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イライラする、泣けてしまう・・・妊娠初期の不安感の原因とその対策

      2016/05/11

妊娠初期に不安感に襲われることはよくあります。

流産しないだろうか、赤ちゃんは元気だろうか、この出血は何だろう・・などなど、たとえ病院で大丈夫といわれても不安で仕方がなくなります。

また、訳もなくイライラしたり泣けてしまったりと、気持ちが落ち着かないこともよくあります。

これらのことが起こるのは、やはり妊娠をしているから。赤ちゃんのためにも穏やかに過ごせるよう、ぜひ以下のことを実践してみてください。

妊娠初期にいろいろなことが不安になる原因

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妊娠初期に起こる情緒不安定の原因は、大きく分けてふたつ挙げられます。

妊娠初期の不安感の原因2つ

  • ホルモンバランスの急激な変化
  • 妊娠を発端とするストレス

妊娠前には生理と共に分泌量の減る女性ホルモンが、妊娠すると分泌が継続、増加します。

また、それまで分泌されていなかったホルモンも分泌されるようになります。

また、妊娠したことで、つわりに代表される体調の変化赤ちゃんの成長に対する様々な心配ごと禁欲的な生活を強いられる、などからストレスを感じやすくなります。

そうしたことから、気持ちの不安定さが起きていると考えられます。

以下で詳しく見ていきます。

妊娠でホルモンバランスが大きく変化する!

妊娠していない時のホルモン分泌は以下のようになります。

非妊娠時の女性ホルモンの分泌経過

  • 排卵の頃までは女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が多い
  • 排卵以降は「プロゲステロン」の分泌量が増加
  • ふたつのホルモンの分泌量が激減し、生理が始まる

妊娠をすると、ふたつのホルモンは継続して分泌し続けます。そして、胎盤を作るための「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」など、複数のホルモンが多く分泌されるようになります。

このように、妊娠すると妊娠前とはホルモンの状態が大きく変化し、そのことが精神状態にも大きく影響するのです

ホルモンバランスの変化が自律神経に影響

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では、なぜホルモンの状態が変わると不安感が生まれるのでしょう。それは、自律神経の働きが不安定になるためです。

ホルモンを分泌する指令は、脳の視床下部という部分が担っています。そこから、脳下垂体という視床下部から伸びた部分にホルモンを出すよう命令が下され、必要に応じて分泌されます。

これは、妊娠出産に関わるホルモンばかりではなく、すべてのホルモン分泌において同じです。

この視床下部は、自律神経をコントロールしている部分でもあります。

自律神経とは、血管や内臓の働き、体温調整など、体を正常に保つ作用を持ち、自分自身の意思でコントロールすることのできないものです。

また、視床下部は欲望をはじめとする感情面にも大きくかかわりを持ちます。

そのため、精神状態の不安定さは、自律神経の不調である自律神経失調症の症状としても表れます。

視床下部はホルモン分泌と自律神経の両方を支配する役割を持っています。

どちらかが不安定になるともう一方にも影響を与えやすくなってしまうのです

そのため、妊娠をしてホルモン分泌が大きく変化すると、心も大きく左右されるのです。

ストレスが自律神経の不調につながる

自律神経は外部からのストレスにも大きく影響されます。それは、自律神経をコントロールしている視床下部が感情面にもかかわりがあるためです

妊娠をすると、それまでとは様々なことが一気に変わり、心身ともに大きな変化があります。

例えば以下のようなことです。

妊娠に伴う心身等の変化

  • つわり
  • 生活習慣の変化
  • 赤ちゃんの成長への不安
  • 家族からの圧力

体調の変化の最大のものにつわりが挙げられるでしょう。思うように食事ができないことは大きなストレスです。

また、お腹の赤ちゃんをしっかり育てるためには我慢しなければならないことも増えます

お酒を飲めない、甘いものや塩分の取りすぎに注意を払わなめればいけない、など、好きなものを好きなように食べるわけにはいかなくなります。

体を冷やしてはいけない、規則正しい生活が求められる、など、日々の生活自体も大きく変化させる必要がでてきます

赤ちゃんは順調なのだろうか、流産しないだろうか、など、自分で確かめることができない分赤ちゃんの成長に対して不安に感じてしまうことも多いでしょう

そして、新しい家族が増えることに対して、夫を始め両親義父母からの無言の圧力を感じてしまう人もいるでしょう

健康な子を産まなければならない、良い母親になりきちんと育てなければならない、など、自分にプレッシャーをかけてしまうことにつながります。

こうしたことがストレスになり、自律神経の不調をもたらし、不安感を増大させることにつながってしまうのです

マタニティー・ブルーって妊娠初期にも起こる?

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マタニティー・ブルーは「一過性の軽度なうつ状態」と定義されています。

出産後に指摘されることの多いものですが、妊娠中にも起きることは大いにあり得ます。特に、妊娠初期と後期が多いとされています。

妊娠中のマタニティー・ブルーは、妊婦の約1割~3割で起こるとされています。

しかし、あるアンケートでは、妊娠中にマタニティー・ブルーを経験した、と答えた人が5割を超えるという結果が出されています。

その内の約5割が妊娠初期、約3割が後期であったと回答しています。

マタニティー・ブルーの主な症状は以下の通りです。

マタニティー・ブルーの症状

  • 強い不安感
  • 訳のないイライラ
  • 訳もなく泣けてくる
  • 気分の落ち込み
  • 情緒不安定
  • 不眠・過眠
  • 拒食・過食

上記のような症状が複数ある、症状が強い、などの場合は、単なる不安感ではなくマタニティー・ブルーかもしれません。

また、以下のような人がなりやすい傾向にあるといわれています。

マタニティー・ブルーになりやすい人の4つの特徴

  • 几帳面
  • 神経質
  • 完璧主義
  • 内気

ホルモンバランスの急激な変化は精神面に影響しやすいことを上で述べました。

出産後もホルモンバランスが大きく変化する時期ですが、妊娠初期も同様のため、マタニティー・ブルーが起きやすいのです

妊娠中期に入るとつわりが治まるなど体調が安定し、胎盤が完成して流産の可能性も激減するなどするため、精神的にも安定してくるのが一般的です。

マタニティ-・ブルーは一過性のものです上記のような症状が継続して表れているような場合は、精神疾患が心配されます

医師に相談し、適切な対応をしてもらうことが必要です。

不安で眠れない、泣いてしまう、夫に当たってしまうときの対処法4つ

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上で述べたとおり、妊娠初期に気持ちが不安定になることは決して珍しいものではありません。

また、原因のひとつがホルモンバランスの変化であるため、誰でもなる可能性のあるものです。

まずは、そのことをしっかり認識しましょう。それだけでもずいぶん気持ちが落ち着くでしょう。

その上で、次のことを実践してみましょう。

不安感解消のための方法

  • 体を休める
  • 体を動かす
  • マタニティーサークルへの参加

以上のことをポイントに、ひとつづつ対処法を考えていきましょう。

不安で眠れない夜は眠れる時に眠る

不安感が強くて夜眠れないようなときは、眠れる時に眠るようにしましょう

夜間みなが寝静まっていると余計に不安感が増すものです。昼間の方が眠りやすいということはあるでしょう。家事を放棄してでも、眠れる時に眠るようにしましょう。

無理にいつも通りの生活を維持しようとすると、疲れがたまり症状は悪化してしまいます。体を休めることを第一に考えましょう

つわりがそれほど酷くないなどで動けるのであれば、散歩をするなどして体を動かすのもよいでしょう

適度な運動は爽快感を得られ、ストレス解消になります。また、程よい疲れは睡眠をさそいます

外へ出て日の光を浴びることも重要です。外での運動が不安な場合は、日の当たる明るい部屋で過ごすこともよいでしょう

太陽の光を十分に浴びることは、体内時計を調節し、入眠しやすくします。最も良いのは朝日を浴びることといわれます。

泣けてしまう時には泣いてしまおう

思いっきり泣いたらすっきりした、という経験も持つ人は多いでしょう。無理をして我慢するよりも、泣きたいときには泣いてしまった方が精神衛生上は良いものです。

その際、不安な気持ちも一緒に吐き出してしまえるとなお良いでしょう。

実家の母親や妊娠出産を経験済みの姉妹、親しい友人などに話を聞いてもらい、気持ちを受け止めてもらえると不安感はかなり解消されるでしょう。

それが難しい場合お勧めしたいのが、マタニティーサークルやマタニティー相談を利用することです

同じ立場の人たちの集まる場所です。共に過ごすだけでも安心感が得られるでしょう。

また、スタッフに話を聞いてもらうこともできます。

スタッフは妊婦の状況に詳しい資格などを持つ場合がほとんどです。しっかり話を聞き相談に乗ってもらえるはずです。

マタニティーサークルやマタニティー相談は、母親学級などの名称で、出産予定の病院や各自治体の子育て支援策などで行われています。

妊婦検診や母子手帳入手を通じて案内されることが多いでしょう。民間の団体が行うものもあります。

泣けてしまうことは、決して恥ずかしいことではありません。一人で抱え込まないようにしましょう。

日頃から少しずつ気持ちを話して夫を最大の理解者に

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一番身近にいる夫の理解は不可欠です。でも、男性である夫が一番理解しにくいであろうことも事実です。

もし夫に当たっても、そうなってしまった自分をあまり責めず、気持ちの落ち着いているときに少しずつ話をするようにして、理解をしてもらいましょう

夫に話をする際のポイント

  • 素直に気持ちを話す
  • 夫へのねぎらいの言葉を付け加える
  • 頼みごとをするときには具体的に
  • 感謝の言葉を忘れずに

気持ちが落ち着いていて素直になれそうな時を見つけて、少しずつ話しましょう

その際大切なのは、夫も仕事等で大変なことを分かっていると、一言付け加えることです。

また、家事などをやってほしい場合は具体的に伝えること。そして、満足いくようにできていなくても責めないようにし、ありがとうと言葉に出しましょう

こうしたことを続けていくうちに、たとえイライラして当たってしまってもだんだんと受け止めてもらえるようになるでしょう。

もう一つ、上にも挙げたマタニティーサークルに一緒に参加することもとても良い方法です

現在は両親学級やプレ親学級などの名称で日曜などに開催され、両親ともに参加することを奨励している場合も多くあります。

また、父親学級を開催しているところもあります。

内容は、妊娠の経過や出産の実際を学ぶというものですが、そうしたことを通じて妊娠出産が一大事業であることは大いに感じられるでしょう。

また、現在は「イクメン」といった言葉の流行を受けて、妊娠中から「イクメン」を目指して父親の啓蒙のために雑誌などでも特集が組まれたり、冊子を作成配布する自治体などもあります。そうしたものを読んでもらうのもひとつの方法でしょう。

妊娠初期の不安な気持ちを夫が理解してくれたら、これほど心強いことはないでしょう。

それには、少し努力が必要かもしれません。分かってもらうのは難しいかもしれないことを認識しつつ、それでも、分かってもらうために遠慮なく助けを求めましょう。

辛い場合は受診する

辛い場合はあまり我慢をせず受診をしましょう。夫の理解を得られそうにない、分かってくれそうな人が周りにいない、という人もいるでしょう。

そのような時は、専門家に聞いてもらうのが最も良い方法なのは言うまでもありません。

自分で何とかしようと頑張ることはストレスになり、赤ちゃんにとってあまり良いこととはいえません

妊娠初期の不安感は、ホルモンの影響を過分に受けてのことのため、誰にでも起こり得るものです。決して恥ずかしいことでも、怠けているためでもありません。

薬が出される場合もあるため、妊娠していることは必ず話すようにしましょう。

薬によって眠れるようになったり気持ちが落ち着いたりする方が、赤ちゃんにとっても夫婦の仲にとってもよいことは間違いありません。

あまりに我慢しすぎると、症状が重くなり精神疾患発症に結びつく可能性もあります

症状が改善されない、重くなってきたなどが感じられる場合は、即受診をしましょう。

まとめ

妊娠初期の不安感の大きな原因は、この時期特有のホルモンバランスの急激な変化です。

そのため、誰にでも起こる可能性のあることです。我慢をし過ぎないようにし、様々な工夫をしながら夫をうまく巻き込んで、できるだけ穏やかに過ごせるようにしましょう。

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