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子宮外妊娠になる確率ってどのくらい?兆候と原因?出産は可能?

      2016/11/12

『検査薬で陽性反応が出てどうやら妊娠していることがわかったけれど、なんだか体の調子が悪い…。もしかして何か異常があったらどうしよう。』

そんな不安を抱えているプレママさん、決して少なくはないと思います。

妊娠初期は体調も情緒も不安定になり、色々と悩みすぎてしまうことがよくあります。大概は取り越し苦労で終わるのですが、残念ながら実際に異常な妊娠である可能性も捨てきれません。

そこで今回は異常性妊娠の典型的な例である子宮外妊娠についての情報を集めてみました。

子宮外妊娠になってしまう確率は?

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子宮外妊娠って何?

よく耳にするけれど実際あまり詳しく知らない子宮外妊娠。一体どのような妊娠状態を指すのでしょうか。

子宮外妊娠は通常とは違う場所(子宮の外)に受精卵が着床して、発育を始めることです。 子宮外とは「正常な子宮内腔以外」の意味で、子宮頚部や子宮から卵管に移行するぎりぎりのところに着床をしたものも子宮外妊娠とよんでいます。

引用元:産婦人科の基礎知識より

本来、受精卵の部屋となるはずの場所は子宮です。ところが子宮外妊娠では子宮以外の場所で卵が居座ってしまうのです。

体は妊娠状態となり、検査薬では子宮外妊娠であるか否かを判断する精度はないため、『陽性』反応を示します。

ではこの子宮外妊娠、実際にどれくらいの確率で発症するものなのでしょうか。

データによると、自然妊娠の場合は妊婦全体の1%程度だと言われています。「なんだ、1%か」と思いますか?しかし単純計算したら100人の妊婦さんの内、1人が子宮外妊娠であることになります。これはそこまで低い確率でしょうか。

しかもその1%程度のうち、経産婦が占める割合がほぼ8割というデータもあります。妊婦さん、特に経産婦の方は子宮外妊娠が身近な症状であることを自覚し、知識を身につけておくことに損はないと思います。

以下に子宮外妊娠のケース別の割合を表にまとめたので、ご自分がどこにあてはまるかを確認してみてください。

自然妊娠で子宮外妊娠になる割合 1%
上記1%の内、経産婦が占める割合 80%
上記1%の内、初産が占める割合 20%
体外受精による妊娠で子宮外妊娠となる割合 1~5%

上記の他、年齢が上がるにつれて発症する割合が増えるとのデータもあります。高齢出産の方は特に注意が必要かもしれません。

子宮外妊娠はなぜ起こるのか?主な原因4つ

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1.卵管の異常

isyo画像出典元:http://www.san-kiso.com/sannka/gaininn.html

子宮外妊娠では卵管で着床しているケースがほとんどです。これは子宮へと続く道である卵管が、何らかの原因で炎症を起こしていたり、癒着していたりすると、受精卵が子宮へ行くことができず、卵管内で着床してしまうからです。

この卵管の詰まりは自覚症状がないので、不妊治療などで卵管の検査をしない限り、子宮外妊娠となった結果に発覚することが多いです。

もし以下の原因に心当たりがある方は、妊娠前に卵管を調べてみるのも子宮外妊娠の予防策になるかもしれません。

2.性感染症にかかったことがある

クラミジア淋病などの性感染症にかかったことのある方、もしくは現在かかっている方。これらの病気の影響で卵管が腫れたり、癒着しやすく、子宮外妊娠を引き起こしやすくなります。

しかもこの二つの性病は女性が自覚症状を感じにくいので、気が付かないうちに進行しているケースも多くみられます。

それでもおりものの色や臭いに異常があったり、兆候を少しでも感じた場合は必ず婦人科へ行くことをオススメします。

性病は子宮外妊娠以外にも、子宮以外の場所で子宮内膜に類似した細胞が発生し、他の臓器に癒着するなど、母体に様々な悪影響を及ぼす子宮内膜症を引き起こすこともあります。更に菌が胎児に感染すれば、赤ちゃんのまぶたの腫れや結膜の充血、時に視力にまで影響を与える結膜炎になってしまうかもしれません。性病にかかっているなんて恥ずかしいと病院へ行くことに抵抗を感じる女性も多いかもしれませんが、ご自分の体と赤ちゃんのためにも、医師の適切な診断と治療を受けましょう。

3.腹部周辺の手術経験がある

過去に盲腸やその他の病気、外傷などが原因で腹部周辺に手術をしたことがある方は、腹腔内が炎症を起こしたり、癒着が起こっている場合があり、子宮外妊娠になる確率が高くなると言われています。

同様に、過去に子宮外妊娠を一度経験された方が再び発症してしまう可能性が高くなると言われています。

4.中絶をしたことがある

中絶手術によって子宮内や卵管内に傷がついてしまった結果、子宮外妊娠を引き起こしてしまう可能性があります。複数回中絶手術を経験したことのある女性は特に注意が必要となります。

中絶したこと自体を忘れたくて、その後の来院や服薬を自己判断でやめてしまう女性も多いようですが、赤ちゃんを産める環境が整った時のためにも、体のケアはきちんと行うようにしてください。

こんな兆候があったら子宮外妊娠かも!?

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子宮外妊娠に兆候ってあるの?

様々な体験談や諸説ありますが、医学的に子宮外妊娠の兆候と呼べるものは明確に提示されてはいません。

ただ、妊娠初期によく起こる着床出血と似た不正出血が起こりやすく、着床出血よりもその量が多く、出血する期間が長い場合があると言われています。

そして検査薬による妊娠がわかってから最初に病院へ行った際、胎嚢という、赤ちゃんが入っている袋が子宮内に確認できない時、医師から子宮外妊娠の疑いがもたれるようです。

この胎嚢は通常であれば妊娠5週目~7週目あたりには確認できるものです。個人差や、病院へ行く時期にもよりますが、胎嚢が見えていてもおかしくないような時期でも曖昧な状況が続く場合、子宮外妊娠を覚悟した方が良いかもしれません。

子宮外妊娠の自覚症状ってどんなもの?

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子宮外妊娠に自覚症状ってあるの?

兆候と同様に、「これが子宮外妊娠の自覚症状だ。」とはっきり言えるものはなく、最初から最後まで全く何も感じなかったという方も多いようです。

しかしやはり正常な妊娠とは何かが違うと思った方もいらっしゃるので、体験談をご紹介します。

ある日突然、激しくお腹の下が痛くて、その痛さは尋常じゃない痛さで、駅から家に帰ることすら出来ませんでした。(中略)子宮外妊娠したために、子宮に血がたまり、激痛が起こっていたということを後から聞きました。

引用元:コデマリより

生理予定日の3日後に少量の出血(茶褐色のおりもののよう)。腹痛はなし。1週間後には出血が時々真っ赤で量も多くなってくる。少し下腹部痛、腰痛、排便痛 あり。その後もだらだらと出血が続くが下腹部痛はあるときとないときがある。8週くらいになって、すわれないほどのおしりから突き上げるような痛みを感じる(右側)。10週にはいり、めまいとたちくらみで病院へ。

引用元:不妊症-星に願いを-より

この二名の方のように、出血腹痛腰痛を経験した方が多いようです。しかしこれらの症状は妊娠初期の症状としても起こるものなので、身に起こる症状の一つ一つに振り回されず、医師の診断を仰ぐことが大切です。

大量出血・・子宮外妊娠と流産どう見分ける?

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突然の大量出血!!これって子宮外妊娠?それとも流産?

妊娠を自覚している方もそうでない方も、妊娠初期にある日突然下半身から大量の出血が起こる場合があります。

受精卵が着床したことによる着床出血の場合、出血量は少量であることが多いため、驚くほどの量の出血があった場合は、ほとんどが流産か子宮外妊娠によるものかと思われます。

ではその出血が流産か子宮外妊娠か区別することはできるのでしょうか。

流産の出血は血の塊のような物質を含んでいる場合が多いという点でしょう。

それは、胎嚢である場合もありますし、できかけていた胎盤ということもありますが、いずれにしても流産の場合は多くの人が塊状の出血を確認しています。

子宮外妊娠の場合も塊状の血液が出る場合がありますが、そのような症状がある人のほとんどは流産です。

また、出血した血液を比べると、子宮外妊娠の不正出血の方がやや赤茶色の血液で、流産は鮮血もしくはチョコレート色の血液が出る傾向があります。

引用元:子宮外妊娠.comより

出血の中に塊があるか否かが判断材料のひとつとなりそうですが、大量の出血を前に冷静に観察できるかどうかわかりません。

大量出血があった場合は即病院へ、が正しい対処法です。

子宮外妊娠破裂で妊婦が死亡するケースもある

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子宮外妊娠かもしれない…。そう思ったとしても、はっきりと診断されるのが怖くて病院へ行くのを先延ばしにしてしまう方もいるかもしれません。

または、もう胎嚢が確認できるだろう週数を超えても、忙しさなどを理由になかなか病院に行く機会が取れない方もいるかもしれません。

しかし、もしその妊娠が本当に子宮外妊娠であった場合、自覚症状のないままに突然倒れて死亡してしまうケースがあるのです!!

放っておくと大惨事!子宮外妊娠の恐怖

子宮外妊娠は、本来着床してはいけない場所で受精卵がとどまり、成長をはじめてしまうこと。成長を続ける受精卵を放置し続けると、どのような現象が起こるのでしょうか。

卵管破裂で大量出血

前述した通り、子宮外妊娠のほとんどは卵管で着床するケースです。卵管は子宮へ通じる細い管。その細い管の中で、受精卵がどんどん成長し続けると…?

想像してみてください。細い細い隙間で風船をどんどん膨らまし続けると、最終的に窮屈になった隙間の中で風船は破裂してしまいます。その現象が卵管内で起こることになります。そしてその破裂は受精卵だけでなく、卵管をも破壊してしまうのです。これが卵管破裂です。

卵管破裂によってお腹の中で大量の出血を起こし、ショック死する可能性もあります。

妊娠の可能性を感じたら、自分の命を守るためにも適切な時期に病院へ行くことがとても重要です。

子宮外妊娠しても出産は可能なのか

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子宮外妊娠と言っても、受精卵は成長しているのだから治療すればそのまま妊娠を継続して無事出産することができるのではと思いがちですが、それは不可能と言わざるを得ません。卵管破裂を予防するためにも、受精卵を成長させるわけにはいかないのです。残念ですが、子宮外妊娠とわかった時点でその時の妊娠をあきらめることとなります。

しかし、術後のケアが良好であれば、次回以降の妊娠は決して不可能ではありません。たとえ卵管切除の手術が行われたとしても卵管は2本あるので、無事な方の卵管で妊娠・出産をされた方も多くいらっしゃいます。

子宮外妊娠を一つの経験と捉え、心身の傷をゆっくりと癒し、次の妊娠を前向きに考えてみてください。

まとめ

子宮外妊娠について色々なことがわかりましたね。特に発症確率については、初産と経産婦で非常に差があることに驚かれたかと思います。

自分の年齢、既往歴、妊娠経験の有無などを考慮したうえで、冷静に現在の体調を見つめ直してみてください。

それでもやはり不安を感じる方、これを読んで確信を強めた方、いずれにせよ早めに病院に行かれることをお勧めします。もし子宮外妊娠やその他の異常性妊娠であった場合、治療は早いに越したことはありません。

未来のためにも母体のダメージを最小限に抑えることを第一に考えてください。きっと次の妊娠の助けになってくれるはずです。

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