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いきみたいってどんな感じ?いきみ逃しって何?

      2016/12/06

お産について調べていると、必ずといっていいほど目にする「いきみ」や「いきみ逃し」という言葉。

何だかお産にはとっても重要そうだけど、そもそも「いきむ」ってどんな感じなの?いきみ逃しってなに?いついきめばいいの?

全く未知の体験なだけに、予想がつかない感覚の「いきみ」。そこで、いきみたいという感覚やいきみ逃し、いきむ時のポイントについてまとめました。

いきむってどんな感じ?

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画像出典元:http://www.yellow-chiro.com/pages/cat/002641.html

いきむとは?

出産時のいきむとは、出産時に息を込めて腹部に力を入れ、おなかの赤ちゃんを押し出して出てくる後押しをする行為です。

身体の力の入れ方は、たとえるなら大便を排出するときに似ています。ぐっとお腹に力を入れて、膣から赤ちゃんを押し出すイメージです。

いきんでいるとき赤ちゃんは?

多くの方がお腹を壊してトイレにこもった経験があると思いますが、出そうとして思いっきりいきむときは呼吸を止めていることが多いですよね。ママが呼吸を止めているということは、その間に赤ちゃんに送られる酸素も減少しています。

つまり、ママも苦しいけど、赤ちゃんも頑張って苦しさを乗り越えて生まれてきてくれるのです。

ママが上手にいきめるほど赤ちゃんは苦しみが減りますが、とにかくいきめばいいというものではありません。出産の中でママがいきむのは、お産のほぼ最終段階。それまでママは、襲ってくるいきみ感を逃すため、長い時間を闘うことになります。

では一体いついきんで、いついきんではいけないのでしょうか?次からの項目で、お産の流れをざっと説明しながら、いきむ段階やポイントを紹介します。

知っておこう、分娩の流れ

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画像出典元:http://baby.goo.ne.jp/goo/ninshin/01month/01month10/01month10_01/

お産の進み方は人それぞれですが、初産婦さんはだいたい11時間から17時間、経産婦さんは5時間から7時間かかるといわれています。

いざ出産!というときにオロオロしないよう、だいたいの流れを知っておきましょう!

お産は以下の流れで進みます。

  1. 分娩第1期(陣痛が始まってから子宮口全開になるまで)
  2. 分娩第2期(全開大から赤ちゃんが生まれるまで)
  3. 分娩第3期(赤ちゃん誕生から胎盤が出るまで)

分娩第1期

陣痛が始まってから子宮口全開大(10cm)までを、分娩第1期といいます。

日本産科婦人科学会の定義では

「分娩の開始時期は陣痛が規則正しく発来し、胎児娩出まで続く陣痛で、陣痛の周期が10分以内または1時間に6回の頻度となった時点」

出典元:産婦人科の基礎知識

お産にかかる時間は、実はほとんどこの分娩第1期。お腹が痛いかも…?という軽い陣痛から始まる人や、破水から始まる人もいるので本当に人それぞれですが、いずれにせよママは子宮口が開ききるまで陣痛と闘います。

1.子宮口0~3cm

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画像出典元:http://yuiclinichappy.ti-da.net/e5167223.html

最初は10分間隔くらいの陣痛で、子宮口は3センチくらいまで開きます。陣痛の合間はリラックスして、体力を温存しましょう。

その間、赤ちゃんは後頭部を骨盤にはめるような形で骨産道に入っていきます。

2.子宮口4~7cm

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画像出典元:http://yuiclinichappy.ti-da.net/e5167223.html

陣痛は2~5分間隔に。子宮口は7センチくらいまで開きます。NSTの装置を付けて子宮収縮と赤ちゃんの様子をチェックします。

赤ちゃんは陣痛のたびに、徐々にママの背中のほうへ顔を向けるように回旋します。

3.子宮口9cm

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画像出典元:http://yuiclinichappy.ti-da.net/e5167223.html

陣痛は1分~2分間隔に。もう少しです!いきみたくなる感覚が、このあたりでわかってくるようになります。

下半身に力を入れて踏ん張りたくなりますが、何とか力を抜いてやり過ごしましょう。

破水がまだの人はここで破水が起こったり、お産の進みをよくするために人工破水を行う場合もあります。

赤ちゃんはママの背中のほうに顔を向け、スタンバイ完了です。出てこようとする力で強烈ないきみ感が出てきますが、いきんでいいよと言われるまでママは必死でそれに耐えます。

分娩第2期

全開大から赤ちゃんが生まれるまでを分娩第2期といいます。いよいよ分娩台に移動して、もうすぐ赤ちゃんとの初対面!気合を入れて頑張りましょう!

いよいよいきむ時が来ました!

いきむのはここです。いきむタイミングは医師や助産師さんの指示に従い、強い陣痛がきたら自然の流れでいきみます。必要があれば会陰切開をして、赤ちゃんが出やすいように手助けします。

赤ちゃんは徐々に頭を産道内に入れ、陣痛が来たら頭が現れ収まったら引っ込む、排臨という状態になります。

さらに強い陣痛が来たら、頭が絶えず見えている発露という状態になり、ママの頑張りももう少し!

頭が完全に出たらいきむのをやめ、力を抜いて指示に従います。肩・お腹・足が出たら、ついに赤ちゃんの誕生です!

分娩第3期

赤ちゃんが誕生した後、軽い陣痛が起こり胎盤が出るまでが分娩第3期です。ここでも医師や助産師さんの指示に従って軽くいきむことがあります。

会陰を切開した場合は、ここで縫合をします。

以上が、おおまかな出産の流れです。こうして見てみると、いきむのは赤ちゃんを出すために分娩台に登ってからであり、前半はいきみたい感覚に耐えるいきみ逃しというものが重要なのがわかりますね。

では、そもそも子宮口が開くまでどうしていきんではいけないのかを、次の項目で説明します。

いきみ逃しって何?どうしていきんではいけないの?

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1.いきみ逃しとは

経験する前は、出産イコール分娩台でいきんでいるイメージが強い方も多くいると思います。ドラマなどで見ても、妊婦さんが分娩台で力いっぱい力んでいるシーンが多いですよね。

ですが、分娩台に上がってからよりも、かなり長丁場になって大変なのはむしろいきみ逃しのほう。

陣痛は痛いというよりも、いきみをがまんしなければならないことのほうがつらかった。結局出産まであまり「痛い」とは思わなかった。ひたすら、「いきみをがまん」だった。

出典元:プレママタウン

このように「出産時、いきみ逃しが一番辛かった…」というママもたくさんいます。

分娩第1期で子宮口がかなり開いてきたころ、いきみ感が現れます。いきみ感とは、陣痛の痛みとははっきり言って別物です。陣痛の痛みプラス、後半にいきみ感が出てくると思ってください。

なぜいきみ感が出てくるの?

赤ちゃんは、陣痛の波に乗って産道を降りてきます。陣痛の痛みとは子宮が収縮する痛みなので、収縮する子宮に押し出されて赤ちゃんは外の世界へ進んでいきます。

赤ちゃんが外に出てこようとするため、出したい(いきみたい)感覚になります。

またトイレの例えになってしまうのですが、いきみ感とはかなり強い下痢の感覚に似ています。赤ちゃんが出ようとしているので当然なのですが、「とにかく何か出てしまいそう!早く出したい!」という感じです。

出したいのに出してはいけない、それを我慢して!なんて、想像するだけでも辛いですよね。身体はいきみたい感覚をかなり強く出してくるので、それを何とかやりすごすのがいきみ逃しです。

出したいなら出せばいいのでは?と思ってしまいますが、いきみ逃しをする理由があるのです。

2.いきんではいけない理由

子宮口が全開になる前にいきんでしまうと、身体全体に余計な力が入り、子宮口が開きにくくなってしまいます。

開ききる前に無理に赤ちゃんを押し出そうとすると、赤ちゃんに充分な酸素が行き渡らず胎内環境が悪くなってしまう危険性があり、また、会陰部や子宮口に裂傷ができてしまう可能性もあります。

会陰部に裂傷してしまうと、傷が肛門にまで達し、後遺症が残ってしまう危険性があります。また、子宮口に裂傷が起こると大量に出血してしまい、開腹手術をしなければいけなくなる可能性もあります。

とっても辛いですが、自分の身体と赤ちゃんの準備ができるまで、とにかく我慢です。

とはいえ、ただただ我慢するのはとても辛いですし、体力が持たなくなってしまいます。次の項目では、上手にいきみを逃す方法を紹介します。

痛みを少しでも楽にしよう!いきみ逃しの方法

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画像出典元:cdn-ugc.cafemom.com

1.呼吸法

陣痛の時の呼吸法としては、「ヒッヒッフー」というラマーズ法が有名ですね。

勘違いしている方も多いのですが、このヒッヒッフーは全て息の吐き方です。

なんとなく「ヒッヒッ」で吸って「フー」で吐くイメージを持ってしまいがちですが、正しいラマーズ法は鼻から大きく息を吸ったあとヒッ・ヒッと短く息を吐き、最後にフーで長く息を吐きます。

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画像出典元:http://www.ikujizubari.com/Lamaze/Lamaze-breathing.html

痛みをこらえているときは、身体に力が入って息をするのを忘れがちです。できるだけ身体の力を抜いて、とにかく息を吐くことを意識してください。息を吐ききったら身体は自然と息を吸ってくれます。

ラマーズ法でなくても大丈夫なので、とにかく深呼吸が大切。深く長い呼吸を、意識しすぎるほどで大丈夫です。とにかく吐いてください。

呼吸法に集中することで、いきみ感から意識をそらせます。

2.肛門あたりを押す

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画像出典元:https://prcm.jp/album/kyon0319/pic/23553740

いきみたくなる感覚には、肛門あたりを強い力でグッと押すことがかなり有効です。

押すのは拳でも大丈夫ですが、テニスボールがすごく使えます。ご主人や助産師さんに押してもらいましょう。テニスボールは用意してくれている産院もありますので、一度かかりつけの産院に聞いてみてもいいかもしれませんね。

また、膝立ちから腰を落として座った姿勢になり、自分自身のかかとでグッと肛門を押すのもいいでしょう。

「こんなに押しても大丈夫?」くらいの強い力で押したほうが効果があります。ご主人にお願いする場合は、押してほしい場所を伝えて強い力で押さえてもらってくださいね。

3.楽な体勢を見つける

横向きになったり、四つん這いになったり、立ったりしたほうがいきみ逃しが楽になる人もいます。呼吸法や肛門を押すこととあわせて、自分の楽な体勢を見つけてみましょう。

産院によっては、体勢を変えたりするために揺り椅子やバランスボールを用意してくれているところもあります。

一度自分が出産予定の産院の設備を確認してみると、どんなふうに過ごせるかイメージできていいですね。

4.とにかく力を抜いて、痛みの合間はリラックス!

痛みで身体がこわばってしまいがちですが、身体の力を抜いて痛みを逃すことを意識してください。

子宮口が開ききったら辛いいきみ逃しの時間も終わるので、柔らかく柔らかく子宮が開いていくのをイメージしてリラックスしてください。

陣痛はずっと痛いわけではなく、合間に休憩時間があり、その間は痛みがありません。痛みがないときに水分を補給したり、リラックスして過ごしてください。

また、知らず知らずのうちに手や顔に力が入ってしまっていると、体力を消耗してしまいます。どこかに力が入っている、と感じたら、意識して力を抜いてください。

誕生の時!上手にいきんで早く赤ちゃんに会おう!

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分娩第2期に入ったら、いよいよ赤ちゃんと会うために全力でいきむとき!

いきむタイミングは助産師さんたちが教えてくれるので、以下のポイントを押さえてもうひと踏ん張りしましょう!

1.目をしっかり開けて!

目を閉じていきんでしまうと、無意識に顔に力が入ってしまいます。
しっかり目を開けて、下半身に力を入れましょう。

2.いきんでいないときは深呼吸!

いきんでいるときは赤ちゃんに送られる酸素が少なくなっています。

自分のタイミングでいきめるママと違い、赤ちゃんは休みなしにお外の世界に出ようと頑張っています。合間には大きく深呼吸して、赤ちゃんに酸素を送ってください。

次の陣痛の波まで、肩の力を抜いてリラックスしながら、次回のいきみに備えましょう。

3.あごを引いて、腰を浮かさず!

おしりが分娩台から浮いてしまうと、踏ん張りにくく下半身に力がうまく入りません。

分娩台のグリップを握り、背中をしっかりと背もたれに付けてかかとに力を入れて踏ん張ります。

頭はあごをひくように、おへそをのぞきこむようにしましょう。

まとめ

実際に難しいのはおそらくいきみ逃しですが、赤ちゃんも頑張ってると思って一緒に耐え抜いてください!

いきみ方はきっと、本能が知っているから大丈夫。本番のいきみまでしっかり体力を温存できるように、いきみ逃しのイメージトレーニングをしてみてくださいね。

 

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