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赤ちゃんから血が・・・うんち・吐いたものに血が混じっていたときの対処法

   

生まれて間もない赤ちゃんは小さくてか弱くて、新米ママたちはひとつひとつのお世話にとても気を配っていることでしょう。

特に赤ちゃんの体調不良はママにとって最大の心配事だと思います。そんな時に取り乱すことのないよう、正しい知識を身につけておくことがとても大切です。

今回は、赤ちゃんが外傷以外で突然出血した場合に考えられる原因と対処法についてまとめてみました。

赤ちゃんのうんち・吐いたものに血が混じっている!どうしよう!

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赤ちゃんが突然出血することってあるの?

まだ未熟な赤ちゃんの体は大人に比べてとってもデリケートです。大人ではなんでもないような少しの刺激でも、赤ちゃんにとっては大きな衝撃となることも。そしてそれが時に思いがけない出血を引き起こすことがあります。

しかしその原因は大小さまざま。出血=大きな病気というわけでもありません。

赤ちゃんのうんちや嘔吐物に血が混じることは、実はそんなに珍しい事ではありません。それがその時だけの軽度なものなのか、深刻な症状なのか、とにかく慌てず落ちついて赤ちゃんの様子を観察することが大切です。

どんな出血ならば心配なく、どんな出血ならば受診すべきか、きちんと見極められるようにしておきましょう。

うんちに血が混じる(血便)原因・どんな病気が考えられるか

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赤ちゃんのうんちは健康のバロメーターと言っても過言ではないと思います。さっさと処理してしまう前にじっくりと観察してみてください。毎日のうんちの回数、色、状態などがわかっていれば、些細な変化にも気がつきやすくなります。

それでは健康な赤ちゃんのうんちとはどのような状態のものを指すのでしょうか。

黄色のうんち

離乳食前の母乳やミルクだけを飲んでいる赤ちゃんのうんちは黄色です。これはうんちに色をつけている胆汁の色がそのまま反映されているからです。大人のうんちでは見られない色のため、初めて見る人は心配されることもあるようですが問題はありません。

緑色のうんち

ちょっと驚いてしまうのが緑色のうんち。これも異常ではなく正常なうんちです。うんちの色は腸内に分泌される胆汁の色が関係しています。胆汁の色を反映した黄色いうんちが酸化されることで緑色のうんちになります。

これは母乳に含まれるビフィズス菌などの働きによりに乳酸が生成され腸内環境が酸性の状態になることで、黄色い胆汁が酸化されて緑色に変化するためです。

茶色のうんち

母乳から離乳食に切り替わると、徐々に腸内環境に大腸菌が増えてくるため、大人と同じような茶色いうんちをすることがあります。これも健康なうんちの状態です。

引用元:ヘルスケア大学より

黄色・緑のうんちを初めて見るママはびっくりするかもしれませんが、赤ちゃんにとっては正常なうんちの色です。これらの状態のうんちであれば全く問題はありません。

では、出血してしまった赤ちゃんのうんちはどうなっているのでしょうか。

正常と思われるうんちの一部に赤いものが混じっている場合

全体的には黄色や緑や茶色で、健康なうんちのように見えるのに、ところどころに赤い点や糸のような赤い線が混じっている場合があります。

これは赤ちゃんが便秘気味だったり、逆に頻回であることが原因で腸の粘膜や肛門部分が傷つき、便に血が混じってしまった際によく起こる症状です。

その他、母乳による刺激で腸が活発に動いた際に、擦れて傷がついた場合の出血と思われる乳児良性直腸出血、別名母乳血便という、母乳で育てられる生後半年くらいまでの赤ちゃんに良くみられる生理現象である場合があります。母乳だけでなく、ミルクでも時々起こることなので、慌てる必要はありません。

心配のないうんちの特徴

  • 赤ちゃんの機嫌が悪くない
  • うんちに混ざっている出血と思われる赤い物質の量はわずか
  • 一日のうんちのうち1~2回見られた程度でおさまる、もしくは2~3日程度でおさまる

赤いうんち

一部が赤いというレベルではなく、うんちが全体的に赤かったりピンク色であった場合は注意が必要です。

ただ、離乳食が始まった赤ちゃんは、トマトやイチゴなどの赤い食べ物がそのまま出てきてしまっている場合もあるので、その日や前日に食べたものが何であったかも心配のないうんちであるか否かの判断材料になります。

心当たりが何もないのに赤いうんちが出た場合、考えられる病気は以下の通りです。

1.腸重積

腸重積は、腸の中に腸が重なってしまう病気のことです。つまり、腸の中に腸が押し込まれた状態になるのです。患者の80%~90%が生後3ヶ月から2歳までの幼児といわれています。どうして幼い子どもに腸重積の発症が多いのかは、いまだにはっきりとした原因は解明されていません。

引用元:イクシルより

腸重積の特徴

  • ジャムのようにねっとりとした粘度の高い、ピンクや赤い色の便が出る
  • 赤ちゃんの機嫌が悪く、発作のように度々泣き叫ぶことがある
  • 嘔吐を伴うことがある
  • 生後3か月~1歳前後に起こりやすい
  • おへその右上あたりに固いしこりのようなものがある

腸重積を起こしている赤ちゃんは激しい腹痛に襲われます。非常に苦しいために機嫌も悪くなります。放置しておくと腸が壊死し、死に至ることもあるので、注意が必要です。

2.細菌性腸炎

サルモネラ菌やO-157など、細菌性のウイルスに感染して腸炎を起こした場合にも赤い鮮血のようなうんちをすることがあります。

細菌性腸炎の特徴

  • 発熱や嘔吐を伴うことがある
  • 水のような下痢をする
  • 赤ちゃんの機嫌が悪い
  • 腐ったような酸っぱいにおいのうんちをする

腸重積の際と状態は似ているので区別がつきにくいかもしれませんが、こちらは水っぽいうんちが出ます。いずれにせよ赤いうんちが出た際はすぐに病院へ行った方が良いでしょう。

黒いうんち

黒いうんちも出血が原因であることが多いです。血は時間が経つと酸化して黒ずむものなので、肛門や腸よりも更に体の奥の方での出血が疑われます。黒いうんちが出たことで考えられる病気は以下の通りです。

1.新生児メレナ

新生児メレナとは、新生児期に起こる消化管の出血のことをいいます。消化管で出血を起こすので、口から血を吐いたり、うんちに血が混ざったりすることがあります。最近は予防法が確立されているので、国内での発症数は年十数件だといわれています。

引用元:こそだてハックより

あまり聞き覚えのない病名ですが、ビタミンKが不足した際に発症する病気です。ビタミンKは血液の凝固を助ける働きをしますが、新生児はこれを自分で作ることができません。そのため、なんらかの原因で消化管から出血があった際に止めることができず、その血がうんちに混じって出てきてしまうのです。最近は生まれてすぐに産院でビタミンKシロップを飲ませるなどの予防をしているので、症例は少なくなってきましたが、念のため特徴をご紹介します。

新生児メレナの特徴

  • 生後2~3日の赤ちゃんに多く起こる
  • 茶色い吐血をすることがある
  • ねっとりと粘ついた黒いうんちがでる

仮性メレナ

ビタミンKの不足による新生児メレナとは別に、新生児が吐血したり血便をする場合があります。これは出産の際に母親の血液が体内に入ったことによる出血であったり、授乳の際に乳首からの出血を飲み込んでしまった際に起こるもので、すぐにおさまるので治療の必要もなければ心配もありません。

2.胃潰瘍・十二指腸潰瘍

新生児メレナ以外に胃や十二指腸に潰瘍ができた場合も黒いうんちをすることがあります。なぜ新生児や赤ちゃんに潰瘍ができるのかはっきりしてはいませんが、黒いうんちをした場合に可能性として考えられる原因の一つです。これらの病気も治療が必要なので、早めに受診した方が良いでしょう。

吐いたものに血が混じっている原因・どんな病気が考えられるか

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赤ちゃんが吐くのはどんな時?

赤ちゃんの胃は大人と違ってくびれのないとっくりのような形をしています。そのため、胃の内容物が逆流しやすく、たびたび嘔吐することがあります。

母乳やミルクをあげた直後大量に吐かれた、なんて経験をしたママも少なくないと思います。

たくさん吐いたとしても、赤ちゃんの機嫌が良かったり、その他に体調の変化がなければほとんどは問題のないものです。しかし、その嘔吐物に血が見られた場合は注意が必要となります。

心配のない出血

赤ちゃんがミルクや母乳を吐いた際に、胃酸が胃の粘膜を荒らしてしまい、出血を引き起こす場合があります。これは一時的なものなので、ほとんど心配することはありません。

または、ママの乳首に傷があり、母乳を飲む際に一緒にママの血液も飲み込んでしまっていたら、その後に逆流して吐きだした母乳と一緒に血が混じっていることもあります。ご自分の乳首に裂傷などがないか確認してみてください。この場合も赤ちゃんの体に影響はないので心配ありません。

では、逆に心配な吐血の時はどのような病気が考えられるのでしょうか。

受診が必要な吐血

新生児メレナ

先述した新生児メレナも吐血を伴うことがあります。黒いうんちと一緒に吐血があった場合は新生児メレナが疑われます。吐いたものの色が茶褐色であった場合は注意が必要です。その他、赤ちゃんの顔面が蒼白であったり、ぐったりとしていたらすぐ受診してください。

先天的な病気

母乳やミルクに混じった血液はほとんど問題ない吐血と言えますが、吐いたもののほとんどが血液のような状態であった場合は、先天的な病気が見つかることもあります。

生まれた時から血液を固める機能がない先天性凝固因子欠乏症や、血小板減少という血を止める役割のある血小板が何らかの原因で少なくなってしまう病気によって、吐血を引き起こす場合もあります。

これらの他にも、腸管や消化管系に何らかの異常が起こった場合に吐血することがあり、いずれにせよ病院で治療が必要となります。

赤ちゃんが吐血した際に気を付けたいポイント

赤ちゃんが吐血した時はすぐに病院に行くのが一番ですが、吐血以外に赤ちゃんの全身状態も確認しましょう。

  • 赤ちゃんの顔色(血色は良いか、蒼白か、どす黒いか、など)
  • 吐いた血の量が多いか少量か
  • 下痢や下血など、吐血以外の症状を伴っているか
  • 腹部にガスがたまって膨らんでいないか
  • 消化器系の異常など、その他既往歴があるか

上記のことを確認しておけば、病院へ行った際の問診がスムーズとなり、病気の早期発見に役立つこともあります。

出血した時の対処法は?

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赤ちゃんが血の混じったうんちをした、または血の混じったものを吐いた、その時ママや家族はどのように対処すればよいでしょうか。

問題のなさそうなうんちや嘔吐ならば一旦様子見を

上述した通り、うんちに血液のような赤いものが見られたとしても、吐いたものに血液のようなものが混じっていたとしても、ほとんどの場合は一時的なものであり、特に問題はありません。

赤ちゃんの顔色や、機嫌、食欲、その後のうんちや吐いたものの様子をこまめにチェックし、異常がなさそうであれば病院に慌てて行かなくても元の生活を続けて大丈夫かと思われます。

もしその時に風邪などを引いていた場合は受診してください。そのついでに「このようなうんちをした。」「このようなものを吐いた。」と相談してみると良いでしょう。

明らかにおかしい!その時は?

赤ちゃんの全身状態が明らかに普通とは異なっている状況で、赤いうんちや黒いうんちをしたり、吐血と言えるほどの血を吐いてしまった場合の対処法をご紹介します。

1.うんちや吐いたものを保存する

うんちがおかしければ、その時していたオムツを捨てずにそのまま病院へ持参してください。口で説明するよりも確実に状況を判断してもらうことができます。更に、うんちを直接検査することによって、原因を調べる際にも役立ちます。

吐血した際も、タオルなどの上であればそれをそのまま持参すると良いでしょう。持っていけないような状況であれば、写真を撮っておき、医師に見せられるようにしておくとスムーズです。

持参する際はきちんとくるんで、ビニール袋などに入れるなどし、他の患者さんの迷惑にならないように配慮しましょう。

2.病院へ行く前にするべき4つのこと

すぐに病院へ駆けつけたいけれど、準備も必要。でもたとえわずかな間でも赤ちゃんをそのままにしておくのは心配…。そんな時のための4つの対処法をご紹介します。

  1. 汚れた口元やお尻は優しくきれいに拭いてあげ、衣類や寝具、オムツなどは清潔なものに変えてあげる(その際、問題があると思われる便や嘔吐物は病院へ持参できるように保管しておく)
  2. 衣服やオムツは苦しくないように少しゆるめに着せる
  3. 熱を測ってみる
  4. 嘔吐する場合に備えて横向きに寝かせる(吐いた物が逆流して窒息しないための対処)

とにかく抱っこしたまま慌ててドタバタと走り回るのはNGです。赤ちゃんが余計なストレスや刺激を感じないように安全を確保した状態で安静にさせてあげてください。赤ちゃんが泣いて手がつけられないような状態であれば、落ち着くまで静かに抱っこしてあげましょう。もしいつまでも泣き止まないようであれば、抱っこしたままで良いので病院や救急外来に電話をかけて状況を説明してください。場合によっては救急車を呼ぶように勧められることもあるかもしれません。

自家用車で病院へ行く場合、ママと赤ちゃんの二人しかいない場合はチャイルドシートに座らせなければなりませんが、もし他の家族が運転できる場合で、チャイルドシートに乗せることが困難、または乗せる体勢が赤ちゃんの病状にとって不適切だと感じる場合は、チャイルドシートの着用が免除される場合があるので、赤ちゃんにとって最善と思う状態で乗車してください。

疾病、負傷又は障害のため幼児用補助乗車装置を使用させることが療養上又は健康保持上適当でない幼児を乗車させるときは、チャイルドシートの使用義務が免除されます。

引用元:国土交通省 チャイルドシート・コーナーより

すぐ病院へ受診していいか

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うんちや吐いたものに血が混じっていたとしても、必ずしもそれが重大な病気であるというわけではないことはわかってもらえたと思います。

出血の量、状態、赤ちゃんの機嫌、色々な要素を考慮して、それでも不安な場合は病院へ行きましょう。

かと言って、真夜中に血混じりのうんちをしたからと、すやすや眠っている赤ちゃんをたたき起こして救急にかけつけたり、パニックを起こして救急車を呼んだりすることが適切であるとは言い難いです。

本当に深刻な病気であった場合、赤ちゃんが機嫌よくしていることは少ないと思われます。一部の出血のみで判断せずに、赤ちゃんがにこにこ笑って母乳やミルクを旺盛に飲む元気があった場合は、少し様子を見ても良いでしょう。

数日たっても出血と思われるものがなくならない、むしろ量が増える、赤ちゃんの元気がなくなってきた、そのような時は迷わず受診してください。

もちろん、危険と思われるうんちや吐血、そして赤ちゃんの状態に異常を感じたら、夜間や休日でも空いている救急の病院へ行かれると良いでしょう。

いきなり行くのもちょっと…と思った際は、小児救急電話相談に問い合わせると、医師や看護師が直接相談に乗ってくれます。番号はそれぞれの自治体で異なりますが、わからない場合は♯8000を押すと、自動的に自分が住んでいる都道府県の相談窓口に転送されます。ぜひ覚えておいてください。

まとめ

赤ちゃんのちょっとした変化にも気が付くことができるのはママが赤ちゃんを注意深く見ている証拠です。何よりも大事で愛おしい我が子のことですから、原因や対処法を知り、恐らく心配ないだろうと思った後でも、万一のことを考えるとやっぱり不安と思うことも無理はありません。その際は念のためでも病院へ行くことに間違いはありません。病院もそんなママと赤ちゃんを無下に追い返したりはしないはずです。

大切なのは、慌てず騒がず、冷静に。ママの不安や戸惑いが赤ちゃんに伝染し、お互いがパニックに陥ってしまわないように気をつけましょう。

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