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前置胎盤ってなに?原因と症状は?入院は必要?出産は帝王切開なの?

   

妊娠すると「前置胎盤」という言葉を耳する事があると思いますが、どう言った病気なのかは詳しく知らないという方も多いでしょう。

妊婦さんの約0.5%の方が前置胎盤になると言われています。

では前置胎盤になってしまう原因は何なのか、またどの様な症状があるのかなど前置胎盤について詳しく説明していきます。

前置胎盤ってなに?

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前置胎盤とは通常は子宮の上の方に形成されるはずの胎盤が子宮の下の方に出来てしまい様々な合併症を伴う病気の事です。

またこの前置胎盤には3種類あり、胎盤が出来る位置によって名前や症状が違ってきます。

まずは前置胎盤の種類についてやその原因、症状などについて詳しく説明していきます。

前置胎盤は大きく分けて3種類

1.全前置胎盤

一番重症とされる「全前置胎盤」は完全に胎盤が子宮口を塞いでしまっている状態です。

見極め方は子宮口を越えている部分が2センチ以上の場合です。

2.部分前置胎盤

子宮口を少しだけ塞いでいる状態の場合には「部分前置胎盤」と言います。

こちらは子宮口を越えている部分が2センチ未満の場合です。

3.辺縁前置胎盤

前置胎盤の中でも一番症状が軽い状態が「辺縁前置胎盤」と呼ばれ、胎盤の端っこの方がほんの少しだけ子宮口にかかっています。

ですので子宮口を越えている部分はありません。

前置胎盤の原因は?.

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実は前置胎盤になってしまう明確な原因はまだ分かっていない様です。

しかし前置胎盤になってしまう可能性のある方には以下の様な特徴がある様です。

前置胎盤になりやすい人とは!?

  • 人口妊娠中絶手術を行った事がある
  • 流産の手術を行った事がある
  • 高齢での妊娠である
  • 経産婦である
  • 多胎妊娠である
  • 喫煙者である
  • 帝王切開での出産経験がある

上記に当てはまる全ての方が前置胎盤になるわけではありませんが、流産や中絶などの手術で子宮に傷がついてしまっている場合には前置胎盤になりやすいと言われています。

また多胎妊娠の場合には胎盤の数も増えるので、子宮内における胎盤が占める面積が多くなってしまいます。

その為胎盤が子宮口にかかってしまったり形成異常が起きてしまうこともある様です。

そして喫煙している妊婦さんも前置胎盤になる可能性がありますので、妊娠が分かった時点で直ぐに吸うのを止める様にしましょう。

前置胎盤の症状ってどんなもの?

お腹に痛みを伴わない少量の出血が起こることがあります。

これを「警告出血」「予告出血」と呼んでいるのですが、この少量の出血の後に大量出血が起こる可能性があるからです。

得に妊娠28週以降のお腹が大きくなる頃に出血が見られやすく、大量に出血した場合には母子共に命の危険があるのですぐに病院を受診する必要があります。

前置胎盤が治る?改善する?その可能性はどのくらい?

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大抵の方は妊娠中期に前置胎盤と診断されることが多いのですが、その場合にはその後前置胎盤の症状が改善したり、治ったりすることはあるのでしょうか。

また前置胎盤と診断されてしまった場合には何か治療法はあるのでしょうか。

前置胎盤と確定されるのはおよそ31週頃!

妊娠中期に初めて前置胎盤と診断された場合でも、半数の妊婦さんがその後の子宮の成長と共に胎盤の位置が徐々に上の方へ上がり、前置胎盤ではないと診断される方が多い様です。

これは前置胎盤が治るというよりも、子宮の肥大と共に子宮頚管が伸び胎盤の位置が上の方へずれる事で前置胎盤ではなかったという診断になる様です。

得に妊娠28週くらいまでは赤ちゃんの成長も著しく、子宮の大きさも大分大きくなりますのでそれまでは確定は出来ません。

しかし妊娠31週以降に前置胎盤と診断された場合にはおそらく最終診断も変わらないでしょう。

前置胎盤の治療は?入院が必要な理由は?

残念ながら前置胎盤だと診断されてしまった場合の治療方法はありません。

ただし前置胎盤の場合には子宮の収縮によって子宮壁と胎盤との間にズレが生じ、胎盤から大量に出血する可能性がありますので必ず安静にする必要があります。

無理な運動や性生活なども禁物となります。また出血がある場合には入院して経過観察をする様になるでしょう。

どうして入院が必要なの!?もし入院するならいつ頃なの?

少量の出血でも続く様であれば大量出血に繋がる可能性は十分に考えられますので入院が必要となります。

万が一胎盤から大量に出血してしまった場合には母子共に危険な状態になってしまう可能性がありますので、緊急の帝王切開による分娩を行う場合もある様です。

また出血が無い場合でも妊娠33週〜34週頃には安静の為に入院して経過観察をする場合が多い様でしょう。

その場合には出産までの間に分娩時の大量出血に対応する為に予め自分の血液を採取して「自己血輸血」に備えるそうです。

前置胎盤と診断された!出産はどうなるの?

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では前置胎盤と診断された場合には出産はどうなるのでしょうか。

出来れば普通分娩で出産したいと望んでいる方もいらっしゃるでしょう。

出産は必ず帝王切開なの?

前置胎盤と診断された方は分娩時に大量の出血が予想される為、帝王切開での出産になる様です。

また「癒着胎盤」の場合には無理に胎盤を摘出しようとするとかなりの出血を伴い母体の命に関わってしまいます。

そして場合によっては子宮を全摘出する手術を同時に行う事もある様です。

「癒着胎盤」とは!?

胎盤は子宮内に形成される際に細胞を根付かせてその場所に定着し作られます。

しかし前置胎盤の場合には定着する為の子宮内の膜が薄いので子宮筋層にまで細胞が根付いてしまい、中々剥がすことの出来ない状態になってしまうのです。

この場合には無理に胎盤を剥がしてしまいますと、筋層にある血管まで傷つけてしまい大量の出血を引き起こしてしまう可能性があります。

気をつけて!前置胎盤と診断されたら注意するべき事とは!?

前置胎盤になってしまうと治療法がないとお伝えしましたが、前置胎盤が引きおこす可能性のある合併症は阻止できる場合があります。

大切な赤ちゃんを守る為にもちょっとした事でも気をつけておきたいですよね。

前置胎盤と診断されたら気をつけたい4つのこと

1.お腹の張りの有無

妊娠後期に入るとホルモンのバランスなどで子宮の収縮が起こりやすくなっています。

しかし前置胎盤の方は子宮の収縮による張りが多くなると胎盤と子宮の隙間にズレが生じ、出血を起こしてしまう原因となってしまいます。

張りが頻繁に起こってしまう様であれば、張り止めを飲んだりして対処しなければなりませんので早めに医師に相談しましょう。

2.出血の有無

前置胎盤の方は例え少量の出血でもその後に大量出血を起こしてしまう可能性が潜んでいます。

万が一少しでも出血が確認された場合には速やかに病院へ連絡をしましょう

3.鉄分をしっかり摂る

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出産時に大量出血の可能性のある前置胎盤の方は妊娠中になるべく鉄分を摂取する様にし、貧血にならない様にしましょう。

鉄分の多く含む食材を積極的に食べたり、またそれでも補えない様であれば病院から鉄剤などを処方してもらうといいでしょう。

鉄分を多く含む食材
  • 納豆
  • レバー
  • 青のり
  • ひじき
  • あさり

4.安静に過ごす

妊娠28週以降の後期はお腹も大きくなり張りやすくなっていますので、なるべく安静にして過ごしましょう。

妊娠中は適度な運動も大切ですが、前置胎盤の方は一度出血が始まってしまうと母子共に命に関わってしまう可能性もありますので、一人での散歩なども極力避けた方が良いでしょう。

もし気分転換に散歩をしたい様であればご主人に付き添ってもらうと良いですね。

まとめ

妊婦さんの約0.5%の方がなると言われている前置胎盤ですが、出産時だけでなく妊娠中も何かと心配な事がつきものです。

特に普段は何も症状がない前置胎盤ですが、もし少量でも出血が起こってしまうとその後大量に出血する可能性も出てきますので、すぐに病院を受診する事が重要となります。

また出産時には大量出血の可能性が高いですので、日頃から鉄分をしっかり摂り貧血にならない様に心掛けると良いでしょう。

 

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