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最近よく耳にする「小1プロブレム」とは?原因・解決策ってあるの?

   

新しいランドセルを選んだり机を準備したりと、小学校入学に向けて準備を進めていくと親子ともに期待に胸が膨らみます。

しかし近年問題になっている「小1プロブレム」という言葉をご存じでしょうか?

楽しい小学校生活をスタートできるよう、小1プロブレムの原因と対策をご紹介します。

「小1プロブレム」って一体なに?定義は?

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小1プロブレムの定義

小1プロブレム(小1問題)について、東京都教育委員会では次のように定義しています。

第1学年の学級において、入学後の落ち着かない状態がいつまでも解消されず、教師の話を聞かない、指示通りに行動しない、勝手に授業中に教室の中を立ち歩いたり教室から出て行ったりするなど、授業規律が成立しない状態へと拡大し、こうした状態が数か月にわたって継続する状態」

参考:東京都教育委員会

小1プロブレムとは、小学校に入学した子供たちが学校生活になじめずに問題行動を起こしてしまうことです。

問題になり始めた時期と調査につて

問題になり始めた時期

1997年には法政大学の尾木直樹氏は「小学校1年生に起こった異変」と表現しました。

1998年に神戸親和女子大学の新保真紀子氏が初めて「小1プロブレム」という名前で問題を提起しました。

2000年に「学級経営をめぐる問題の現状とその対応」の報告書に「小1問題」という名前で「小1プロブレム」が取り上げられました。

このように、小1プロブレムという言葉は比較的新しい言葉です。

東京都教育委員会の調査結果

年度 小1プロブレムが発生した学年の割合 小1プロブレムが年度末まで継続した学校の割合
2008年 23.9% 54.5%
2010年 18.2% 56.7%
2011年 19.0% 62.0%
2012年 21.0% 73.4%

参考:平成22年度 小1問題・中1ギャップの実態調査について

上記の表のように、5校に1校から4校に1校の割合で小1プロブレムが起こっています。

また、小1プロブレムが起こった学校の半分以上で、年度末まで解決されずに続いています。

これは東京都の調査ですが、全国的にも問題となっています。

学級崩壊との違い

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小1プロブレムは、学級崩壊のような状況になりますが、高学年の学級崩壊とは大きな違いがあります。

高学年の学級崩壊

  • 学年や月にかかわらず起こる。
  • 教師への反抗的な態度がある。
  • いじめなど、はっきりとしたきっかけがある場合が多い。
  • 担任を交代するなど、原因となる問題を解消すれば解決に向かうことができる。

小1プロブレム

  • ほとんどの場合、入学直後から4月中の間に起こる。
  • 教師への反抗心はない場合が多い。
  • はっきりした原因がわかりにくい。
  • 担任が交代しても問題が解決されない場合が多い。

このように、発生する時期や背景に違いがあります。

小1プロブレム」って実際どんなもの?よくある事例まとめました

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授業中に起こる事例

休憩時間が終わって授業が始まっても席に着こうとしない。また授業中に勝手に席を立つ。

最後まで教師の話を聞くことができない。

授業中にトイレに行く。一人トイレに席を立つと、つられて席を立ち騒ぎだす。

友達関係に起こる事例

クラスの子に話しかけることができない。また、友達の話を聞くことができない

些細なことで喧嘩をして手が出てしまう。

生活に関する事例

給食の途中で席を立ったり遊び始めたりして食べるのに時間がかかる

体育の授業の着替えに時間がかかって授業に遅れてしまう。

忘れ物が多く、プリントや配布物を良く無くす

「小1プロブレム」の原因ってなに?

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幼稚園や保育所との違い

幼稚園や保育所などでは遊びが中心の活動をしていましたが、小学校では教師の話を座って聞く、授業中心の生活になります。

また幼稚園や保育所では、困ったことがあれば先生から手助けをしてくれましたが、小学校では自分の身の回りのことは自分でしなければいけません。

児童がそうした違いに戸惑いを感じ、受け入れられないことで学校生活を困難に感じます。

コミュニケーション不足

核家族化が進み、親戚付き合いや地域との係わりも希薄になる中で、家族以外の大人と接する機会が少なくなっています

そのため、親以外の大人との接し方や、外の集団での振る舞い方を学ぶことが出来なくなっています。

生活習慣の問題

着替えや整理整頓ができないと、授業の準備や片づけに時間がかかりストレスを感じます。

また食事のときにうろうろしたり、お箸で上手く食べられなかったりすると給食の時間に困ることになります。

姿勢よく座ったり時間を守るなど、自分をコントロールする習慣がついていないと授業に集中することが難しくなります。

家庭での生活習慣が乱れていると、学校生活にも問題が出やすいのです。

「小1プロブレム」に対して文部科学省が挙げている解決策って?

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文部科学省は、小1プロブレムの対策として、幼稚園・保育園と小学校との連携が必要だと挙げています。

幼稚園教育と小学校教育との円滑な接続のため、幼児と児童の交流の機会を設けたり、小学校の教師との意見交換や合同の研究の機会を設けたりするなど、連携を図るようにすること。

引用:幼稚園教育要領(平成21年4月施行)

また、東京都では教員を増やしクラスの人数を減らした結果、5月以降の小1プロブレムの発生が減りました。

家庭で出来る!「小1プロブレム」の対策5つ!

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自分の子供が小1プロブレムに苦しまなくて良いように、家庭でできる対策をご紹介します。

1.時間を守る練習をする

家庭での遊びでは、切りのいいところまで終わってから次の行動に移ることが多いと思います。

しかし学校ではチャイムが鳴れば遊びの途中でも、すぐにやめて授業へと気持ちを切り替えなければいけません。

遊びの時間、お風呂の時間、食事の時間などを決めて、時計や時間を意識しながら気持ちを切り替える練習をしてみましょう。

2.行動の前にトイレに行く習慣をつける

外出の前、食事の時間の前、遊びの時間の前など、何かを始める前には必ずトイレに行くようにします。

授業中にトイレに席を立つと、本人だけではなく周りの子供たちの集中も切れてしまう原因になってしまいます。

尿意を感じてからトイレにいくのではなく、決まった時間に行く習慣をつけておきましょう。

3.長い時間座る練習をする

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小学校では45分の授業を座った状態で集中して聞かなくてはいけません。

家庭での練習は、お勉強でなくても構いません。

お絵かき、ぬりえ、ねんど、折り紙や、つみき遊びなども机の上で行うと、じっと椅子に座って集中する練習になります。

ビデオを見るときも、ソファーではなく子ども用の椅子を用意してしっかり座って見るようにしましょう。

4.家族以外の人と関わる機会を作る

地域の行事や子ども会があれば積極的に参加しましょう。

家族以外の大人と関わる機会を増やし、話し方や接し方を覚えおけば先生との係わり方も上手くなります。

また、いろいろな年齢の子どもと関わることは、子どもの成長に良いことがたくさんあります。

例えば、静かに座っている年上の子どもを見て、自分も静かにしなければと学びます。

年下の子に対し、「静かに座るんだよ」とお兄さんお姉さんとして教えてあげるには自分が静かにしなければと意識します。

年上の子どものふるまいを見て学び、年下の子どもの前ではカッコイイお兄さんお姉さんであろうとするのです。

5.公共の乗り物でお出かけをする

普段のお出かけに車を利用する方が多いかと思いますが、たまには電車やバスでお出かけしてみましょう。

電車やバスの出発時間を意識し、乗る前にトイレに行き、静かに座り、時には席の譲り合いなども必要です。

電車やバスでおでかけをすると、上記4つの対策を一度に行うことができます。

まとめ

小1プロブレムが起こると先生や周りの子どもに迷惑をかけてしまいますが、一番ストレスを感じ困っているのは子ども本人です。

少しずつ生活を学校に合わせたものに変えていき、楽しい小学校生活を迎えたいですね。

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