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安定期・妊娠中期に流産?後期流産の原因と予防法

      2016/08/01

妊娠12週目を過ぎた中期の段階でも流産が起こることはあります。妊娠初期段階の流産と比べると、胎児側の要因ではなく、母体側の要因で流産が引き起こされる割合が増すことが特徴です。

妊娠は無事に出産を終えるまでは、何が起こるか分からないと言われています。ここでは妊娠中期の流産の症状を確認し、原因と予防法も見直しておきましょう。

後期流産とは?確率とは?

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妊娠12週未満の「流産」を「早期流産」とするのに対し、妊娠12週以降22週未満の「流産」を「後期流産」といいます。

大きな違いとしては「後期流産」については法令上死産の場合と同じ扱いになり、死産届が必要になるところです。

また、初期流産では多くの場合、染色体異常など胎児側の問題が要因となって引き起こされるものですが、後期流産では母体側の問題が要因となって引き起こされる率が高いというところも特徴です。

つまり防ぐことができる場合も多いといえ、逆に流産にいたる際は精神的ダメージも大きくなりがちです。

自然流産の発生率は、全妊娠の約8~15%。そのうち8割以上が初期流産であり、後期流産の割合は2割にも達しません。

ということは、妊娠中期以降の流産の確率は妊娠初期に比べてグンと低いといえるのです。

後期流産の症状3つ

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症状としては初期流産とほぼ同じです。引き続き体の変化に注意しながら過ごすようにしましょう。

1.出血

出血が続いたり、鮮血が見られることが増えている場合、後期流産が生じる可能性が疑われます。

すみやかに医師に問い合わせましょう。

2.下腹部の痛みやお腹の張り

下腹部の痛み、お腹の張りが続くようになると切迫流産の心配があります。

横になっても様子を見ていても症状が治まらない場合は、流産を引き起こす危険性がありますので要注意です。

3.目立った症状がない

後期流産も妊娠初期の流産と同じように、症状がないこともあります。

胎児の心拍を測ったり、超音波検査など定期的な検査や診断で判明することがあります。

後期流産の3つの原因

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後期流産では、染色体異常など胎児側の原因によって引き起こされる割合は3~4割です。

つまり、母体側の原因によって引き起こされる割合が増えていきますので、ここで見てみましょう。

1.感染症

感染症の多くは以下のものです。

細菌性膣症

妊娠中のホルモンバランスの変化により、膣の自浄作用が低下し、細菌が増殖する炎症です子宮頚管炎、絨毛膜羊膜炎を引き起こす原因となります。

症状

おりものの増加、もしくは臭い、膣のかゆみなどがみられます

治療

膣洗浄、抗生物質などがあります

絨毛膜羊膜炎

膣や子宮頚管の細菌が原因で、子宮の中で赤ちゃんをつつむ羊膜、絨毛膜に細菌が感染し、炎症状態になってしまうことをいいます。

症状

母体の発熱、子宮収縮など挙げられますが、切迫早産を引き起こす危険性があります

治療

膣洗浄、子宮収縮抑制など、医師による診断によります

2.子宮の異常

子宮筋腫

子宮内に発生する腫瘍のことをいいます。筋腫の存在だけでは問題になりませんが、大きさ、位置によって胎児の発育を妨げることになり、後期流産の確率を高くします。

症状

多くの場合は無症状ですが、妊娠中、子宮の成長を筋腫が邪魔することにより、子宮収縮を起こしたり、血管を圧迫しすることで、胎児に栄養が行き届かなくなり、後期流産を招きます

治療

超音波検査で観察のうえ、摘出などを行います

子宮奇形

子宮の形が異なり、胎児を守るという子宮本来の動きが行えない症状のことをいいます。

症状

習慣性流産、胎児発育遅延、子宮収縮異常などをおこします

治療

形に問題があるからと言って、すべての場合において流産につながるわけではありません。超音波検診にて医師と相談すべきでしょう

子宮頸管無力症

妊娠14週目以降に、膣と子宮の内側をつなぐ子宮の入り口である子宮頸管が開いてしまうことにより、胎児が出てきてしまう症状です。後期流産の原因の15~20パーセント占めています。

症状

無症状、先天性なものといえます

治療

妊娠15週~20週頃の検診で経膣超音波検診を行い早期発見できた場合、子宮頚管を縫い縮める手術を行います。

またすでに以前の妊娠で、子宮頚管無力症と診断された場合、習慣性流産の可能性がある場合はもう少し早い段階で、行うこともあります。

3.妊娠高血圧症候群

妊娠20週以降、妊娠によるホルモンバランスの低下から、高血圧となり、それに伴う症状が表れることを総称します。

胎児の発育が遅れたり、胎児の仮死を引き起こすこともあります。

症状

むくみ、蛋白尿、高血圧などがあらわれます。

治療

安静にし、低カロリー、減塩の食事療法で血圧を下げていくことが原則で、薬の服用を必要とすることもあります。

妊娠中期の流産の予防法2つ

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後期流産の原因を見てきました。

子宮奇形や子宮筋腫など最終的に手術が必要な場合もありますが、多くの場合、定期検査にて早いうちに発見されれば、後期流産は予防できるといえます。

1.検診

感染症、子宮の異常に関しては、超音波検診や触診などで発見できます。

また、妊娠高血圧症候群に関しては、血圧数値を測ったり、血液検査にて判明しますので、定期的な検診は欠かせません。

2.ストレス、過度な運動を避け、規則正しい食生活を送る

食生活に気を付け、ストレスをためないようにすることで、免疫力の低下を予防し、感染症にかかりづらい体づくりができます。

また規則正しい食生活は、高血圧予防になります。ストレス、過度な運動は、お腹の張りをもたらし、切迫流産につながる危険性がありますので気をつけましょう。

まとめ

妊娠後期でも発生率はかなり減るものの、なお流産の危険性があります。症状は初期と変わりませんので、妊娠中通して、母体の状態に注意することが大事でしょう。

後期に起こる流産は、母体側の原因によるものの可能性が高くなりますので、定期検診、健康的な生活を送るようにするなどして、予防していきたいものです。

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