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食べ過ぎちゃっても大丈夫?食べなくてもいい?妊娠初期の食欲対策

      2016/12/06

妊娠初期のつらい症状、つわり。その代表的な症状は”食”に関するものです。食欲がありすぎたり、逆に何も食べたくなくなったり、気持ちが悪くなったり、吐いてしまったり。

食べすぎると赤ちゃんに何か影響があるの?食べたくなければ食べなくてもいいの?さまざまな疑問や不安が出てくるでしょう。どのように乗り切っていけばよいのか、原因と対策をまとめました。

食欲がUPする原因(食べつわり)

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つわりと聞くと、気持ちが悪くて吐いてしまうというイメージがあります。逆に「食べなければいられない」という症状が現れるつわり、「食べつわり」もあります。つわりのある妊婦の約3割が食べつわりの症状を持つ、といわれます。

食べつわりの症状とは?

具体的な症状は以下のようなものです。

食べつわりの症状

  • 何かを口に入れていないと気持ち悪い
  • 食べると気持ち悪さが治まるので食べてしまう
  • 空腹感がなくても食べてしまう

普段の「お腹がすいた」という状態とは違い、「何か食べていないと気持ちが悪い」というのが特徴です。食べると症状が治まるという人がいれば、食べても気持ち悪く、常に食べ続けてしまうという人も。

また、吐くという症状が中心の「吐きつわり」が同時に現れる場合もあります。はじめのうちは食べつわりだったものが、だんだん吐きつわりへ移行する場合もあります。このように、一口に「食べつわり」といっても症状は様々です。

つわりの原因は解明されていない

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どうしてこんなことになるのか原因を知りたいところですが、そもそもつわりの原因ははっきりしていません。そのため、食べつわりがなぜ起こるのかもわかっていないのが現状です。しかし、いくつか考えられることがあります。

「食べつわり」の原因として考えられること

  • 女性ホルモンの分泌量やバランスの変化
  • 自律神経の乱れ
  • 赤ちゃんへのブドウ糖供給

まず考えられるのは、妊娠に大きくかかわる「女性ホルモン」の関係です。女性ホルモンの一つ「エストロゲン」は、血糖値を下げる働きをするインスリンの効き目をよくする作用を持ちます。

同じく「プロゲステロン」は、インスリンの効きを抑える作用があります。妊娠をすると、どちらのホルモンも妊娠前より多く分泌されるようになります

エストロゲンの「インスリンの効き目をよくする作用」に体が強く反応すると、血糖値は下がりがちになり、食欲が増すという結果を招く、と考えられます。

自律神経の乱れについても、ホルモンの状態と関連があります。ホルモン分泌と自律神経は、ともに脳の視床下部によってコントロールされています。そのため、妊娠してこれまでとホルモンの状態が変わると自律神経にも影響が及び、うまく働かなくなってしまうことに結びつきます。

すると、自律神経に支配されている内臓の動きが不安定になり、「食べつわり」が現れると考えられます。もう一つは、お腹の赤ちゃんに糖分が必要だから、というものです。赤ちゃんは、受精をした直後から活発に細胞分裂を繰り返し発達していきます。その際必要となるのがブドウ糖です

まずはママの体から優先して赤ちゃんへ送られます。それを補うために食欲が増すのではないか、と考えられています

食べ過ぎて母体・赤ちゃんに悪影響はないか

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食べつわりは一応食べられている状態なので、栄養不足の問題はまずありません。しかし、そのまま食欲のコントロールができないでいると、母体や赤ちゃんへの影響が心配されます

食べ過ぎによる母体、赤ちゃんへの影響

  • 体重の増加
  • 妊娠高血圧症候群
  • 妊娠糖尿病

以下で、一つずつ見ていきます。

体重増加による悪影響とは

まず心配されるのは、体重が増えすぎてしまうことです。妊娠すると、赤ちゃんがいる分必ず体重は増えます。赤ちゃん、胎盤や羊水、母体の血液や水分の増加分で、合わせて8㎏程度です。

理想の増加量は妊娠前の体格などによって一人一人違いますが、臨月の時期に妊娠前の体重+12㎏以内に抑えることが目標とされます。体重が増えすぎることによるリスクは、以下のようなものがあります。

体重が増えすぎることによるリスク

  • 難産
  • 妊娠高血圧症候群
  • 妊娠糖尿病
  • 出産後に体重が戻りにくい

まず挙げられるのは、難産になりやすいということです。脂肪が産道にも付いて狭くなり、赤ちゃんがスムーズに通れなくなってしまいます。また、お産にはしっかりした陣痛が必要ですが、脂肪が付きすぎると子宮収縮が妨げられ、陣痛の弱い微弱陣痛になりやすくなります

微弱陣痛はお産の時間を長引かせ、赤ちゃんが長時間産道にとどまるような状態を招き、胎児仮死などの危険性が高まります破水をした後であれば、赤ちゃんへの感染の心配が出てきます

また、下にも挙げますが、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病にもなりやすくなります出産後の体重が戻りにくいのは妊娠中の体重コントロールができていないことで代謝が悪くなってしまうことが考えられます。適度な運動をして代謝を上げておくことが体重増加を防ぎ、出産前の体形に戻るのも早くするでしょう。

妊娠高血圧症候群とは

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妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降から産後12週までの間に、高血圧や蛋白尿の症状が現れた場合に診断されます。ママのけいれん発作や脳出血、赤ちゃんの発育不全、常位胎盤早期剥離などを引き起こす可能性があり、母子ともに大変危険を伴うものです。

妊娠高血圧症候群の原因は明らかにされていません。しかし、通常でも肥満は高血圧になりやすいものです。そのため、食べ過ぎると高血圧を招きやすく、妊娠高血圧症候群につながる可能性があります

妊娠糖尿病とは

妊娠糖尿病は、妊娠してから血糖値が通常よりも高い状態になるというものです。お腹の赤ちゃんの血糖値も高まり、4000g以上の巨大児になるリスクがあります。流産、早産、胎児死亡などのリスクが上がり、赤ちゃんへの影響の大きいものです。

また、上に挙げた妊娠高血圧症候群にもなりやすくなります。さらに、妊娠糖尿病は出産後に糖尿病を発症しやすいことも分かっています。食べ過ぎは糖分の取り過ぎに結びつきます。そのため、妊娠糖尿病への注意が必要になります

食欲を抑えるために出来ること・食事の時の工夫

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食欲のコントロールができていないと、つわりが終わって普通に食べられるようになった時に様々なリスクがあることを上で述べました。食べるものや食べ方の工夫で、コントロールすることは可能です。具体的にどのようにすればよいのかをまとめました。

食欲を抑えるには

空腹を感じると気持ち悪くなったり、常に気持ち悪さを感じていたりと症状は様々です。ポイントは「長時間口に入れておけるもの」を食べる、ということでしょう。

例えば以下のようなものです。

食欲を抑える食べ物

  • ガム
  • 野菜スティック

ガムや飴は、すぐに飲み込むようなものではありません。しばらく口に入れておけるため、口寂しいのを防ぐことができるでしょう。また、唾液が少しずつ胃に入り、気持ち悪さを和らげることにもなるでしょう

野菜スティックガムは噛みごたえのあるものです。しっかり噛むことで満腹感を得やすく、次々食べてしまうのを防ぐことができます。もう一つの方法として、カロリーの低いものを食べるのもよいでしょう。食べ過ぎてしまっても影響は少なくなります。例えば次のようなものです。

カロリーの低い食べ物

  • サラダ
  • 海藻類
  • 豆腐

サラダは、トマトやレタスなど様々なものを加えれば栄養価も上がります海藻サラダにしてもよいでしょう。酢昆布などは、噛みごたえもあってよいものです豆腐食べやすく、栄養豊富という面でもよいものです。

気を付けなければいけないのは味付けです。ドレッシングや醤油などをかけてしまうと、カロリーや塩分の取り過ぎになってしまいます。

食事の際の一工夫

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食事の仕方でも、食欲を抑え食べ過ぎを防ぐことができます。以下のようなことをしてみましょう。

食事の仕方で食欲を抑える方法

  • 少しずつ回数を分けて食べる
  • よく噛んで食べる
  • 野菜から食べる

空腹になると気持ち悪くなるという場合は多くあります。空腹を感じる時間を減らす意味から、食事の回数を増やすとよいでしょう。その際注意したいのは、一回の量を少なくすることです。量をコントロールすることで食べ過ぎを防ぐことができます

よく噛んで食べると満腹感を感じやすくなるといわれます。普段の2倍は噛もうなど、具体的に意識して行うとよいでしょう。噛む時間が長くなると、食事時間も長くなります。その分気持ち悪さを感じる時間が減るでしょう野菜は血糖値の上昇が緩やかなため、食べる順番を野菜類からにすると急な血糖値の上昇を抑えられます。

急に血糖値が上がると、インスリンの分泌が多くなり、その結果、急に下降することにつながりますそれは食欲増進につながるため、注意が必要です。

食欲がないときは無理にでも何か食べるべき?

吐いてしまって食べられないという場合や、食べられないわけではないが何も食べたくない場合などもあるでしょう。この時期の赤ちゃんはまだ小さく、必要な栄養はママから優先的に送られるので、赤ちゃんの成長には影響はありません

けれど、食べられるのならそれに越したことはありません。食べないでいるとママの体力が落ち、倒れてしまいます。ただ、3食摂らなければなど無理をする必要はありません。食べられそうな時を狙って食べられるものを食べられるだけ、というのが基本です。

どうしても食べられない時にでも、水分だけは摂るようにしましょう。脱水に陥る危険があります。水分も摂れない、また、体重が5㎏ほど急激に減る、といった場合は受診をしましょう。妊娠悪阻という病名が付き、入院治療が必要な場合もあります。

おススメの食べやすいもの

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食欲がなくても、できれば食べた方がいい。そんな時食べやすいものを挙げました。

食欲がなくても食べやすいもの

  • トマト
  • パイナップル
  • イチゴ
  • 豆腐
  • そうめん
  • ヨーグルト
  • 野菜スープ
  • 野菜や果物のジュース

妊婦はすっぱいものを好むとよくいわれますが、酸味のあるものはムカムカした気持ち悪さを抑えてくれます

  • トマトパイナップルイチゴなどは口当たりがさっぱりとしていてよいでしょう。
  • 豆腐は味が淡白で口に入れやすいでしょう。また、栄養価も高くよいものです
  • そうめんもはっきりした味がなく、冷たいものは特に口にしやすいでしょう
  • ヨーグルトも酸味のあるものです。カルシウムなどの栄養も摂ることができます糖分の摂り過ぎを控えるためには、プレーンタイプがよいでしょう
  • 野菜スープのスープだけを飲む、というのもよい方法です。固形物は食べ辛くともスープなら口にしやすいでしょう。また、野菜の栄養が溶け込んでいて、栄養補給にもなります
  • 野菜や果物のジュースも、野菜スープ同様口にしやすく栄養補給にもなるでしょう

つわりの時期の食べ物は、先にも述べた通り「食べられるものを食べる」ことが基本です。口当たりよくさっぱりとしていて食べやすいと思われるものを挙げましたが、脂っこいものなど一見食べ辛いと思われるものが食べられる場合もあります。いろいろ試して自分が食べられるものを見つけましょう。

まとめ

妊娠初期の大きな悩みは食にまつわるものです。食べられるのなら食べた方がよいですが、食べ過ぎは様々なリスクを抱えることになります。「食べられるものを食べられるだけ」が基本ではありますが、妊娠初期から食欲コントロールをしっかりとしていきましょう。

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