょう。
赤ちゃんのミルク作りにミネラルウォーターは使えるの?
赤ちゃんのミルクを作るときは?
赤ちゃんのミルクを作るときも、ミネラルウォーターを活用できます。水道水を使って作ることも可能です。基本的にミルクは70度以上のお湯で溶かして作ります。先ほどご紹介した通り、水道水や加熱殺菌がなされていないミネラルウォーターは、一度煮沸処理をしたほうが安全です。
水道水や加熱殺菌がなされていないミネラルウォーターは、70度まで温めて使用するのではなく、一度沸騰させて、煮沸処理をした上でミルクを作るようにしましょう。
おわりに
赤ちゃんは基本的に母乳やミルクで水分を十分に取れていますが、水分が足りていないと判断した場合は、補完的に水を与えるようにしましょう。ミネラルウォーターを与える場合はラベルを確認し、軟水を選ぶようにしましょう。
また、加熱処理がなされていない場合は必ず煮沸してから与えるようにしましょう。