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増えている子どもの睡眠障害…そのサインと4つの原因を解説します

      2017/01/15

「起きたいのに起きられない…」「眠たいのに眠れない…」こんな症状が、今、子どもたちの間で広がっています。子ども時代は体の成長面から見ても大切な時代。この時期に睡眠障害が起こると、子どもにはいろいろな困難が降りかかります。

成長の遅れ…イライラ…学校での人間関係がうまくいかない…。こうなると子ども自身がつらいですよね。現代社会の生活リズムだと、パパやママの行動が子どもの睡眠障害を引き起こす可能性も指摘されています。

予防の意味を含めて、まずは子どもが睡眠障害になってしまう原因を知ってみませんか?事前に知っておくことで、子どもの睡眠障害を防ぐ一手になるかもしれません。

子どもの睡眠障害を疑うとき

厚生労働省によると、睡眠障害とは睡眠に何らかの問題がある状態のことを言います。そうは言っても、例えば成長期の子どもだと、一時的に眠気が強くなることもありますよね。

子どもの睡眠に問題があるかどうかを見分けることは、なかなか難しいものです。そこで「こういった症状があったら注意が必要」という例があるのでご紹介しましょう。

1歳6ヶ月前後の幼児の場合

まだ自分の意思を伝えることのできない幼児でも睡眠障害を疑われる場合があります。次の症状が1ヶ月以上続き、そのせいで日常生活に支障が出ているという場合は、小児科に相談してみましょう。

1.夜間睡眠中にしばしば目を覚ます(3回以上)

2.一度目を覚ますと1時間ほども起きている

3.トータルの睡眠時間が9時間より短い

4.日中の機嫌が悪くよく泣いている

引用元:兵庫県立リハビリテーション中央病院「Ⅰ 睡眠異常 Dyssomnia」より

 幼児・小児の場合

15歳以下の子どもは、次の症状に注意してください。子どもは睡眠障害を自分で認識しにくいものです。日常生活が普通に送れない状態であれば、一緒に病院へ行ってみましょう。

1.夜間睡眠中に何度も目を覚ます(乳幼児を含めて)

2.強く鼾をかく

3.日中不機嫌でイライラしている

4.良く泣く

5.保育所や幼稚園に行きたがらない

6.頭痛や腹痛が多い

7.一日中眠気を訴える

8.朝起きて学校に行くまでにぐずぐずと時間がかかる(行き渋り)

9.土曜・日曜日・休日はお昼まで寝ている

10.成績や部活の伸びが止まってしまった、あるいは急激に伸びた(頑張っている)

11.朝起きることができず学校に行けなくなった

引用元:兵庫県立リハビリテーション中央病院「A:睡眠不足症候群」より

睡眠障害には大きく分けて4つの原因があります。それでは、順番に確認してみましょう。

【原因1】アトピーとアレルギー性鼻炎・喘息

子どものアトピーが睡眠障害の原因になる可能性があります。その理由は2つあります。

かゆみや喘息で眠りの質が低下

アトピーとはアレルギーと関係する反応の中でも皮膚の炎症が起こる病気のことです。時には勉強や遊びにも身が入らないくらいかゆくなり、夜も眠れないほどになります。

また、アトピーはアレルギー性鼻炎や喘息を伴う場合があり、夜中に発作が起こることで眠れなくなります。こんな状況が続くと子どもの寝不足が習慣になってしまい、睡眠障害となる場合があります。

サイトカインの影響

サイトカインとは特定の細胞に働きかけるタンパク質の一種です。アトピーになると体内ではサイトカインが増加しますが、この物質が眠りを妨げることが指摘されています。

アトピーで眠れない具体例

アトピーで眠れないことが続くと、ママやパパの心や体にも問題が現れることがあります。子どもの睡眠に問題があって日常生活に支障が出る場合は、睡眠障害と言っても過言ではないんです。

アトピーの子ども(幼稚園児)がいます。

かゆいせいかいつもぐずぐず。夜も寝ません。疲れました。

夜寝ないとつかれて腹が立って叩いてしまいます。叩くと子どもは怖がって部屋の隅っこでしくしく一人で泣きます。その間やっと眠れます。

引用元:YOMIURI ONLINE「発言小町 アトピーの子どもと死んでしまいたい。誰も助けてくれない。」より

【原因2】生活習慣の夜型化

現代社会は「24時間社会」とも言われるほど夜型化が進んでいます。最近でこそ深夜営業を止めるファミレスも出てきましたが、まだまだ24時間営業は当たり前ですよね。

この夜型社会では、大人でも約5人に1人が不眠に悩まされているそうです。

子どもの睡眠に悪影響

大人の生活が夜型化していることは、子どもにも大きな影響を及ぼしています。厚生労働省によると「夜10時以降に就寝する子ども」の割合は、1歳6ヶ月・2歳・3歳で50%以上になっているそうです。

就寝時間が遅くなると、自然にトータルの睡眠時間が少なくなります。そうなると睡眠不足の状態が習慣になってしまうので、睡眠障害が引き起こされることがあるんです。

大人の生活が子どもに影響する例

たとえば、仕事で帰りが遅くなったパパが子どもを起こして遊んでしまうのは良くないですね。また、寝つきが悪いからと夜、外に連れ出すのが習慣になると、睡眠障害の原因になる可能性があります。

以前、私が受けた子どもの睡眠の講習会では、親の就寝時間と子どもの睡眠の関係が指摘されていました。『親が夜中0時以降に就寝すると、将来子どもが睡眠障害になる可能性が高まる』という説があるそうです。

【原因3】アデノイド・扁桃肥大

画像出典元:http://www.sas3387.jp/adenoid

アデノイドは鼻の奥、扁桃は喉の奥にある器官で、子どもはこれらが大きくなる病気にかかることがあります。すると、睡眠時無呼吸症候群を発症して睡眠の質が悪くなり、睡眠障害に発展する場合があります。

この場合、子どもはいびきがひどかったり、夜寝苦しそうにしている場合が多いです。また、じっと眠っていると息苦しくて楽になる姿勢を探すので、ゴロゴロして寝相が悪いのも特徴です。

気になる症状があるときは、小児科か耳鼻咽喉科で相談してみてくださいね。

【原因4】発達障害

画像出典元:http://tomo-rrow.co.jp/hattatsushougai/

発達障害は、自閉症・アスペルガー症候群・注意欠如・多動性障害(ADHD)・学習障害など様々なタイプがあります。共通点は、脳の一部に障害があるということです。

発達障害の症状の一つとして、睡眠障害が挙げられます。例えば、寝付けない(入眠困難)・夜中に覚醒する(中途覚醒)・朝早く起きてしまう(早朝覚醒)などです。

疑いがある場合は、かかりつけ医や役所の母子支援の係へ相談することをお勧めします。

まとめ

子どもの睡眠障害の原因は、大きく4つに分類されます。アトピーに始まる鼻炎や喘息では、身体的にきつくて眠れないことと眠りを妨げる物質が出ることが理由です。

大人の生活の夜型化や、アデノイド・扁桃肥大という子どもの病気も睡眠障害につながることがあります。発達障害の二次障害として睡眠障害が現れることもあります。

いずれも早期発見すれば早期対処ができます。心配な点がある場合は、お医者さんや専門家に相談してみましょう。

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