腰痛も陣痛の前ぶれ??ツライ腰痛の対処法教えます!
臨月に入り、いよいよ赤ちゃんとの対面へカウントダウン。お腹もさらに大きくなって、動くのも大変な時期ですよね。
出産が近づくにつれて体もまた変化していきます。やたらと「腰が痛い!」という妊婦さんも多いのではないでしょうか?
今回は妊娠後期(28~40週目)、特に臨月(36~40週目)に入ってからの腰痛の原因と対処法についてまとめました。
このページの目次
臨月にみられる腰痛の原因6つ
臨月に入ると腰痛をうったえる妊婦さんは多くいらっしゃいます。では腰痛の原因となっているのはいったいどんなことなのでしょうか?
1.腰を反らすことが原因
お腹が大きくなってくると、無意識に腰を反らす姿勢になってしまいます。そうなると腰への負担が大きくなり、腰痛を引き起こしてしまいます。
2.骨盤の広がりと位置の変化が原因
妊娠すると「リラキシン」という骨盤や靭帯をゆるめる作用のある女性ホルモンが分泌されます。
リラキシンとは
簡単に言えば、【リラキシン】とは、生まれる頃には10CMぐらいの頭になっている赤ちゃんが、ちゃんと産道を通り抜けられるように、周りの靭帯を緩める作用のあるホルモンです。
引用元:「ママ出張整体ドットコム」
リラキシンにより骨盤や股関節などがゆるみ広がることで、腰周辺が不安定になり腰痛が起こります。
そして臨月になると赤ちゃんの頭が骨盤に入り、骨盤位が下がることで更に腰への負担も大きくなることも腰痛の原因となります。
3.体重の急激な増加が原因
臨月に入ると、赤ちゃんもまたグンと成長します。またこの時期は妊婦さん自身も、体重が増えやすくなります。
臨月に体重が増える原因
- お腹が大きくなり動きづらくなることによる運動不足
- 赤ちゃんが下がり胃がスッキリして食欲が増す
- 下半身への圧迫が強くなることからくるむくみ
お腹の重みに加え、体重が増えると腰への負担も増えてしまうため、腰痛が起こりやすくなります。
もう少しと思って気がゆるんで「つい食べすぎて体重が増えてしまった」ということにならないようにしたいですね。
4.便秘が原因
妊娠中は「プロゲステロン」という女性ホルモンが多く分泌されます。プロゲステロンには腸の働きを鈍くする作用があるため、妊娠中は便秘になりやすくなります。
そして妊娠後期にお腹が大きくなると、腸が圧迫されるため、便秘がさらに起こりやすくなります。
便秘が続くとガスが溜まることで腸が広がり、骨盤や腰周辺を圧迫するため腰痛も起こりやすくなってしまいます。
5.腎臓が圧迫されることが原因
お腹が大きくなるにつれ、トイレが近くなることはよくあります。それは大きくなったお腹が腎臓や尿管を圧迫するためです。
腎臓は背筋のすぐ前にあるため、お腹が大きくなることで背筋が圧迫されます。そのことが原因で背中や腰が痛むことがあります。
6.前駆陣痛が原因
臨月に入ると前駆陣痛が起こることが増え、不規則にお腹が張ることがよくあります。
前駆陣痛とは
お産が近づくと、おなかの張りを頻繁に感じるようになります。本当の陣痛であれば、しだいに痛みが強くなり、間隔が一定になってきますが、間隔がバラバラで「これって陣痛?」と思っているうちにしだいに遠のいてしまうものもあります。これは前駆陣痛といい、いわば陣痛の予行演習のようなものです。
引用元:たまひよnet「みんなの出産用語辞典 」
この前駆陣痛によってお腹が痛んだり、腰が痛んだりということがあります。
陣痛で腰痛が起こることを知らずにいると気づかないこともありますが、腹痛や腰痛とともに不規則な張りがある場合は前駆陣痛の可能性が高くなります。
腰痛の5つの対処法&対策
赤ちゃんに会えるまでの残りわずかな時間、腰痛に悩まされてばかりもつらいものです。少しでも痛みをやわらげるための対処法と対策にはどんなものがあるのでしょうか。
1.シムスの体位で休む
痛い時は無理をせずに休むことが一番です。座ることも腰への負担はかかるので、横になって休むことが一番いいでしょう。
その際、お腹への負担が軽くなったり血流が良くなるシムスの体位で休むと楽です。
シムスの体位
画像出典元:ねむりくらし研究所
- 体の左側を下にして、上半身はうつ伏せになる
- 下半身は横向きの状態で足と足の間にクッションや抱き枕を挟む
- 下の足は伸ばし、上の足は折りまげる
2.骨盤ベルトを使用する
骨盤の広がりも大きな原因となっているので、骨盤が広がらないように骨盤ベルトで固定してあげるだけでも、ずいぶんと違います。
産前から産後まで使えるベルトを1つ持っていると、産後の骨盤矯正にも大いに活躍してくれます。
人気の骨盤ベルト
- トコちゃんベルト2/青葉/価格:7,560円(税込)
- 犬印 なが~く使えるマタニティベルト/犬印本舗/4,860円(税込)
- 長く使える産前&産後骨盤ベルト/ワコール/7,020円(税込)
3.腰周辺を温める
血流が悪くなったり、冷えると痛みは余計にひどくなります。温めることで血流が良くなり痛みもやわらぐので、痛い時はまず温めてみることも効果があります。
温める方法
- 半身浴をする
- ホットタオル(ビニールに入れる)で温める
- 足湯をする
半身浴はとても効果がありますが、日中や時間のない場合はホットタオルがおすすめです。また足首を温めることで、下半身の血流が良くなるので足湯もおすすめです。
4.軽い運動をする
筋力が落ちると大きなお腹を支えるために、腰への負担も大きくなります。日頃から軽い運動をしておくことも腰痛予防につながります。
腰痛予防のための軽い運動
- ウォーキング
- スクワット
- 猫のポーズ(ヨガ)
ウォーキングは全身の血流が良くなり、また運動不足解消にも役立ちます。スクワットは足腰の筋力が鍛えられるため、腰痛予防やお産の時いきみやすくなります。
猫のポーズは背中や腰の筋肉がほぐれるため、腰痛がやわらぎます。ただし、どれもお腹が張ったらすぐにやめ無理をしないようにしましょう。
猫のポーズ(3〜5回程度繰り返す)
- 両手と両ひざを床につけ、肩幅程度に開く
- ゆっくり息を吐きながら背中を丸めていく
- ゆっくり息を吐きながら背中を反らす
画像出典:ヨガナビ(ヨガでダイエット)
5.マッサージする
痛い場合はマッサージも効果的です。自分でさするのもある程度効果はありますが、できればパートナーや家族に協力してもらうといいでしょう。
マッサージ方法
- 仙骨付近やお尻を親指や手のひらで少し強めに押す
- 背骨から外側に沿って手のひらで軽く押してさすりながら、背筋をほぐす
まとめ
臨月の腰痛は、出産に向けて体が最終調整をしていることが大きく影響しています。
「もうすぐ赤ちゃんに会える」と思うと、ある程度はがまんもできますが、痛みがひどい場合や不規則な張りが頻繁に続く場合は、かかりつけのお医者さんに相談しましょう。
日頃からできる範囲で対策をして、赤ちゃんに会える日に備えたいですね♪