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ブイバック(VBAC)で出産?ブイバックができる条件・リスクってなに?

      2016/05/16

帝王切開で出産したけれど、次の出産は経膣分娩にしたい!一度は経膣分娩を経験したいと思うママは多いと思います。

帝王切開で出産をした場合には次の出産で経膣分娩にするのは難しいと言われていますが、絶対に不可能ということはありません。

VBACの出来る条件やメリット、デメリット、成功率などを紹介します!また、帝王切開で出産するのか、VBACで出産するのかを悩んだ時のヒントも紹介します!

ブイバック(VBAC)ってなに?

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VBACとはVaginal Birth After Cesareanの略語でブイバックと読みます。

一人目の子供を帝王切開で産んだママが、二人目以降の出産の時に経膣分娩で出産することを指します。

一人目の子供を帝王切開で出産した場合には、二人目以降の子供も帝王切開で出産する場合がほとんどですが、経膣分娩を選ぶことも可能です。

 ブイバックができる5つの条件

 

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1.ママと赤ちゃんが健康

ブイバックを選択するためにはママと赤ちゃんの状態が健康であることが条件です。

赤ちゃんの心拍が弱って体力が落ちている状態だと、出産に耐えられず赤ちゃんの脳に障害が残ってしまう可能性があります。

また、子宮口が開かなかったり、陣痛が強くならないなど、ママが出産を迎えられる状態でない場合に経膣分娩を無理に進めると、ママが出血多量になり最悪の場合になってしまうこともあります。

2.前回の帝王切開の方法が明確

一人目の子供を出産した時の、帝王切開の方法が明確であることも条件です。

妊娠期間に問題が生じ、正期産よりも早い段階で帝王切開をしていたり、子宮を縦に切開するなどの方法で帝王切開をした場合には、ブイバックのリスクも高くなります。

一般的な方法(子宮の下側の横)で帝王切開をしていて、その切開方法が明確な場合にブイバックをすることが出来ます。

3.帝王切開での出産が一度だけ

帝王切開での出産が2回以上になる場合には子宮に傷が残り、その部分が弱くなっている可能性があります。

弱くなってしまった部分が陣痛に耐えられず、破裂してしまう可能性があるので、帝王切開で二人以上産んでいる場合には経膣分娩に耐えられないと判断されます。

帝王切開の経験が一度だけの場合にはブイバックをすることも可能です。

4.赤ちゃんが逆子でない

赤ちゃんが逆子の場合には、帝王切開の経験がなくても経膣分娩で出産出来る可能性は低くなります。

逆子の場合には出産がスムーズに進まず、分娩中に出血が多くなりすぎたり、赤ちゃんが低酸素状態になるなどのリスクが高まります。

赤ちゃんが逆子の場合にはブイバックは不可能です。

5.緊急帝王切開が可能である

ブイバックをする場合にはトラブルが起きた場合に、すぐに対応出来る状況が必要です。

ブイバックをする場合、トラブルが起きる可能性も高くなるので、緊急事態に備えられる状況でなければいけません。

ママの体、赤ちゃんの健康状態を確認するために小児科医も必要になるので、ブイバックを行う場合には総合病院などの大きな病院がおすすめです。

ブイバックをするために最低限必要な環境

  • 麻酔医
  • オペが可能な医師
  • 産科医
  • 小児科医

ブイバックの3つのメリット

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1.産後の回復が早い

開腹手術をしないので産後の傷の痛みもなく発熱もありません。出産を終えて、すぐに赤ちゃんを抱くことも可能です。

切開部分の傷の治り具合を確認する必要もないので入院期間も短く済みます。

2.経膣分娩を経験出来る

帝王切開で出産したママの多くは、経膣分娩での出産を経験したいと感じています。

条件を満たすことが出来れば、一人目の出産が帝王切開であっても経膣分娩の経験をすることが出来るのが最大のメリットです。

助産師や医師、パパと協力して子供を出産する感動は、経膣分娩の大きな魅力です。

3.前置胎盤や癒着胎盤の危険が増えない

帝王切開を繰り返すことで、二人目以降の妊娠時に前回切開した傷に胎盤が付きやすくなります

帝王切開をした傷跡に胎盤が付くことで、前置胎盤癒着胎盤の可能性が高くなってしまいます。

何度も帝王切開を繰り返すことは、次回以降の妊娠の継続が難しい状態にしてしまうことでもあります。

前置胎盤とは?

前置胎盤とは、胎盤が子宮の下部分に付き、胎盤が子宮口を覆ってしまったり、子宮口にかかってしまう状態のことです。

前置胎盤は赤ちゃんよりも子宮口に近い部分に胎盤が付いてしまうため、分娩時に大量出血をしたり、赤ちゃんに十分な酸素が届かなくなる危険があります。

帝王切開では子宮の下の横側を切開する場合がほとんどなので、子宮下側に傷跡が出来、胎盤がそこに付着しやすくなります。

そのため、帝王切開を繰り返すのは前置胎盤の危険を高くしてしまいます。

癒着胎盤とは?

妊娠すると子宮の中に脱落膜と呼ばれる膜が形成され、分娩が終わると子宮からはがれ、胎盤とともに体外に排出されます。

帝王切開で出来た傷跡が原因で脱落膜が形成されない場合があり、分娩時に胎盤が子宮からはがれなくなってしまうことを癒着胎盤といいます。

癒着胎盤は子宮に胎盤がしっかりとくっついてしまっている状態で、胎盤がはがれた時に大量出血する可能性があり、ママの体に危険が及ぶ可能性があります。

癒着胎盤によって出血がひどい場合には、ママの命を助けるために子宮の一部が摘出されたり、子宮全体の摘出になる可能性もあるほど危険な症状です。

脱落膜が形成されない原因は特定されていませんが、帝王切開の傷が原因で脱落膜が形成されないケースもあります。

ブイバックの3つのリスク

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1.子宮破裂

ブイバックのリスクで一番危険なのが完全子宮破裂です。ブイバックを試みて完全子宮破裂になってしまう可能性は0.6%ととても低いものですが、危険性はとても高いです。

完全子宮破裂が起きると開腹が必要になります。子宮が破裂してしまうと、大量に出血するためママの命にも危険が及びます。

また胎盤も圧迫されるので赤ちゃんに十分な酸素が届かなくなるため低酸素状態になり、すぐに処置を行わなければ赤ちゃんの命も危険になります。

低酸素状態になった場合には17分以内に分娩を完了しなければ赤ちゃんに脳の障害が残る危険も高くなるため大変危険な状態です。

2.破水した場合でも促進剤が使えない

陣痛が強くなり、破水して出産というのが分娩の流れですが、陣痛が強くなる前に破水を起こしてしまう場合も20%から30%程度あります。

破水をすると羊膜が破れている状態なので、そのままにしておくと細菌感染を起こす可能性があり危険です。

破水から始まる出産の場合には促進剤が使われる可能性が高いですが、ブイバックの場合には、促進剤はあまり使われません。

促進剤を使うことで陣痛を強くしすぎると、子宮破裂の可能性が高くなってしまうためです。

早期に破水し、細菌感染の恐れがあっても促進剤を使って分娩を進めることが出来ないのがブイバックのデメリットです。

3.緊急事態に備えられる病院を探す必要がある

帝王切開や、帝王切開を経験していないママが出産する場合には、自宅近くの産院や実家の近くの産院を選ぶことも可能です。

しかし、ブイバックで出産を望む場合には、もしもの場合に備えられる産院を探さなければいけません

赤ちゃんの健康が危ぶまれる場合に対応出来るNICUがあるかどうか、出産時に帝王切開になった場合に手術できる医師がいるのかどうかなど、ブイバックで出産するための施設や医師が在籍しているかを確認する必要があります。

産院を探す時に通院しやすいかどうかだけでなく、ブイバックでの出産を安心して任せられるかどうかの判断もしなければいけません。

ブイバックの成功率はどのくらいなの?

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帝王切開を受けたママがブイバックを望む場合は40%から70%になります。その内ブイバックで出産出来る確立は50%です。

帝王切開の回数が一度であっても、次の出産で経膣分娩を行った場合に帝王切開にならない確率が50%というだけで、その他のアクシデントの可能性は高くなります。

例えば、帝王切開の回数が2回になると、完全子宮破裂の可能性が4倍以上になり、とてもリスクが高くなります。

ブイバックの成功の確率は産院によって様々に提示され、判断が難しいものです。

自分で選んだ産院がどれだけブイバックに成功させる自信があるのか、どれだけの成功例あるのかを聞いてみると、ブイバックの成功率を上げることに繋がります。

帝王切開?ブイバック?悩んだときに考えたい4つのこと

妊婦

1.ママの気持ちを優先する

帝王切開で出産した場合、ママは麻酔が効いていて意識がはっきりしないために、赤ちゃんをすぐに抱く(カンガルーケア)ことが出来ません。

生まれてすぐのわが子を一番に抱きたい。赤ちゃんと触れたい。

というママの気持ちが強い場合には、ブイバックを希望し、医師と相談してみましょう。

人生に何度もない出産の機会を満足出来るものにすることも大切です。

2.産院がブイバックに対応出来るかどうか

ブイバックで出産する時、万が一のことが起きた場合に病院が緊急事態に備えられるかどうかもブイバックにチャレンジするか、帝王切開にするのかを判断する材料です。

病院自体がブイバックを勧めない方針であったり、通える範囲にブイバックの出産を見てくれる病院があるかどうかも、どちらにするかを決めるにあたってとても大切です。

ブイバックは医師の判断によってチャレンジ出来るかどうかが決まるので、ママがどれだけブイバックをしたくても、医師によっては叶わない場合もあります。

3.リスクと希望のどちらを優先するか

ブイバックにはリスクが伴います。それでもやはり経膣分娩を経験したいのか、立会い出産をして夫婦で感動を分かち合いたいと思うのか…

ママと赤ちゃんの命や健康を第一に考えてリスクの少ない帝王切開を選択するのか…

ブイバックにチャレンジ出来る条件である場合には夫婦で相談して、何を優先するのかを決めることが大切です。

夫婦の選択に後悔しないように、しっかりと話し合って、人生の一大イベントをどう迎えるのかを決めましょう。

4.今後も子供を望むかどうか

帝王切開は繰り返すほどに前置胎盤や癒着胎盤の危険が高くなり妊娠中のトラブルの可能性が上がります。

多くの子供を望むのであれば帝王切開を繰り返すのは危険と言えます。

二人目でブイバックに成功すれば、その後の赤ちゃんも経膣分娩で出産出来る可能性が高くなり、妊娠中のトラブルの可能性も低くすることが出来ます。

子供が何人欲しいのかによっても帝王切開にするのか、ブイバックにチャレンジするのかの選択が変わります。

まとめ

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母親として子供をお腹の中で1年間も育て、ついに出産、という時に感動を味わいたいと思うのはママとして当然の感情です。

出産したという感動を味わいたい、と帝王切開で出産したママならば思うでしょう。

ブイバックはチャレンジするための条件が多く、リスクもありますが、それを乗り越えた先にある感動はひとしおです。

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