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吸引分娩ってなに?費用は?赤ちゃんの頭の形は大丈夫?

   

出産はお母さんと赤ちゃんが息を合わせお互いに命がけで頑張るのですが、中々上手くタイミングが合わなかったり微弱陣痛になってしまって赤ちゃん出てこれない場合があります。

そういった場合には、医師の判断で何らかの処置を行う場合があります。

その中の一つに「吸引分娩」と呼ばれる処置があり、意外と経験している妊婦さんも多い様です。

吸引分娩ってどんなもの?

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吸引分娩とは分娩の際中々赤ちゃんが出てきてくれない時に、赤ちゃんの頭を吸引する事によって娩出を助ける処置です。

お産が長引いてしまい難産となっている場合に、お母さんや赤ちゃんの容体が悪化するのを避ける為に取る処置になります。

具体的にどんな事をするのかと言うと、シリコンや金属でできた丸いカップを赤ちゃんの頭に当てて吸引圧をかけ、赤ちゃんの体を引っ張り出します。

また同じ様な処置として「鉗子分娩」と呼ばれる方法もありますが、こちらは扱う器具や方法が少し違う様です。

鉗子分娩とは!?

行われる要因としては吸引分娩と同じで、赤ちゃんが中々出てこれない場合に手助けする方法として用いられます。

吸引分娩は赤ちゃんの頭を吸引して引っ張り出すのに対し、鉗子分娩は鉗子と呼ばれるトングの様な器具を用いて赤ちゃんの頭を挟み引っ張り出します。

どちらも赤ちゃんを引っ張り出すことには変わりありませんが、鉗子分娩の方が赤ちゃんや産道を傷つけやすいので熟練した技術が必要となるそうです。

どんな時に吸引分娩が行われるの!?

初産の方は産道も子宮口も固く開きにくいので、一般的には分娩時間が長引くと言われています。

その原因としては微弱陣痛になってしまう事で陣痛が遠のいてしまったり、また産道で回旋異常が起こり中々赤ちゃんが降りてこれないといった要因があるそうです。

その様な時にお母さんや赤ちゃんの容体を一番に考え、分娩を早めなければならない場合があるのです。

その手助けとして吸引分娩があるのですが、吸引分娩を行う場合には幾つか条件がある様です。

吸引分娩が適応される場合とは

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  • 子宮口が全開になっている場合
  • 子宮口が全開にないっている状態にも関わらず2時間以上お産が進まない場合
  • 赤ちゃんの頭が見える位まで完全に下がってきている場合
  • 破水している場合
  • 赤ちゃんの頭蓋骨に異常がない場合
  • 赤ちゃんの心拍が低下してきている場合
  • いきむことで母体へのリスクが高まる場合

以上の様な状況の場合には吸引分娩の処置が施される様です。

しかしこれ以外の状況でも母体や赤ちゃんへの危険性がある様な場合には、医師の判断の元処置が行われる場合もあるそうです。

吸引分娩で赤ちゃんへの影響はないの!?

確かに赤ちゃんや母体の命を優先する為には吸引分娩の様な処置は必要なのかもしれませんが、この処置によって赤ちゃんへの影響はないのでしょうか。

赤ちゃんの頭は狭い産道を通る為に柔らかくできていますので、引っ張ると言う行為で何か影響が出てしまうのではないかと怖く感じてしまう妊婦さんもいらっしゃるでしょう。

では実際には吸引分娩で生まれた赤ちゃんには何らかの影響が出ているのでしょうか。

また母体にも何か影響があるのでしょうか。それぞれに起こり得る影響を紹介します。

吸引分娩の影響とは!?赤ちゃんに障害が残る?出産時の出血が増える?

赤ちゃんへの影響つ5!

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1.産瘤が大きくなってしまう

産瘤とは頭皮と頭蓋骨の間に出来る浮腫の様なものですが、正常な経腟分娩の場合でも起こります。

しかし多少通常の場合に比べて浮腫方が大きくなってしまう様ですが、基本的には2〜3日で元通りになりますので心配は要りません。

2.頭皮を傷つける可能性がある

器具を赤ちゃんの頭に直接付けて吸引しますので、頭皮に傷がついてしまう場合もあります。

しかし最近では医療技術も進歩し器具も改良されていますので、滅多に起こることはないそうです。

3.頭血腫が起こる可能性がある

頭血腫とは頭蓋骨の骨膜の一部が剥がれてしまい内出血が起こってしまうことです。

吸引時に頭に力がかかってしまいますので、出血が起こってしまうそうです。

この血腫は2〜3ヶ月程治るのに時間がかかりますが、得に緊急を要する処置はありませんので経過観察となります。

4.帽状腱膜下出血が起こる可能性がある

帽状腱膜下出血とは帽状腱膜と呼ばれる頭皮の下にある膜と骨膜の間にある皮下組織が傷つくことによって起こる出血で、場合によっては大出血になってしまう可能性もある様です。

またこの出血によりショック状態に落ちいってしまう赤ちゃんもいるそうです。

5.頭蓋内出血が起こる可能性がある

吸引によって頭へ強い圧がかかってしまい頭蓋骨内に出血が起こってしまうことがあるそうです。

この場合には障害や後遺症が残ってしまう可能性もあり、きちんとした精密検査を受ける必要があります。

お母さんへの影響2つ!

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1.会陰、膣壁、頚管の裂傷

吸引する為のカップを挿入する際に会陰や産道が裂けてしまう場合がある様です。

あまりにも裂傷が大きくなってしまいそうだと判断された場合には、予め医師が少し会陰を切開しておく様です。

ただしこれらは縫合した後、自然治癒しますのであまり心配しなくても良いでしょう。

2.尿道、膀胱の裂傷

尿道や膀胱は子宮ととても近い場所にありますので、こちらにも影響が出る場合があるそうです。

また上記の傷と同じ様にこちらも経過観察しながら自然治癒となるでしょう。

吸引分娩の費用はどれくらい?保険適応なの?

出産時に万が一トラブルが起こったり異常分娩となった場合には保険が適応され、自己負担額が減る場合があるそうです。

ではこの吸引分娩の場合はどうなのでしょうか。また実際にかかる費用はいくら位なのでしょうか。

吸引分娩の費用

一般的には吸引分娩の処置費用や吸引分娩によって出来た裂傷の縫合手術の費用として6000円〜25000円程かかってしまう様です。

この料金の差は病院によって違いがありますので、もし気になる様であれば事前に確認してみると良いですね。

医師の判断によっては保険が適応になります!

分娩時に医師が危険だと判断し、疾病と認めて吸引分娩を行った場合には保険が適応される様です。

その場合いには健康保険が適応され自己負担額は3割となります。また民間の医療保険に加入されている場合には給付金も降りるそうです。

ただし、危険な場合ではなく安全を優先して吸引分娩を行い、その結果正常分娩となった場合には保険が適応されない場合もある様です。

退院時に発行される領収書に明細や治療にかかった点数が記載されていますので、そちらで確認されるといいでしょう。

もし保険が適応されていない場合には、念の為病院に確認してみると良いですね。

まとめ

出産時には何が起こるか分かりませんが、常に母体や赤ちゃんの命を優先して色々な処置が行われます。

吸引分娩もその一つで、赤ちゃんが出てこれない場合に引っ張り出してあげることで分娩をサポートします。

しかし中には赤ちゃんの頭に影響が出たり、母体にも何らかの影響が出てしまうこともある様です。

ただ最近の医療はかなり進んでおりますので、あまり不安に考えすぎる必要はないでしょう。

 

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