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妊婦の頭痛の原因と5つの対処法!カロナール・ロキソニンは飲んでもいい?

      2016/05/10

妊娠中は特に頭痛で悩まされる人が多いです。もともと頭痛持ちの人も、妊娠して更に頭痛が酷くなることがあります。

しかも妊娠中はお腹の赤ちゃんの事が気がかりで、薬を飲んでいいものか迷ってしまいますよね。

そこで、なぜ頭痛が起こるのか、妊娠中でも飲める薬があるのかなどをまとめました。

妊娠したら頭痛に悩まされる妊婦さんが多い理由


妊娠中は10ヵ月という、とても短い期間に急激な身体の変化が表れる期間です。その急激な変化に身体がついていけず、頭痛が起こることがあります。

妊娠中に頭痛になる主な理由は次のようになります。

妊娠中に起こる頭痛の5つの原因

1.ホルモンのバランスの変化によるもの

妊娠をすると分泌される女性ホルモンの中でもプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。

これは、お腹で赤ちゃんを育てる為に重要な役割をするホルモンなのですが、プロゲステロンが分泌されることで、憂鬱になったり、感情の起伏が激しくなったりすることがあります。

その際、精神的にストレスが溜まってしまう事で頭痛を発症することがあります。

2.鉄分不足による貧血によるもの

鉄分が足りなくなると、血液の中にあるヘモグロビンが減少します。ヘモグロビンが減少すると、身体全体の酸素が少なくなります。

頭の血管の酸素も少なくなりますので、血管が酸素を多く取り入れようとする為、広がります。

血管が急激に広がる事で、頭痛が発症します。

3.運動不足、身体の疲れによるもの

妊娠中は、身体が辛いことが多くどうしても運動不足になりがちです。

つわりの時期などで、かがんでいること多かったり、同じ姿勢で過ごしている事が多い、寝不足などの原因により身体が疲れてしまいます。

身体にストレスがかかることで身体の血流が悪くなってしまい、その結果、頭痛が発症することがあります。

4.出産前などの精神的ストレスによるもの

出産前になると、出産時の事をあれこれ考えて過ごすものです。初めてのお産の時など余計に心配してしまい、かえってストレスを感じてしまいます。

精神的なストレスも頭痛の原因の1つと考えられています。

5.妊娠高血圧症候群の症状によるもの

妊娠高血圧症候群とは、昔は妊娠中毒症と呼ばれおり、妊娠中に発症する疾患です。

高血圧、尿蛋白、むくみの症状のうち1つまたは、2つ以上見られる場合で妊娠してから発症したものの事を言います。

妊娠後期の激しい頭痛や、めまいの症状を引き起こす原因となっています。

一般的な頭痛の種類

一般的な頭痛の種類は次のものがあります。

片頭痛

エストロゲンという女性ホルモンが急激に減少すると、セロトニンという神経伝達物質が脳の太い血管を広げ、細い血管を縮めます。

セロトニンには、血管を収縮させて、興奮を抑える役目があります。

通常、脳の細い血管を広げ、太い血管を収縮させているのですが、片頭痛が起きる場合は、この反対の働きをします。

その結果、脳の神経が圧迫されて頭痛が起きます。

妊娠前ですと、生理前の頭痛に多い原因の1つで、妊娠するとエストロゲンは比較的安定するため、片頭痛は起こりにくいとされています。

しかし、妊娠したから片頭痛が起きないというわけでもありません。

エストロゲンの分泌が安定するのは、妊娠中期から後期と言われていますので、妊娠初期の場合は、片頭痛が起きることがあります。

片頭痛の主な症状

  • こめかみなどにズキンズキンと脈打つような強い痛み
  • 身体を動かすと頭にガンガンとした痛みが響く
  • 4時間から2、3日続く

緊張型頭痛

主に身体的なストレス、精神的ストレスなどで起こるとされている頭痛です。

例えば、仕事や家事で忙しいと無理をしたり、仕事や生活などで不安を感じたり、長時間無理な姿勢や、パソコンに向かっている、などが原因で起こります。

妊娠中では、つわりの時期に無理な姿勢で座っていることが多い、動く事が辛い為に運動不足になるといった事が原因で緊張型頭痛になる人も多いです。

頭痛が起こるメカニズムとしては、身体の筋肉の血管が縮むと血流が悪くなります。

血管の中にはピルビン酸や乳酸が発生しますが、血流が悪い為に筋肉に老廃物として溜まってしまいます。

その老廃物が周りの神経を刺激することで頭痛が起きます。

緊張型頭痛の主な症状

  • 後頭部や、首に痛みを感じる
  • 首、肩、背中がこっている
  • 身体を動かすと痛みが軽減する
  • 同じ痛みが毎日続く

群発性頭痛

群発性頭痛とは、20代から40代の男性に多い頭痛です。男性に多いとありますが、女性にも発症します。

主にアルコールや喫煙が引き金になって発症します。

頭の片側に痛くてじっとしていられない痛み15分から3時間程度続きます。

期間的には1、2ヵ月に集中して起こります。ただし、この頭痛は発症率が緊張型頭痛に比べて非常に低く、男性に多いとされています。

放置は危険な頭痛もある?!妊娠高血圧症候群って?見分け方と受診の目安

妊娠高血圧症候群とは?

妊娠中期20週以降から出産後12週までに高血圧が出ます。

高血圧診断目安

  • 最高血圧140mmHg以上
  • 最低血圧90mmHg以上

妊娠高血圧症候群は最低血圧が90mmHgを上回るのが特徴です。

高血圧と同じく、尿に蛋白に+が出たり、むくみが出ることもあります。

高血圧症候群の症状で、怖い合併症に子癇(しかん)というものがあります。

妊娠末期に起こる事が多く、意識消失やけいれんの発作が起こり、その場合、母体の死亡率が10~15%、赤ちゃんの死亡率が25~40%と言われています。

妊娠高血圧症候群のリスクが高い方

  • 高齢(35歳以降での)初産の場合
  • 肥満または肥満気味の場合(55kg以上の場合)
  • 2人目以降の妊娠で前の出産から5年以上あいている場合
  • 双子など多胎妊娠の場合
  • 尿や歯周病など感染症にかかっている場合

このような症状の時は直ぐに受診を!

  • 激しい頭痛が起こる
  • 視界が暗いまたは、狭い、目がちかちかするなどの異常
  • めまいや、耳鳴りが起こる
  • 嘔吐、吐き気や胃痛がある

子癇(しかん)は、妊娠後期8ヵ月以降に発症することが多いです。頭痛以外にこのような症状がみられる場合には、直ぐにかかりつけの病院を受診しましょう。

妊娠中の頭痛の対処法5つ

頭痛が片頭痛か緊張型頭痛かを見分けて対処しましょう。

片頭痛の対処法

1.痛い場所を冷やす

片頭痛の場合、血管が広がる事で起きる頭痛ですので、温めると余計に症状が悪化してしまいます。

痛い部分を氷やぬれタオルなどで冷やします。

2.暗い部屋で静かに過ごす

片頭痛は身体を動かした際、痛みが増すのが特徴です。また、光や音なども痛みの原因になります。

暗い部屋で静かに横になって過ごしましょう。

3.カフェインを適度に摂る

カフェインには、血管を収縮させる作用があります。カフェインは主にコーヒーや緑茶に含まれています。

痛み出してすぐに飲むと痛みが軽減します。

過剰摂取は逆に頭痛を誘発する原因になりますので控えましょう。

緊張型頭痛の対処法

1.痛い場所を温める

緊張型頭痛の場合、全身の血流が悪くなる事によって頭痛が起こります。

痛い部分を温めると血流がよくなりますので、蒸しタオルやお風呂などで患部を温めるようにしましょう。

2.軽い運動をする

緊張型頭痛は全身の血流が悪くなり、肩こりや、首、背中の筋肉が緊張することで起こります。

緊張型頭痛は、身体を動かすと頭痛が軽減するのが特徴ですので、軽いウォーキングや、ストレッチ、マタニティヨガや、マタニティスイミングなど、緊張型頭痛を軽減し、更にストレス発散にもなりますので、おすすめです。

妊娠中の頭痛の予防法6つ

片頭痛の予防法

1・頭痛を誘発する食品の過剰摂取を控える

片頭痛の場合、血管を広げる作用のある食品を摂る事で頭痛が誘発されることがあります。

血管を広げる食品

  • 赤ワイン、ぶどうなど(ポリフェノール)
  • ベーコン、ハム、ソーセージ、タラコ、イクラなど(亜硝酸化合物)
  • ローカロリー、ノンカロリー、ゼロカロリーの飲料や食品に使用される(アスパルテーム甘味料)など

片頭痛の際はこれらを摂取すると、頭痛を引き起こす原因になります。過剰摂取は控えましょう。

2.睡眠時間を適度にする

妊娠中はとにかく眠いものですが、睡眠時間が多すぎても少なすぎても身体にストレスがかかり、頭痛の原因になることがあります。

3.水分をきちんと摂る

身体の水分が不足していると、身体の血流が悪くなり頭痛が起きます。

妊娠中に必要な水分量は、食べる量、飲む量と合わせて2リットル必要と言われています。

緊張性頭痛予防法

1.急激な体重増加を避ける

妊娠中は、どうしても急激に体重が増えてしまう期間です。体重が急激に増えると、バランスを保つために首や背中、腰に負担がかかり頭痛が発症します。

体重は、病院の指示以内に抑えるようにしましょう。

2.睡眠環境を整える

妊娠中は、睡眠時の姿勢で身体の疲れが取れない事があります。疲れが取れない状態が頭痛の原因になりますので、抱き枕を使用するなど、快適に眠れるように環境を整えましょう。

3.血管を縮める食品の過剰摂取を控える

緊張性頭痛は、血管の血流が悪くなることで起こる頭痛です。血管の収縮作用のある食品の過剰摂取を控えましょう。

血管を縮める食品

  • チョコレート、ココア、チーズなど(チラミン)
  • みかん、れもんなど(オクトパミン)
  • スナック菓子、レトルト食品など(グルタミン酸ナトリウム)
  • コーヒー、緑茶、紅茶など(カフェイン)

緊張型頭痛の際はこれらを摂取すると、頭痛を引き起こす原因になります。過剰摂取は控えましょう。

薬に頼ってもいいの?妊娠中でも頭痛がツラいときに飲める薬6選!

1.カロナール

アセトアミノフェンが主成分の頭痛薬です。比較的穏やかに効くので妊娠中でも使用できる薬として知られています。

2.タイレノール

こちらもアセトアミノフェンが主成分の頭痛薬です。カロナールと同じように妊娠中でも使用できる薬の1つです。

3.ノーシン

アセトアミノフェンと、カフェインなどが主成分の頭痛薬です。こちらも、妊娠中でも比較的安全に使用できます。

4.バファリンルナi

アセトアミノフェンとイブプロフェンを配合している頭痛薬です。イブプロフェンが配合されている為、妊娠32週以降の人には禁忌薬とされています。

5.イブ

イブプロフェンが主成分の頭痛薬です。こちらもバファリンルナiと同じように妊娠中期までは問題なく使用できる薬です。

妊娠32週以降は禁忌薬とされています。

6.葛根湯

漢方薬で穏やかに作用するので、妊娠中でも問題なく使用できます。葛根湯は肩こりや頭痛にも良く効く薬の1つです。

発汗作用があるので、冷え性の方におすすめです。

ロキソニンは服用してもいい?

ロキソニンは、即効性がある解熱鎮痛剤の1つです。

主成分である、ロキソプロフェンナトリウムには妊娠中の母体や赤ちゃんに対しての影響が確立されていないため、医師の判断のもとのみ妊娠中期に使用できます。

まとめ

頭痛には種類があり、どちらの頭痛か見分ける事で適切な対処ができます。

薬は服用できるものもありますが、決して自己判断で使用してはいけません。使用できるかどうかは必ず、かかりつけの病院に相談してください。

妊娠初期は大切な器官ができる時期です。薬の影響が出てしまう事も十分にあります。また、妊娠後期に禁忌されている薬を服用すると、赤ちゃんの動脈管に影響が出る為服用できません。

服用できない時期は、上手にストレス発散をしたり、ストレッチで身体を動かしたり、無理をせずに過ごしましょう。

我慢できない激しい頭痛が起きた場合は、妊娠高血圧症候群の危険も考えられます。決して我慢せず病院を受診しましょう。

 

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