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妊娠初期に抗生物質を飲んでもいいの?

      2016/04/14

病気で病院に行くと、よく「抗生物質」を処方されると思います。病気を悪化させないためにはこの抗生物質は欠かせません。でも、実は、妊娠中はこの抗生物質の取り扱いには注意が必要。というのも、抗生物質はお腹の赤ちゃんによくない影響を与えるものがあるからです

今回は、抗生物質とは何かという疑問から、その種類、胎児への影響までをご紹介します。

正しい使い方を知っていれば赤ちゃんへの悪影響なくママの病気を治すことができます。気になる方はぜひ読んでみてください。

そもそも抗生物質って何?

抗生物質とは、病原菌の増殖を抑えたり病原菌を殺したりすることのできる「抗菌薬」と呼ばれるお薬の一つです。なかでも、人工物ではなく微生物が自分以外の菌を排除する性質を利用した抗菌薬を「抗生物質」と言います。

つまり、抗生物質は、病気が現状より悪化しないように病原菌の働きを抑えるためのお薬、と考えるとよいでしょう

抗生物質の最大の特徴は、特定の菌が増殖しないよう選択的に毒性を示し、人体については毒性が低い点です。しかし、抗生物質に限らず、薬物はママの胎盤を通して胎児の体へと入っていくことがわかっています副作用についてはよく考慮の上服用しなければなりません。

赤ちゃんに影響が出る抗生物質もあるの?

実は、ほとんどの抗生物質について、どの程度胎児へ影響をおよぼすかについての十分なデータはないのが現状です。研究するにも、動物を用いた方法が主流で、人への影響については可能性を示す程度にとどまるためです。

現時点では、これまで使われてきた抗生物質の実績や研究により安全だと考えられているものが処方されています。

では、妊婦が服用しても安全だと考えられている抗生物質の種類はどんなものでしょうか。

◯ ペニシリン系、セファロスポリン系、ベータ−ラクタム環系抗生物質

妊娠中に服用しても比較的安全であると言われている抗生物質です。特に、ペニシリンは、調査によって、妊娠初期に服用しても赤ちゃんへの影響がないという結果が得られています。

◯ マクロライド系抗生物質

マクロライド系を代表する抗生物質エリスロマイシンは、胎盤を通過すると濃度が低くなるため姙娠中に服用しても安全とされています。

◯ ニトロフラントイン系抗生物質

妊娠中にも使われる抗生物質です。胎盤を通過する可能性が低く、胎児への影響はみられないと考えられています。

 

次に、服用に注意が必要、または避けるべき抗生物質の種類をご紹介します。

△ アミノグリコシド系抗生物質

研究データは限られていますが、ゲンタマイシンは聴覚障害が出ると言われています。その他のものも聴覚障害が出る可能性は否定出来ないので妊娠中の使用は避けたほうが良さそうです。

△ テトラサイクリン系抗生物質

容易に胎盤を通過し、胎児への作用が知られている抗生物質です。服用はやめましょう。

△ フルオロキノン系抗生物質

未熟動物の実験では悪影響が出ることがわかっているため、妊娠中の服用は奨められていません。

△ メトロニダゾール

やむを得ない場合を除き、特に妊娠初期には使用しないほうがよいでしょう。

 

その他、避けたほうがよい抗生物質の種類として、クロラムフェニコール系抗生物質、トリメトプリム系、スルフォンアミド系などがあります。

いずれにしても妊婦が服用して100%安全だと言い切れる抗生物質は非常に限られていますまた、抗生物質は、乱用により耐性菌を増やすことになりその後抗生物質が効かなくなるというデメリットが問題視されています。

過剰な摂取を避けるためにも、医師または薬剤師とよく相談の上服用するようにしましょう

姙娠に気づかずに抗生物質を飲んでしまったときはどうする?

姙娠に気づかず、抗生物質を飲んでしまった…そんなこともあるかもしれません。

でも、多くの場合は心配するほどのことはありません抗生物質を飲んだとしても胎児への悪影響が出るのはごく稀だからです

これまで、抗生物質の安全性について述べてきました。100%安全だと言える種類の抗生物質は稀ということをお伝えしましたが、逆に言えば、確実に危険であると断言できる種類も多くありません。

抗生物質を服用していなくても、何らかの障害を持った子は自然発生します

自然に障害を持った子が生まれるリスクは3%程度と言われています。

それに対し、抗生物質を服用したからといってこの発生率が急激に高まるわけではありません。数%高くなるだけで、決して必ず障害がある子が誕生するわけではないのです

また、ごく妊娠初期(姙娠0週から4週未満)の抗生物質の服用は胎児には影響がないとされています

万が一この時期で抗生物質による悪影響があった場合、受精卵は着床しないまま組織に吸収されてしまいます。

その場合は妊娠に気づかないことがほとんどです。さらに着床直後は形態的な以上は発症しないと言われています。

 

一方、妊娠初期(妊娠4週から11週ごろまで)は、胎児の器官などが形成される大事な時期です

この時期は抗生物質の服用には注意が必要です。

もし、妊娠に気づかずに抗生物質を服用していた場合は、落ち着いて、まずは医師に相談するようにしましょう

塗り薬の抗生物質は使ってもいいの?

塗り薬は直接体内に入れるわけではないので、妊娠中でも大丈夫では?と考える方もいらっしゃるでしょう。実際はどうなのでしょう。

塗り薬は、飲み薬ほどではありませんが、胎児に何らかの悪影響をおよぼす可能性は拭えません。たとえ塗り薬でも、お薬によっては妊娠中は避けるように記されているものもあります。

もし市販の塗り薬を使用される場合は、一度薬剤師に相談することをお奨めします。

また、常用している塗り薬がある場合は、産婦人科の医師に相談しましょう。同じような効果が得られる、妊婦でも使用可能なお薬を処方してもらえるかもしれません。

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