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子供が急性虫垂炎(盲腸)かも!?症状と治療法まとめ 手術費用など

      2016/05/14

急性虫垂炎は痛みや症状に特徴があり、詳しい症状を知っていれば早い段階で気づくことが出来子供の痛みを手術なしに取り除いてあげることができます。

こんな症状を訴えたら危険な信号、ということを知っているか否かでは治療に入る段階に大きな差が生じます。知らなかった、では済まない危険が虫垂炎にはあります。

急性虫垂炎の原因を知り、予防方法を知ることで子供に急性虫垂炎の恐怖や痛みを感じないようにすることも可能です。出来るだけ早くに気が付いてあげられるように急性虫垂炎の症状を知りましょう。

早い段階で気が付けた場合の手術費や入院費、発見が遅れた場合に子供が感じる痛みの度合いや治療費の差についてもご紹介します!

 急性虫垂炎が疑われる4つの症状

1.おへそ周りの痛み

急性虫垂炎はお腹の右下の部分に痛みを感じると思われがちですが、虫垂炎の初期の段階ではみぞおちおへその周辺に痛みを感じる場合がほとんどです。

痛みの場所が変わったら要注意!

初期の間はおへそ周りの痛みやみぞおちの痛みを訴える場合でも、時間の経過と共に痛みの場所が変わっていきます。痛み始めはキリキリとした痛みが、時間の経過と痛みの場所が移動するのと共にズキズキした痛みに変わります。

お腹の中心から右下に向かって痛みの場所が変わる場合には要注意です。

2.吐き気や嘔吐

お腹の痛みと共に吐き気嘔吐がある場合もあります。気分が悪いので食欲がなくなり、風邪の症状のようにも見えます。

お腹の痛みが強くなると腸内の動きが悪くなるので、吐き気と同時に下痢便秘をする場合もあります。

3.38度を超える発熱

乳幼児の場合には38度を超える発熱がある場合があります。食欲もなく、お腹も痛いので不機嫌な状態が続きます。

4.お腹を触ると嫌がる

痛みを感じている部分のお腹を押さえるといつもと違う感触があったり、嫌がったりします。お腹を触った感じがこわばっているようだと症状の進行が早い場合があるので、すぐに病院に行きましょう。

軽く飛んだり、歩く振動ですら辛く、動けなくなってしまうような痛みを感じる場合もあります。

病院受診したほうがよい3つの目安

1.痛みが強くなっている

お腹の痛みを訴えてから時間が経過するとともに痛みの度合いが強くなっていく場合には、急性虫垂炎の症状が早い速度で進行している可能性があるので、すぐに病院に行きましょう。

2.食欲がなく水分も受け付けない

お腹の痛みが強く、食欲もなくなってしまい水分すら摂れない状態になると脱水症状を起こす可能性があり危険です。

全く食事が出来なくなってしまったり、水分を摂れない様子であれば病院に行きましょう。

3.腹痛・発熱・嘔吐の症状が揃っている

急性虫垂炎の主な症状である腹痛、発熱、嘔吐(吐き気)の症状が出ている場合には、すぐに病院で診察を受けましょう。

子供の虫垂炎は進行が早い場合が多いので、この3つの症状に気が付いたらすぐに病院に連れて行ってあげましょう。

なぜ急性虫垂炎になるのか?原因メカニズムを知ろう

虫垂に異物が溜まってしまう

急性虫垂炎の原因は虫垂に便の塊リンパ組織が集まったものが虫垂にたまってしまうために起きます。リンパ組織が作られすぎることで、急性虫垂炎になります。

細菌感染

虫垂に異物が詰まることで細菌感染を引き起こし、炎症を悪化させます。細菌感染することで炎症がひどくなり、虫垂の壁の血流が悪くなり壊死してしまうこともあります。

虫垂の壁が薄い

子供は虫垂の壁がまだ薄く体の発達が十分でないために炎症の進行も早く、悪化することで簡単に破裂を引き起こしてしまいます。

子供の虫垂炎の原因は、体の防御機能が未発達のためであるとも言えます。

急性虫垂炎の治療方法 手術は絶対しなくちゃいけない? 抗生剤はある?

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初期の場合

急性虫垂炎の症状は3段階に分かれています。初期の段階はカタル性虫垂炎と呼ばれ、この時期に虫垂炎を発見することが出来れば、抗生剤の投与だけで治療が可能です。

抗生物質を飲んだり、点滴として投与すると虫垂炎の炎症が止まり、手術の必要がありません。飲み薬での処置の場合は再発する可能性が10%から20%程度あります。

中期の場合

中期の状態は蜂窩織炎性(ほうかしきえんせい)虫垂炎と呼ばれ、虫垂の中が炎症を起こし、膿が溜まった状態です。

虫垂が破裂していないので腹膜炎の危険はありませんが、中期になると手術が必要です。

CT検査で虫垂が1cm以上の大きさになっている場合には、抗生物質での治療は不可能になり、手術をして虫垂を切除する必要があります。

後期の場合

後期の状態は壊疽性(えそせい)虫垂炎と呼ばれ、虫垂が壊死してしまい破裂も起こしている状態です。

この状態だと腹膜炎を引き起こしている可能性もあり、とても危険な状態で手術が絶対に必要です。

後期の段階に入ってしまうと手術で虫垂を切除するだけでなく、腹膜炎の原因である、お腹に出てしまった膿を出すために、お腹にチューブを入れる処置も必要になってしまいます。

お腹の膿を出すために1ヶ月以上の入院が必要になることもあります。

手術費用と入院費用まとめ

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手術費用

開腹手術の場合

開腹手術の場合には2万円程度の手術費で済む場合がほとんどです。開腹手術の場合には傷が治るのに時間がかかるため、入院期間が長くなり入院費がかさむ場合があります。

腹腔鏡手術の場合

腹腔鏡手術の場合は15万円から20万円ほどの費用が必要です。腹腔鏡手術は体の負担も少なく傷の治りも早いため、入院費が抑えられます。

症状が進行している場合には腹腔鏡手術では対応出来ないため、開腹手術になります。

入院費用

入院期間は虫垂炎の進行具合によって変わりますが、早期に発見出来た場合には1週間程度の入院で済み、手術やお腹の膿を出す処置が必要な場合には1ヶ月の入院が必要になる場合があります。

入院費用は6万円から12万円程度です。

こども医療費助成制度を使う

自治体によって内容は異なりますが、こども医療費助成制度を利用することで入院費や手術費の負担を少なくすることが出来ます

こども医療費助成制度の内容は、子供の医療証を発行している発行元に問い合わせることで確認も出来、利用の申請の仕方も教えてもらうことが出来ます。

入院期間は?

入院期間は虫垂炎の症状の進行によって左右されますが、初期の状態で投薬治療で済む場合には1週間程度の入院で済みます。

中期や後期の手術が必要な場合でも傷の治り具合が早く、腹膜炎を起こしていない場合には1週間程度の入院です。

しかし、再手術が必要になったり、腹膜炎を引き起こしている場合には1ヶ月ほどの入院期間が必要です。

命にかかわる?急性腹膜炎とは

急性腹膜炎とは

急性腹膜炎とは、お腹の中にある腹膜が炎症を起こす病気です。腹膜とは内臓を覆う半透明のとても薄い膜です。

通常はお腹の中は無菌状態ですが、急性虫垂炎などの膿が漏れることでお腹に細菌が入り炎症を起こしてしまいます。

急性腹膜炎の原因は急性虫垂炎に気が付かず、放置してしまうことがほとんどです。

急性腹膜炎は初期状態ではひどい腹痛を訴えるだけですが、症状が進行すると腹水が溜まりお腹が膨らんでいるのが目に見て分かるようになります。

この状態を放置するとショック状態になったり、最悪の場合死に至る可能性もあるとても怖い病気です。

急性腹膜炎の主な症状

  • 激しい腹痛
  • 痛みがだんだんと広範囲になる
  • 発熱や寒気
  • 喉の渇き
  • 吐き気や嘔吐
  • お腹の膨張感

急性腹膜炎の治療

急性腹膜炎の治療は、細菌感染の原因となった臓器を取り除くなど、腹膜炎を発症した原因の治療が必要です。

急性虫垂炎が原因で急性腹膜炎を起こしてしまった場合には、虫垂を取り除き、お腹の膿を体外に出すことで腹膜炎の治療を同時に行っていきます。

急性虫垂炎の治療は1週間程度で退院が出来ますが、急性腹膜炎を起こしている場合には、その治療のために10日から3週間程度の入院が必要になります。

急性虫垂炎が進行し、入院期間が長くなるのは急性腹膜炎の治療に時間がかかるためです。

親がしてあげられる術後の看病方法まとめ

心のケアをしてあげる

手術をしなければいけない、という恐怖と戦って、それを乗り切った子供は心がとても疲れています。

手術のあとで傷口も痛み、すぐには普通のご飯も食べられない…という普通ではない生活に疲れを感じ、ストレスも感じています。

思ったように行動も出来ず、点滴に繋がれていたり…

親が子供にしてあげられる最大の看病は傍に居て、心に寄り添ってあげることです。小さな体で手術に耐えたこと、痛みを我慢していることを褒めて、たくさん抱きしめてあげましょう。

出来るだけ傍に居て、子供をたくさん甘えさせてあげることが一番の看病です。

「して欲しいこと」を聞く

術後の傷の痛みに耐え、動くこともままならない状態で、どうしてあげたら楽になるのか、親には分かりません。

子供に要望を聞いてさすって欲しいところ、体の向きや足の角度など、どう動かして欲しいのかを子供自身に聞いてその通りにしてあげることが大切です。

手術直後は仰向けの状態から動けないので、とても辛いのです。

不安な顔をしない

子供が手術をして痛みに耐えている顔を見るのはとても辛いものですが、親が不安そうな顔をしてはいけません

痛みが強く、手術をしたということで一番不安を感じているのは子供です。親は不安そうな顔をせず、大丈夫だ、心配いらない、という強気の表情を見せてあげるようにしましょう。

体調を気遣ったり、痛みの心配をしてあげることは大切ですが、親の不安な顔は子供をとても不安にさせてしまいます

予防は出来るの?

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食物繊維を摂取する

食物繊維は便の量を増やし、排便を促す効果があります。便が排出されない状態が続くと、腸内で細菌が発生してしまい、細菌性の急性虫垂炎になる可能性が高くなります。

食物繊維は便秘の予防としても効果が高く、腸内に便がとどまるのを防ぐ効果があり、急性虫垂炎の予防として、大きな威力を発揮します。

食物繊維を多く含む食品

  • いんげん豆
  • おから
  • ごぼう
  • 納豆
  • ひよこ豆

乳酸菌の摂取

乳酸菌も食物繊維と同様に腸内の環境を整える働きがあります。乳酸菌が大腸にたどり着くと、大腸によって乳酸という物質を作ります。

乳酸は腸壁を刺激するので腸の運動が活発になり、排便を促す効果があります。

乳酸菌を多く含む食品

  • ヨーグルト
  • チーズ
  • キムチ
  • 味噌

ストレスを溜めない

ストレスを溜め込むと腸の動きが悪くなり、腸内に便がとどまる状態が続いてしまいます。

腸内に便がとどまり続けることで虫垂の入り口を塞ぎ、虫垂内の圧力が高くなることで急性虫垂炎になる可能性が高くなります。

子供の健康状態や心の状態にも気を配り、ストレスを溜め込む生活をしないようにしてあげることも、急性虫垂炎を防ぐポイントです。

まとめ

急性虫垂炎は2歳から15歳の間にかかりやすい病気と言われています。もしも子供が急性虫垂炎にかかってしまった時には、すぐに病院で適切な治療を受けさせてあげることが苦痛を早く取り除くことに繋がります。

早期発見出来れば手術も必要なく、飲み薬や点滴だけの治療で終わり、手術の恐怖を感じさせることもありません。

不安になる気持ちを抑えて、子供を少しでも安心させてあげるようにしましょう。

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