1歳の子どもが喜ぶ絵本はどう選ぶ?1歳児が喜ぶおすすめ絵本5選
絵本は子どもと親とをつないでくれる大切なコミュニケーションのひとつです。でも、まだ簡単な言葉を話し始めたばかりの1歳の子どもにはどんな絵本を選んであげたらいいのでしょうか。
本屋さんに行ってもたくさんの本があって迷いますし、買っても子どもが気に入らなかったら残念ですよね。子どもが喜んでくれる絵本を選んであげたいけど、どれを買ったらいいの?と迷ってはいませんか?
ここでは、1歳児向けの絵本の選び方やオススメの絵本を紹介していきます。絵本を購入する際の参考にしてください。
このページの目次
1歳児むけ絵本の選び方
絵本選びの前に1歳の特徴を知ろう!
絵本選びはその年齢にあったものを選ぶことが大事です。実際に絵本を選ぶ前に、まずは1歳児の特徴について理解しておきましょう。
簡単な言葉がわかる・喋れる
言葉の成長には個人差がありますが、1歳を過ぎた赤ちゃんは簡単な言葉を理解し、自分でもおしゃべりをするようになります。そのため、言葉の発達を促すという意味でも1歳児にとって絵本は重要です。
- 1歳ごろ:大人の言う簡単な言葉(おいで、ちょうだいなど)がわかる
- 1歳半ごろ:ママ、ブーブーなど意味のある言葉を話す
- 1歳半〜2歳ごろ:「ママきて」などの2語文を話す
参考資料:母子健康手帳、特定非営利活動法人“遊びとしつけ”推進会理事 峯真人「0歳から3歳までの子どもの成長発達と遊び」より
指差しができるようになる
自分が気になるものを指差したり、小さなものを指先でつかむなど細かな動作ができるようになります。1歳は指差しでのコミュニケーションが増えるので、指差しで会話をしながら絵本を楽しみたいですね。
- 1歳3ヶ月ごろ:自分が興味のあるものを周囲の人に指をさして伝える
- 1歳6ヶ月ごろ:親指と人差し指でものをつまめる
視力はぼんやり
1歳の子どもの視力は0.2〜0.25くらいで、窓から外の景色を見ることができるようになります。2歳になるころには0.5くらいまで視力が上がりますが、まだまだ大人と同じような高い視力ではなくぼんやりしています。
1歳の子どもの見え方に適した絵本を選んであげたいですね。
参考資料:東御市民病院「子どもの目の病気」より
集中力はまだまだ短い
個人差はありますが、幼児の集中力は年齢+1分です。つまり、1歳児は約2分になります。1つの作業を長い時間行うのは、1歳児にとってはまだまだ難しいことです。1歳児の集中できる時間にあった絵本が好ましいですね。
好奇心が旺盛
歩行ができるようになり活動範囲が広がるこの時期は、初めて見るもの触れるものへの興味がどんどん高まり好奇心が旺盛になります。この時期にいろいろなものを見たり触ったり聞いたりすることは、1歳児の成長にとって大切です。
1歳児の絵本を選ぶときのポイント
1歳児の特徴にあった適切な絵本を選んであげることで、子どもとの絵本の時間がより楽しくなりますよ。では、絵本選びのポイントを見ていきましょう。
こんな絵本を選んでみて!
- 言葉の響きやリズムを楽しむ本
- 様々なものに触れることができる本
- 真似をしながら遊べる本
- 指や手などを使って楽しめる本
絵本選びのコツ
- 絵が大きくてわかりやすいかどうか
- 子どもが飽きない長さ(2分程度で簡単に読み終わる)かどうか
もし、読み聞かせの途中で子どもが飽きてしまっても無理に最後まで読ませようとしなくていいです。嫌がる子どもに無理に読ませても、ただ苦痛になってしまうだけです。そんなときは、他の本に変えて読んであげてもいいでしょう。
おすすめ絵本1:くだもの
「くだもの」が1歳児におすすめな理由
いちご、ぶどう、りんご、バナナなど、身近にある子どもが大好きなくだものがたくさん出てきます。美味しそうに描かれた本物そっくりの絵に子どもはグッと引き込まれます。
食べたことがあるくだものは指でつまんで一緒に食べる真似をしたり、食べたことがないくだものには「どんな食べ物なんだろう?」と興味を持ってくれます。一緒にくだものの名前も覚えられますよ。
「くだもの」はこんな本です
- 様々なものに触れることができる本
- 真似をしながら遊べる本
こんな人におすすめ!
- お子さんが食べることが好き
- 物の名前を覚えるきっかけがほしい
- 子どもと本に触れながら一緒に楽しみたい
ママたちの口コミ紹介!子どもの反応はどうだった?
私の1歳半の娘も大好きなこの作品。ページをめくると「まんま!」と指をさして、食べる真似っこをします。「おいしいね」と話しかけてあげると、ほっぺを叩いて「おいしい」のポーズ。本当に食事をしているかのように会話が楽しめます。
バナナが大好物の娘は、なんとなくですが「ばーにゃ」と言えるようになりました。言葉を覚えるきっかけになった本です。
好評価 口コミまとめ
- 食べ物が好きになるきっかけになり、実際に同じくだものを食べることで食育につながった
- 一緒に食べる真似をしたりして楽しめる
- 普通に読み聞かせをするだけではなく、「これなあに?」とクイズ形式にしたり、色々な読み方で楽しめる
低評価 口コミまとめ
- まだ1歳になったばかりの息子はくだものに興味をしめさなかった
おすすめ絵本2:だるまさんの
「だるまさんの」が1歳児におすすめな理由
愛くるしいだるまさんが「だ・る・ま・さ・ん・の」というリズミカルなフレーズのあとに、面白い絵で登場してくれます。言葉のリズムとだるまさんの表情に子どもは思わずにっこり。
「だ・る・ま・さ・ん・の」のあとに続くのは、目や手といった体の一部です。目はどこかな?と話しかけながら言葉を覚えたり、ママと子どもの手と手をくっつけて触れ合いながら読むことができます。
「だるまさんの」はこんな本です
- 言葉の響きやリズムを楽しむ本
- 様々なものに触れることができる本
- 指や手などを使って楽しめる本
- 真似をしながら遊べる本
こんな人におすすめ!
- 物の名前を覚えるきっかけがほしい
- 子どもと触れ合いながら絵本を読みたい
- 子どもが笑ってくれる絵本がいい
ママたちの口コミ紹介!子どもの反応はどうだった?
我が娘2人も、1歳をすぎてから3歳になるまで長く愛読している絵本です。「だ・る・ま・さ・ん・の」のフレーズは首をかしげて動きをつけながら歌を歌うように読むと、子どもも一緒になってやってくれます。
また、目や手といった体の部位がどれなのかも覚えてくれました。こちらが根負けするくらい、何連続も「読んで!」とねだるほどはまっています。
好評価 口コミまとめ
- 絵が非常にかわいく子どもうけが良い
- 「だるまさんの目」と言えるようになった
- 絵本がないときでも「だるまさんの」とずっと言うくらい大好き
低評価 口コミまとめ
- 最初の1回は口がポカンという感じで、2回3回と回数を重ねるごとにはまっていく作品
おすすめ絵本3:ちょん ちょん ちょん さわって おして ゆびあそぶっく(0・1・2さいのえほん)
「ちょん ちょん ちょん」が1歳児におすすめな理由
指でちょんちょんして楽しむ絵本です。たまごやだんごむしなど、カラフルな色遣いで描かれていて、子どもにも見やすい絵本です。
「ちょんちょんちょん」というリズミカルな言葉に合わせて指を動かすことで、手先の運動にもなります。子どもが次々とページをめくりたくなる参加型の絵本です。
「ちょん ちょん ちょん」はこんな本です
- 言葉の響きやリズムを楽しむ本
- 指や手などを使って楽しめる本
こんな人におすすめ!
- 子どもと触れ合いながら絵本を読みたい
- 子どもがあきずに読める絵本がいい
- 子どもの指さしが上手になってきた
ママたちの口コミ紹介!子どもの反応はどうだった?
1歳半の娘が「ちょんちょん」と自分から読んでと持ってきてくれます。読み始めた1歳になったばかりの頃はまだ指先がうまく動かせなかったので、一緒にちょんちょんしました。今では自分で上手にちょんちょんして読んでいます。
とくにお気に入りの、しゃぼんだまとお花のページだけをずっと眺めていることもあります。ちょんちょんしたいものがたくさん描かれているので、きっとお気に入りのものが見つかります。
高評価 口コミまとめ
- 絵がきれいでわかりやすく、色遣いも気持ちがいい
- ちょんちょんすると子どもが喜ぶ
- ちょんちょん以外にも効果音をかえて読んであげても楽しい
低評価 口コミまとめ
- 「さわって」と書いてあるので、いろいろな素材が組み込まれているのかと期待したがふつうの本だった
おすすめ絵本4:たまごのえほん
「たまごのえほん」が1歳児におすすめな理由
たまごがわれる仕掛け絵本になっています。本当にたまごがわれるように、自分の手を使ってたまごの殻の部分をめくることができます。
「なにが出てくるんだろう?」というわくわく感が生まれ、子どもは興味深々です。たまごの中からは、動物の赤ちゃんたちが生まれます。かわいい絵の動物たちに、子どもも思わずにっこりです。
「たまごのえほん」はこんな本です
- 言葉の響きやリズムを楽しむ本
- 様々なものに触れることができる本
- 指や手などを使って楽しめる本
こんな人におすすめ!
- 子どもが動物に興味がある
- 子どもがあきずに読める絵本がいい
- 子どもの手先が器用になってきた
ママたちの口コミ紹介!子どもの反応はどうだった?
我が家のたまごのえほんはボロボロにすりきれるくらい子どもが喜んで読んでいます。「ぱりっ、ぱりっ」という言葉のリズムにあわせて、子どもがゆっくりと1枚ずつ殻の部分をめくっていきます。
その顔はわくわく感に満ちていて、たまごの中から動物がでてくると「きゃー!」と歓声をあげて喜びます。たまごの形もひとつひとつ違い、生まれてくる動物の種類もいろいろなので見ていてあきません。
高評価 口コミまとめ
- 自分で仕掛けをめくるのが楽しい様子で何度も読んでいる
- 中からどんな動物が出てくるのかが楽しい
- たまごがわれる音や動物の鳴き声がお気に入り
低評価 口コミまとめ
- 絵本の素材がぺらぺらしているので、仕掛けをめくるときに破れやすい
おすすめ絵本5:いない いない ばあ
「いないいないばあ」が1歳児におすすめな理由
長く多くの子どもたちに愛されてきた「いないいないばあ」の絵本です。遊びとしても1歳児の心をつかむ「いないいないばあ」を、いろいろな動物たちがしてくれます。
「ばあ」のときの動物の顔が面白く書かれているので、「いないいない」のあとのそのページをめくると子どもは笑ってくれます。文章もきれいにまとまっているので、リズミカルにどんどん読み進めることができます。
「いないいないばあ」はこんな本です
- 言葉の響きやリズムを楽しむ本
- 真似をしながら遊べる本
こんな人におすすめ!
- 子どもがあきずに読める絵本がいい
- 子どもも参加しながら読める絵本がいい
- 「いないいないばあ」が大好き!
ママたちの口コミ紹介!子どもの反応はどうだった?
日頃から「いないいないばあ」をよくやっている1歳半の娘のお気に入りです。簡単な文章なのですぐ覚えることができ、3歳のお姉ちゃんが読み聞かせをしてくれたりします。
「いないいない」の部分をためて読むと「はやくはやく!」と次のページが待ちきれない様子です。「ばあ」のページになると、ケラケラと笑ってくれます。
高評価 口コミまとめ
- いないいないばあを読むといつもご機嫌
- 絵本を好きになるきっかけになった
- 「ばあ」の部分を自分で声をあげて読むようになった
低評価 口コミまとめ
- 絵がこわいと言って読みたがらない子もいる
まとめ
1歳児が喜ぶおすすめ絵本5選、いかがでしたでしょうか?今回は体験談をもとに、「実際に読んであげたら喜んだ本」を選んでみましたが、これ以外にもすてきな本はたくさんあります。
まずは実際に手にとってみて、子どもの興味をひきそうか、簡単に読めそうか、などお子さんの成長にあったものを選んでみてくださいね。