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妊娠後期の出血の原因3つ!少量なら平気?茶色・鮮血・ピンクの出血は大丈夫?

   

出血は、妊娠中を通じてママをとても心配させる症状の一つです。特に、妊娠後期といわれる妊娠8か月(妊娠28週)以降の出血は、大変危険なものもあります。

また、「おしるし」と呼ばれる出血と混同して、判断を誤る可能性もあります。

妊娠後期に起きる出血の原因にはどのようなものがあるのか。その危険性はどのくらいかを具体的にまとめました。

そして、危険な出血かどうかを見分ける方法についても挙げました。ぜひ参考にしてください。

【危険度別】妊娠後期の出血の原因3つとそれぞれの対処法

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妊娠8か月(妊娠28週)以降を「妊娠後期」といいます。そして、妊娠10か月(妊娠36週)に入ると「臨月」と呼ばれます。

臨月=正産期ではありません。「正産期」とは、妊娠37週0日~妊娠41週6日を指し、この時期に生まれた場合を「正期産」と言います。

たとえ予定日前であっても正産期に入っていれば、いつ赤ちゃんが生まれてもよい時期です。つまり、いつ生まれても大丈夫、ということです。

それは言い換えると、妊娠10か月の1週目(妊娠36週)以前は、生まれるには早い時期だということです

出血に関しても、この時期までに発生した場合は危険なものだととらえ、すぐに受診することが必要です

出血が症状として現れる危険度の高いものには、以下が挙げられます。

出血の症状が現れる危険度の高い病気

  1. 常位胎盤早期剥離
  2. 前置胎盤
  3. 早産・切迫早産

これらの3つは、症状の一つに出血があります。そして、母体や赤ちゃんの命にかかわるような、危険度の高いものでもあります

1、 常位胎盤早期剥離について

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常位胎盤早期剥離とは、通常出産の後に出てくる胎盤がまだ赤ちゃんがお腹にいるうちにはがれてしまう、というものです。

常位胎盤早期剥離とは、まれに赤ちゃんがお腹にいる間に、胎盤が子宮から剥がれることをいいます。

赤ちゃんは胎盤を介してお母さんから酸素や栄養を受けているため、胎盤が先に剥がれると酸素が不足し、脳性麻痺などの障害が残ることや死亡することがあります。

また、お母さんが重篤な状態となることもあります。そのため、大至急の対応が必要です。

引用元:「産科医療保障制度 常位胎盤早期剥離ってなに?」より

上記の引用文にある「お母さんが重篤な状態となる」とは、母体が大量出血をしそれによって出血性ショックを起こす危険があるということです。

出血性ショックとは、急激な大量出血によって脈が異常な速さになったり皮膚が冷えて顔面蒼白になるなどし、やがて意識混濁や昏睡状態に陥り命にかかわるものです

このように、常位胎盤早期剥離は母子ともにとても危険な状態になる可能性の高いものです。

具体的には以下のような症状が現れます。

常位胎盤早期剥離の代表的な3つの症状

  1. 出血
  2. お腹の張り
  3. 腹痛

代表的な症状はこの3つです。出血は、トイレに行かなければならないほどの量であることが多くあります

お腹の張りは「カチカチ」と表現されるほど強いのが特徴です。そして、腹痛は激痛というほど強く、持続するという特徴があります。

しかし、剥離した状況による部分も大きく、必ずしも上記した通りになるとは限りません。

お腹の張りや腹痛も我慢できる程度という場合もあり、出血についても少量しか見られないこともあります

ただ、確実に出血はしており、子宮の中に溜まっているということもあります

常位胎盤早期剥離の対処法

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基本は、上記のような症状があったらすぐに受診をすることです。かかりつけ医にすぐ連絡し、場合によっては救急車も必要となるでしょう。

しかし、ある程度の状態にならないと症状が現れないものであるため、日ごろから以下のことに注意しましょう。

常位胎盤早期剥離を見逃さないために

  • 高血圧に注意
  • 胎動のチェック
  • 転倒に注意
  • 検診を忘れずに

妊娠高血圧症候群にかかっている場合、通常の3倍なりやすいというデータがあります

妊娠高血圧症候群は原因が判明していないため予防の難しいものではありますが、塩分を摂り過ぎないなど高血圧にならないように過ごすことは大切です。

常位胎盤早期剥離の症状の一つとして「胎動の減少」が挙げられます普段どのくらい胎動があるのかを知っておき、減少にすぐ気が付くようにしましょう。

転倒するなどでお腹を強くぶつけたことをきっかけに、常位胎盤早期剥離になる場合もあります

お腹が大きくなると足元が見えづらくなります。少しの段差にも注意して、ゆっくり行動することが大切です。

転倒はある程度自分で防ぐことができます。十分気を付けるようにしましょう。

また、交通事故で腹部を強打することも考えられます。交通事故は防ぎきれない場合もありますが、出かける際は時間に余裕を持つなどできるだけのことを行いましょう

なにも症状のない中、検診で発見される場合もあります検診は義務だととらえて必ず受けるようにしましょう

しかし、ある医師はこのように言っています。

こうしたリスクがまったくない人にも、起こることがあります。妊娠後期まで順調な経過だったのに、ある日突然、発症することがあるのです。

その予測はとても難しく、予防法はありません。

引用元:プレママタウン「妊娠中の病気、トラブル克服シリーズ 常位胎盤早期剥離」より

事前に防ぐことの大変難しい常位胎盤早期剥離。起きやすいのは妊娠32週(妊娠9か月)ごろからといわれます

主な症状が出血だということをしっかり認識し、異常を見逃さないようにしましょう。

2、前置胎盤とは

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前置胎盤とは、以下のようなものです。

胎盤が正常より低い位置に付着し、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態を「前置胎盤」といい、その頻度は、全分娩の0.3~0.6%といわれています。

引用元:日本産婦人科学会ホームページ「病気を知ろう 前置胎盤」より

胎盤は通常子宮の上部にできます。これが、下部にでき、子宮の出口にかかってしまう状態が前置胎盤です

子宮の出口とは、つまり出産時の赤ちゃんの出口です。そこがふさがってしまっている状態のため、お産は帝王切開になります

また、前置胎盤は、子宮内膜の薄い子宮の出口付近にあるため子宮壁深くまで根を張っている場合があります。

そのため、通常のお産より胎盤が剥がれにくく、血管を傷つけることになり、その結果大量出血を起こすことがあります

こうした状態を、癒着胎盤といいます。出産時に大量出血が起きた場合、貯血式自己血輸血を行います。

貯血式自己血輸血とは、事前に数回に分けて採血をしそれを保存をしておいて当日必要となった時に輸血をする、というものです。

大量出血は母体の命にかかわります。このように、妊娠中から出産にかけて大変リスクの高いものです。しかし、胎盤は赤ちゃんの成長に伴って子宮が大きくなるにつれて、だんだん上に移動していく場合もあります。

そのため、はじめのうち胎盤の位置が低いといわれても、最終的には正常な位置になる場合も多くあります。はっきりと診断されるのは妊娠8か月の終わり(妊娠31週)ごろになります。

前置胎盤は出血しやすい

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前置胎盤になると出血しやすくなります。子宮の出口付近は上部と構造が違い、妊娠周期が進むにつれて子宮が大きくなると引っ張られることになります。

そのため、その部分に胎盤があると剥がれやすくなるのです。

前置胎盤になると、痛みなどもなしに、突発的に出血することがあるのです。

ポタッと少量のこともあれば、大量のこともある。どういうときに、どういう人が出血しやすいのか、予測がつきにくい。

そこが怖いところなのです。

引用元:プレママタウン「妊娠中の病気、トラブル克服シリーズ 前置胎盤」より

突然やってくる出血。以下のような症状に注意しましょう。

 前置胎盤により現れやすい症状

  • 腹痛の伴わない出血
  • お腹の張り

最も大きな特徴は、腹痛のない出血です。突然大量出血ということもありますが、少量の出血から始まることもあります

始めの少量の出血は「警告出血」ともいわれ、大量出血の前触れと考えられています。

前置胎盤の対処法

前置胎盤と診断されても、出血などがなければ入院などは必要なく、家庭で普通に生活できます。

しかし、出血しやすい状態であるのは確かなので、常に注意を怠らないようにしましょう

運動や家事は控え、できるだけ静かに過ごすようにすることが大切です。そして、出血しているのを発見したら即受診をしましょう

入院をして安静に過ごすことが求められ、お腹の張りを抑える薬が処方されます。

妊娠後期に入る妊娠8か月(妊娠28週)ごろから、出血しやすくなるといわれます。胎盤が下の方にあると指摘された時点から、注意して過ごすようにしましょう。

3、早産・切迫早産とは

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早産は以下のように定義されています。

早産とは正期産(妊娠37週0日~妊娠41週6日)以前の出生をいいます。

日本では妊娠22週0日~妊娠36週6日までの出産を早産と呼びます。妊娠22週未満の出産は流産といい、早産とは区別されます。

引用元:日本産婦人科学会ホームページ「病気を知ろう 早産・切迫早産」より

切迫早産とは以下のように定義されています。

早産になりかかっている状態、つまり、早産の一歩手前の状態を切迫早産といいます。

引用元:日本産婦人科学会ホームページ「病気を知ろう 早産・切迫早産」より

妊娠22週(妊娠6か月後半)以降は、赤ちゃんが子宮の外に出ても生きていける時期として、この時期から早産とされています

早産の場合、新生児集中治療室で長期間治療が必要となり、体や発達に障害が起きる可能性が高くなります

また、たとえ正産期直前の早産であっても、呼吸障害などが起こるといわれます。そのため、子宮収縮を抑える薬の処方や、破水が起こっている場合は子宮内への感染を防ぐ治療などがされ、できるだけ出産を遅らせる処置がとられます。

主な症状は以下のようなものです。

 早産・切迫早産の症状

  • 出血
  • 持続するお腹の痛み
  • お腹の張り

お腹の痛みや張りが安静にしていても治まらず、規則的、継続的に続く場合は、子宮が収縮してお産が始まっている症状と考えられます。

このことが、まずは大きな診断基準になります。それとともに出血がある場合も多くあり、注意しておく必要があります。

出血は、正常の出産と同じように赤ちゃんを包んでいる卵膜がはがれると起きる場合や、子宮頚管や子宮が感染により炎症を起こしていて起きる場合などがあります。

早産の要因は様々あるため、出血のない場合もあります。

早産・切迫早産の対処法

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上記のような症状が現れたときは、出産が始まってしまっている可能性が高くなります。すぐに受診をしましょう

早産の原因として最も多いのは、絨毛羊膜炎という細菌感染です。子宮頚管や赤ちゃんを包んでいる卵膜に感染が広がると子宮収縮が起きやすくなり、早産につながります。

双子などの多胎妊娠や赤ちゃんの奇形など、やむを得ない早産もありますが、感染症はある程度防ぐことが可能です。

以下のことに注意しましょう。

早産・切迫早産にならないために

  • 疲れをためない
  • ストレスをためない
  • 冷やさない

体が疲れていると免疫力が落ち、感染症にかかりやすくなります。運動や家事などをやりすぎて疲れてしまうということのないようにしましょう。

睡眠を十分にとって疲れをためないようにすることも大切です。

ストレスも免疫力を下げます自律神経に影響を与え、食欲がない、眠れない、などの状態を作り出し、体の機能を弱めてしまいます

体の冷えも免疫力の低下を招きます。体内に入った病原体と戦う免疫細胞である白血球は、36.5℃~37℃くらいが最も働きが強まる体温といわれます。体が冷えていると、免疫細胞の活動が弱まり、免疫力が低下してしまうのです

妊娠後期になっても気を緩めることなく、規則正しい生活を心がけ、引き続き体をそしてお腹の赤ちゃんをいたわることを忘れないようにしましょう。

【出血の量・色別】妊娠後期の出血の見分け方ポイント

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出血は、ママが体の異常を発見するのに最も気づきやすい症状です。しかし、出血と一言でいっても量や色など様々です。

出血だけで見分けられるものではありませんが、一つの目安として知っておくと、いざというときに落ち着いて対処できるでしょう。

出血量だけで見分けるのは危険

出血を見つけたとき、まず目につくのはその量でしょう。しかし、量だけで大丈夫なものかどうか見分けるのは危険です少量なら問題ない、と言い切れるものではないからです

一つの目安としては、生理の時のような量があるかどうかです2日目や3日目のように、量が多い生理の時の出血量です

妊娠中にこのくらいの出血量があるのは「大量の出血」と捉えるべきでしょう。

以下にまとめました。

出血量から考えられる病気

  • 常位胎盤早期剥離
    • 突然大量の出血がある
    • 出血とともに塊が出ることも
    • 強いお腹の張りと痛みがある
  • 前置胎盤
    • 少量の出血から始まりだんだん増えていく
    • 突然大量の出血をすることも
    • 腹痛や張りは無い
  • 切迫早産
    • 生理の時のような出血量
    • 陣痛のような持続する腹痛

以上に出血量の目安を記しましたが、出血が見られないという場合もあります。常位胎盤早期剥離や前置胎盤は、どの程度胎盤がはがれているかによっても出血量は違ってきます。

出血量とともに、それ以外の症状の有無についても十分に注意を払う必要があります。正産期に入っていれば、お産が近づいている兆候である「おしるし」の可能性もあります。

それ以前でも、前駆陣痛によるおしるしの可能性もありますが、まだ出産には早い時期です。正産期前の出血は、量にかかわらず異常出血と判断し、即受診することが最も安心です

色から見る見分け方「おしるし」との違いは?

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妊娠後期の出血で注意したいのは、「おしるし」と判断してしまうことです。

おしるしとは以下のようなものをいいます。

少量の血が混じったおりもののこと。お産が近くなると、子宮口が開き始めたり、子宮が収縮して卵膜が子宮から少しはがれはじめたりして、出血することがあります。

このおしるしがあると、数日以内に陣痛が始まるといわれ、お産が始まるサインのひとつに挙げられます。

引用元:プレママタウン「用語集&体験談 おしるし」より

特徴は、ピンクや茶色っぽい色でドロッとしているということ。そして、おりものに血が混じっているという程度の少量である、ということです。

また、おしるしはない場合もあります。約半数の人はおしるしのないまま出産している、というアンケート結果もあります。

こうしたことから考えると、出血を即おしるしと判断するのは危険といえるでしょう。

以下のような状態の出血は異常と捉えられます。

注意すべき出血の色や状態

  • 鮮血
  • さらさらしている
  • 何日も続く

出血の量が多く血液のみの場合は鮮血になります。また、粘り気がなくさらさらとした状態にもなります。さらさらした状態は、破水しかかっていて血液と混じって出てきている可能性もあります。

少量の出血でも、3,4日続いたり量が増えていくような場合は、注意が必要です

おしるしが何日も続くというのはあまりないことです。常位胎盤早期剥離や前置胎盤による可能性もあります。

妊娠中は通常出血はしないもの。出血があるということは何らかのトラブルが起きているということです

心配のない出血もありますが、自己判断は危険です。上記のことを参考にしながら、検診の時に医師に告げたりすぐに連絡を入れたり、必ず受診をすることをお勧めします。

まとめ

出血はママ自身が自分で発見できる異常です。量や色で自己判断することは難しいもののため、腹痛や張り等ほかの症状と合わせて考えるようにしましょう。

そして、特に正産期に入っていない時期には、たとえ少量であってもすぐに受診するようにしましょう。

 - 妊娠後期