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乳腺炎かも?葛根湯って効くの? これに気を付けて乳腺炎を防ぐ~5つのポイント~

   

おっぱいがズキズキ痛い!!それになんだか熱も出てきたみたい…。これってもしかして乳腺炎?!

授乳中のママに降りかかるおっぱいのトラブル。今すぐどうにかしたいけれど、赤ちゃんが飲むおっぱいのことにお薬を使っても良いの?一体どうすれば楽になるの?

そんなお困りのママのために、乳腺炎の対処法をご紹介します。

乳腺炎には葛根湯がいいって聞くけど実際どうなの?

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乳腺炎ってどんなもの?

授乳中のママにとって厄介な乳腺炎。一体どんな症状が起きるのでしょうか。

 乳腺炎(にゅうせんえん)は、乳腺が詰まって炎症が起こり、痛みや発熱を起こすことです。

引用元:ふみまるのおっぱいいくじはたのしいよより

女性の乳首には乳口というたくさんの穴が空いています。乳口は乳腺に繋がっており、母乳を放出することができます。ところが、母乳が詰まりやすい物を食べたり、雑菌が入ってしまうなど、何らかの原因で乳口や乳腺が詰まってしまうと、母乳が外へ出ることができず、おっぱいの内側で滞り、炎症を起こしてしまうことがあります。これが乳腺炎です。

乳腺炎の主な症状

  • 悪寒
  • 発熱
  • おっぱいの張りやしこり
  • おっぱいがチクチク、またはズキズキと鋭く痛む

おっぱいの痛み以外は風邪の諸症状と似ています。いずれにせよとても苦しくてつらいものです。治せるものならばすぐにでも対処したいですよね。

しかし母乳は赤ちゃんにとって大切なごはん。ママたちは良質なおっぱいを出すために、食べるものなどにも気を使っていることと思います。乳腺炎にかかってしまった時、母乳への影響を考えて薬を飲んでも良いのか悩むのも当然です。

乳腺炎の対策としてよく耳にする葛根湯は、実際どのような効果を発揮するのでしょうか。また、母乳に影響はないのでしょうか。

乳腺炎には葛根湯?

葛根湯は漢方薬の種類の一つ。漢方とは中国より伝わった医学のことで、漢方薬は生薬と呼ばれる天然の植物などを複数組み合わせて構成されています。効き目が穏やかで体に優しく、副作用も少ないと言われています。

葛根湯は妊娠中・授乳中の風邪や、乳腺炎の時などでも飲める薬としてメジャーですが、以下のような効果があると言われています。

発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散して治します。病気の初期で、比較的体力のある人に向いています。

具体的には、カゼのひき始めでゾクゾク寒気がするとき、また、頭痛や肩こり、筋肉痛、じん麻疹などにも適応します。

引用元:おくすり110番より

葛根湯は乳腺炎専用の薬ではありません。あくまで、風邪などの初期症状に効果を発揮する薬です。しかし乳腺炎の症状は風邪に似ているため、葛根湯によってそれらが緩和されることが期待できます。

ただし、葛根湯が効果を発揮するのはあくまで初期段階であり、乳腺炎が完全に進行し、高熱が出て、おっぱいもガチガチに固まってしまったような状態の時には気安め程度にしからならないでしょう。

また、葛根湯には血行を良くする効果があります。母乳も元は血液なので、血流がスムーズになれば乳腺の詰まりを予防することができます。「おっぱいが少し痛い」など、乳腺炎の初期症状を感じた時に服用すると悪化防止に効果的です。

注意してもらいたいのは、漢方薬の全てが妊娠中、授乳中に安心というわけではないので、闇雲に飲んで良いわけではありません。葛根湯も例外ではなく、副作用に関する報告もあります。

葛根湯に含まれる麻黄には、「興奮作用のあるエフェドリン類が含まれており、まれに赤ちゃんに顔のほてり、頻脈などの症状が出る可能性がある」と言われています。

引用元:マーミーより

赤ちゃんだけでなく、ママ自身にも副作用が現れることがあります。

次の症状がみられた場合は、すぐに服用を中止し、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

・食欲不振
・胃部不快感
・発汗過多
・頻脈
・動悸
・発疹、かゆみ
など

引用元:EPARK くすりの窓口より

どちらも、起こる可能性がある程度の副作用ではありますが、無視して良いものでもありません。ご自分の体と赤ちゃんの体の反応に気を配り、予防になるから毎日飲むなどの過剰な接種は避け、適切な使用を心がけてください。

乳腺炎になってしまった!すぐにでもどうにかしたい!でもどんな薬を飲んだらいいの?

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葛根湯が乳腺炎の悪化防止や初期症状に効果を発揮することはわかりましたが、いざ乳腺炎にかかってしまったら一体どうすれば良いのでしょうか。

乳腺炎になってしまった!どうすれば?

おっぱいが固く張り、38度以上の高熱が出て、全身の倦怠感や悪寒に襲われてしまったならば、完全に乳腺炎になってしまったということです。

ご自身でどうにか完治させようとするより、速やかに病院に行かれることをおすすめします。病院では解熱鎮痛剤や抗生物質を処方されることになると思いますが、できれば授乳は中断したくないものです。母乳をやめなくても大丈夫な薬を処方してもらうように医師に相談してください。受診する際は、赤ちゃんを産んだ産院か、婦人科を受診すると良いでしょう。

病院が開いていない時の対策

すぐに受診したいところですが、夜間や休日などでかかりつけの病院が開いていない場合もあります。そんな時はどうしたら良いのでしょうか。

飲める市販薬

病院に行けないけれど、どうしても苦しい時に薬局で購入できる母乳に極力影響を与えない薬があります。

タイレノール ジョンソン・エンド・ジョンソン

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『アセトアミノフェン』という成分は、解熱鎮痛に効果があるのですが、効き目がゆるやかで赤ちゃんにも処方されます。妊娠中や授乳中のママが使うことも問題ありません。

アセトアミノフェン配合の薬にはカフェインは含まれているものも多いのですが、タイレノールは成分にアセトアミノフェンしか使われていないので、より安心して飲むことができます。

 病院に行く以外で自分にできることは?

薬を処方されたとしても、すぐにおっぱいの痛みや腫れが引くものではありません。自宅で自分でできる対処法をお教えします。

おっぱいを冷やす

乳腺炎で固く強張り、しこりができてしまったおっぱいは、一時的に冷やしてあげることで痛みと強張りを緩和することができます。

本来母乳を作るためには体を温めることが効果的であり、冷やすことはタブーとされていますが、乳腺炎においては詰まってしまっている乳腺に新しい母乳を送り出すことは乳腺炎を悪化させる原因になってしまいます。炎症している部位を冷やすことによって、悪化を抑えることができます。

しかしこれはあくまで乳腺炎を落ち着かせるための方法です。冷やしすぎてもいけないため、加減が難しくなります。そこでオススメの冷やし方を紹介します。

  • アイスノンには厚手のタオルなどを巻き、なるべく冷たさが緩和されるようにする
  • キャベツしっぷ―キャベツの葉を剝いて、茎を外したものを痛い部分に貼る
  • 里芋しっぷー里芋をすりおろし、小麦粉と混ぜて水分を加え、ペースト状にします。タオルや厚手のキッチンペーパーなどで漏れないようにくるみ、患部にあてる(すでにすりおろしてある里芋粉など市販のものを使用してもOK)
  • お豆腐しっぷ―1センチほどの木綿豆腐をスプーンなどでつぶし、漏れないようにタオルや厚手のキッチンペーパーでくるみ、患部にあてる

上記の方法だと、おっぱいの冷やしすぎを防ぐことができます。ぜひ試してみてください。

乳腺炎になってしまった時…気になる3つのこと。

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1.乳腺炎になっても授乳して良いの? そのタイミングは?

乳腺炎になってしまっても授乳することに問題はありません。むしろ授乳を続けることによって乳腺の詰まりが解消され、乳腺炎が改善されることが多々あります。

乳腺炎だから、発熱しているからといって、授乳を控えるのは逆効果。痛い時こそ赤ちゃんにいつもよりも頻繁におっぱいを飲んでもらいましょう。その際、おっぱいの固い部分をそっと押すようにして授乳すると、つまりがとれやすくなります。

2.市販薬を飲んでも大丈夫?どのような効能の薬を飲めば良い?

前述した通り、初期ならば葛根湯を飲むのも良いかもしれませんが、悪化してしまった場合は市販の薬でどうにかしようとせず、病院へ受診されることが一番です。病院で、母乳に影響が少なく、授乳に差障りのない薬を処方してもらってください。

病院へ行くことが難しい場合は、先に紹介した『タイレノール』で高熱に対応してください。病院へ行ける状況になったら受診し、タイレノールを服用したことを医師に報告してください。

3.薬を飲んだ後の生活はどのようにしたら良い?

医師に処方された薬を適切に服用し、授乳も続け、あとは回復を待つのみという時にも気を付けてもらいたいことがあります。

  1. 食事はなるべく油ものを避けて野菜中心のヘルシーな献立に
  2. なるべく体を安静にする
  3. 入浴を控える
  4. 水分を摂りすぎない

水分をたくさん摂ることは、母乳を作るためには大切なことですが、乳腺炎にかかっている時は症状が落ち着くまで母乳をたくさん作る行為は控えた方が良いでしょう。かといって水分不足では体にも良くありません。あくまで適度な水分摂取を心がけてください。

乳腺炎にならないための5つのポイント

乳腺炎にならないためには普段からの生活がとても重要になってきます。以下の5つのポイントを覚え、乳腺炎になりにくい体を作りましょう。

1.おっぱいが詰まりやすい食べ物を控える

乳腺がつまる最大の原因は、食べ物によるところが大きいです。

もち米やチーズ、生クリームなど、おっぱいを詰まらせやすい食べ物はなるべく控えましょう。

理想は油分・塩分控えめで野菜を中心とした和食です。炭水化物はほどほどに。更に常温のミネラルウォーターやスポーツドリンクなどの水分を多めに摂ることで、サラサラの母乳が作れます。ジュースやカフェインたっぷりの紅茶やコーヒーの摂りすぎはNGです。

授乳中のお母さんは、冬は3リットル、暑い夏場は4~5リットルの水分を摂取するのが良いと言われています。

水分は、血液を綺麗にして、血液の流れをスムーズにしてくれます。なので、母乳の出も、スムーズにすることが出来るのです。

引用元:母乳が出ない、少ないを解消するには?より

2.おっぱいを温めすぎない・冷やしすぎない

母乳は温まると血行が良くなるため、作られやすくなります。スムーズに授乳できている時は良いのですが、あまり作られすぎると過剰生産になり、おっぱいをつまらせる原因にもなります。

入浴時は全身浴より半身浴を心がけ、おっぱいを直接温めすぎないようにしましょう。

逆に、冷やしすぎると血行が悪くなり、おっぱいを詰まらせてしまいます。夏の授乳で暑くて冷たい物を食べすぎたり飲みすぎたり、エアコンの冷たい風にあたりすぎたりしないように気を付けてください。

3.規則正しい授乳リズムを作る

授乳はなるべく規則正しいサイクルで行うことが乳腺炎の予防につながります。毎日の授乳リズムが作られると、おっぱいもそれに合わせて無駄なく適量に生産できるようになっていきます。

4.赤ちゃんになるべく残さず飲んでもらう

授乳の時間に赤ちゃんが飽きて途中でおっぱいから口を離してしまうこともあると思います。しかし、その時作られた母乳がおっぱいの中にたくさん残ってしまうと乳腺炎の原因になります。

赤ちゃんが飽きたならば一旦中断したとしても、あまり間を置かずに飲んでもらうなど、なるべくその時生産したおっぱいはその時に飲みきってもらうことを目指し、母乳が過剰に体の中に貯まってしまわないように心がけてください。

どうしても飲んでくれない時は、少しだけ搾乳して残ったおっぱいを捨てましょう。搾乳し過ぎるとまた余分に母乳が作られてしまうので、固い部分がほぐれる程度にしておきましょう。

簡単にできる搾乳の方法

  1. 搾乳した母乳を受け止める器を用意しましょう。広口の哺乳瓶やコップなどがおススメです。
  2. 手をきれいに洗い、清潔にします。
  3. 搾乳したい方のおっぱいを下から持ち上げるように支えます。
  4. 親指と人差し指で乳首の根元から乳輪を軽くつまむようにします。
  5. つまんだ指の圧迫と弛緩を繰り返します。ゆっくりとリズミカルに行いましょう。
  6. 一部分だけに集中するのではなく、色々な角度で行いましょう。

乳首を強く圧迫するのではなく、乳輪全体を包み込むように揉みこむと母乳が出やすいです。搾乳した母乳は捨ててしまっても構いませんが、もし保存するのであれば、器は搾乳前に消毒しておいてください。保存した母乳は冷蔵保存で24時間以内、専用のパックなどに入れて冷凍保存するならば一カ月以内に使い切ってください。

5.規則正しい生活を心がける

育児にかまけているとママたちはどうしても睡眠不足になりがちです。疲労やストレスも乳腺炎の原因になります。

産後は特にまだ心も体も不安定な時期です。誰かに頼れるときは頼り、眠れる時は眠り、体を休める時間を大切にしてください。

 

まとめ

母乳育児をしているママにとって、日に何度も訪れる授乳の時間が苦痛に満ちたものになってしまっては、相当のストレスを抱えることとなります。

対策を知り、早めの処置をすることができれば、乳腺炎は決して恐ろしいものではありません。

ママと赤ちゃんの大切な一時を守るため、おっぱいのため、乳腺炎の予防を心がけ、楽しい授乳ライフを送りましょう!

 - 出産, 病気