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自然分娩・帝王切開の入院期間&スケジュール

   

これから出産を控え、入院準備などを進めていると、出産の入院期間中にはどんなことをするんだろう?と気になってきますよね。

自然分娩が予定されている人でも、場合によっては緊急帝王切開になる可能性もゼロではありません。

念のため、自然分娩・帝王切開両方の入院スケジュールについて知っておきましょう。

この記事では、自然分娩・帝王切開におけるママと赤ちゃんの入院スケジュールについて解説します。

自然分娩の入院期間&スケジュールの例

自然分娩では、母子に特に異常のない場合5日間入院します。

何日目に何を行うかということは病院によってタイミングが異なることもありますが、ここでは標準的なスケジュールの例を紹介します。

出産当日

ママがすること

ママは特に異常がない限り、出産当日から歩行・授乳が始まります。

ママが出血多量などで安静が必要な場合、赤ちゃんは新生児室で預かられ、丸1日は看護師さんがお世話をすることもあります。

赤ちゃんがすること

赤ちゃんは、異常がないかどうか全身状態を観察されます。

入院1日目

ママがすること

医師より外陰部の診察を受け、異常がなければこの日からシャワーが可能になります。

母児同室の病院では、母児同室が開始し、早速赤ちゃんのお世話が始まります。

赤ちゃんがすること

赤ちゃんの状態に変わったことはないか、小児科の医師による診察が行われます。

生まれたばかりの赤ちゃんは、ビタミンKが不足しやすく、ビタミンKが不足すると頭蓋内出血を起こす恐れがあるために「K2シロップ」というビタミンKのお薬を投与されます。

また、これから数回にわたって黄疸のチェックが行われます。

黄疸とは?

黄疸とは、ほとんど全ての赤ちゃんに起こる、皮膚が黄色く見える症状です。

赤血球が古くなると、分解されて「ビリルビン」という黄色い色素を持つ物質に変化します。

生まれたばかりの赤ちゃんは、ビリルビンの分解がまだじょうずにできないため体内にビリルビンが増え、皮膚や白目が黄色く見えてしまいます。

ほとんどの場合、黄疸は自然に治るものなので問題はないのですが、ごくまれに「核黄疸」といって脳に障害が出るケースがあります。

核黄疸を予防するため、ビリルビン値が高くなった場合は治療を行います。基準値である15mg/dlを超えると、光線を当ててビリルビンを分解します。

入院2日目

ママがすること

ママは出産後に貧血状態になっていないか、出産時の傷口から感染症などが起きていないかなどを確認するため、採血・採尿が行われます。

また、ママの体調が少し落ち着き始めたこの頃に、お食事が「お祝い膳」になることもあります。

赤ちゃんがすること

前日に引き続き、黄疸チェックが行われます。また、この頃に赤ちゃんの聴力検査が行われる場合もあります。

昔は、赤ちゃんの聴力が弱いのは少し成長してから言葉が遅いなどの状況が見られることによって発覚しました。

しかしこの検査を受けることで、新生児の段階で耳の異常を見つけることができるため、早くから補聴器などを利用し、言葉の遅れが出ないよう最大限努力することができます。

検査は強制ではなく希望者のみという病院が多いですが、受けることをおすすめします。検査は痛みなどはありません。音が聞こえた時に出る脳波の一種を計測する検査です。

入院3日目

ママがすること

この頃、ママの産後の体重についてもチェックがあります。

産後すぐは、赤ちゃん・胎盤・羊水・出血などを合わせ5キロ~6キロしか体重が減りませんが、その後母乳育児を行っているとみるみる体重が減っていき、産後1~2ヶ月で出産前より10キロほど減る人が多いです。

その他、沐浴指導や調乳指導があります。沐浴指導では、赤ちゃんはもれなく大泣きしますが、慌てないでくださいね。

調乳指導はミルクメーカーの担当者が来てミルクの与え方や作り方について説明があります。ミルクのサンプルももらえるので是非参加しましょう。

赤ちゃんがすること

引き続き黄疸のチェックがあります。ビリルビン値は、生後3~4日頃にピークになり、その後下がっていくのであまり心配はいりません。

また、先天性代謝異常がないかをチェックするため、採血も行われます。先天性代謝異常とは、生まれつき特定の食べ物を分解・吸収できない障がいのことで、採血では以下の異常が発見できます。

先天性代謝異常の検査で見つかる病気
  • フェニルケトン尿症:大豆製品などに含まれる「フェニルアラニン」というアミノ酸が分解できない。
  • ホモシスチン尿症:しらす干しなどに含まれる「メチオニン」というアミノ酸が分解できない。
  • メープルシロップ尿症:大豆製品や肉などに含まれる「ロイシン」「イソロイシン」「バリン」というアミノ酸が分解できない。
  • ガラクトース血症:ミルクや母乳に含まれる乳糖の成分であるガラクトースを分解できない。
  • 先天性甲状腺機能低下症:心身の発達に重要な甲状腺ホルモンの分泌が少ない。
  • 先天性副腎過形成症:ホルモンが適切に分泌されない。
  • 有機酸代謝異常症:アミノ酸の代謝がうまくいかず、「有機酸」という物質が体内に蓄積され発育に遅れが出る。

入院4日目

ママがすること

退院に向け、子宮の回復状況や会陰の傷の状態について診察されます。必要があれば、会陰切開の傷の抜糸を行います。抜糸をすると傷の痛みが軽くなるという人が多いです。

赤ちゃんがすること

引き続き、黄疸のチェックが行われます。

入院5日目

いよいよ退院です。赤ちゃんは再度ビタミンK2シロップの内服があり、小児科医による退院診察を受けて問題なければ母子ともに退院です。

帝王切開の入院期間&スケジュールの例

帝王切開では、自然分娩より少し長い7日間入院することが多いです。赤ちゃんのスケジュールは自然分娩の場合と同じなので、ママのスケジュールのみ紹介します。

手術当日

帝王切開の手術当日は、止血剤や子宮収縮剤の点滴をして、ベッド上で1日安静にします。歩行ができないため、トイレには行かず尿道に挿入されたカテーテルからおしっこをします。

手術の前後は絶食・絶飲となり、丸1日はお水も飲むことができません。

入院1日目

朝からお水を飲むことができるようになります。食事は昼から始まります。自然分娩の人とは異なり、食事は流動食など消化のよいものが提供されます。

自然分娩の人と同様、貧血状態や感染の有無をチェックするため、採血が行われます。

尿道に入れられたカテーテルと、点滴が抜かれて歩行が解禁になります。とは言っても、傷の痛みで満足に歩くことができない人がほとんどです。

赤ちゃんへの授乳もこの日から始まります。

入院2日目

手術の傷の状態を見て、問題がなければシャワーを使えるようになります。

入院3日目~5日目

帝王切開の場合は身体の傷が大きいので、感染症にかかっていないかを見るために再度採血を行います。

ママの体重測定もこの頃に行います。

入院6日目

帝王切開の人は傷が痛んで歩くこともしばらくは難しいので、沐浴指導や調乳指導はこの頃行われます。

また、手術後しばらくは消化に良い食事が出されることが多いので、お祝い膳もこの頃提供されます。

入院7日目

退院に向けた診察があり、問題がなければ翌日退院できます。

自然分娩&帝王切開の1日のスケジュール

ここまで、入院全体のスケジュールについて説明しました。次に1日のスケジュールを詳しく見てみましょう。

採血や体重測定など特定の日に行う用事を除いた、日々の基本的なスケジュールについて紹介します。授乳やオムツ替えなど、赤ちゃんのお世話だけであっという間に1日が過ぎていきます。

入院中の1日

  • 6時 起床、洗面、授乳、オムツ替え
  • 7時 朝食
  • 9時 授乳、オムツ替え、赤ちゃんの体温を測る
  • 12時 授乳、オムツ替え、昼食
  • 15時 授乳、オムツ替え、おやつ
  • 18時 授乳、オムツ替え、夕食
  • 19時 シャワー、洗面
  • 21時 授乳、オムツ替え、消灯
  • 24時 授乳、オムツ替え
  • 3時 授乳、オムツ替え

※入院中の赤ちゃんのお風呂は、沐浴指導の日のみという場合が多いです。

日本は長すぎ?!海外の出産入院事情

最近では、イギリスのキャサリン妃が出産後9時間あまりで退院し、驚いた方も多いのではないでしょうか。

実はキャサリン妃が特殊なのではなく、イギリスでは帝王切開でない場合は出産当日、または翌日退院が基本。世界的に見ても日本の出産入院は長いと言われています。

他、アメリカやインドでは自然分娩の場合2泊3日の入院です。海外の出産入院期間が短く、日本で長い理由は諸説あります。

海外の出産入院、なぜ短い?

  • 無痛分娩を行う割合が高いため、出産後の身体の回復が早い。
  • 体格が良く、骨盤も大きいため日本人に比べてお産が楽。
  • 出産費用を税金で負担するケースもある。

まとめ

出産入院の期間はとても忙しいですが、退院してからわかるのが、いつもそばに看護師さん・助産師さんがいるということの心強さです。

24時間いつでも育児に関する相談ができるのは入院中ならでは。この貴重な期間にしっかりと赤ちゃんのお世話とママの身体のケアについて学んでおきましょう。

 

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